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語原学式仮名遣新書(は行、ま行)

この資料は、日本語語源を知る手がかりを得る目的で作成しました。内容は『語原学式仮名遣新書』からの抜粋です。このページには、「は行」と「ま行」を掲載しています。

ご利用の前に、「補足説明」のページをご一読いただければ幸いです。

出雲地方では、【ほえる】を人や鳥などにも「なく」という意味で使うそうです。なんだか変な感じですが、「細叫肖 ほそおらびあえゆ」が語源らしいと分かると、納得できる感じがしてきます。

(2013年3月 金森国臣)


目次

あ行-あ音、い音

た行、な行

あ行-う音、え音

は行、ま行(このページ)

あ行-お音

や行、わ行

か行

補足説明

さ行

各項目をクリックすると当該のページにジャンプします。


は行

はえ 映

光肖 ひかりあえ→ひか(りあ)え→ひかえ→はええ (註:「あえ「あゆ」 肖」を参照)

はえ はゆ 映

光肖 ひかりあえゆ→ひか(りあ)えゆ→ひかえゆ→はえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

はえ 生

葉肖 はあえ→は(あ)え→はえ

はえ はゆ 生

葉肖 はあえゆ→は(あ)えゆ→はえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

はえ 鮠

早馳 はやはせ→はや(は)せ→はやせ→はえ

はえこ 鮠子

鮠子 はえこ (註:「はえ 鮠」を参照)

はえつり 鮠釣

鮠釣 はえつり (註:「はえ 鮠」を参照)

はおり 羽織

羽織 はおり (註:「おり 織」を参照)

はしゐ 端居

端居 はしゐ (註:「ゐ 居、座」を参照)

はしゐ はしゐる 端居

端居 はしゐゐる (註:「ゐる 居」を参照)

はぢ 耻

晴怕 はれおぢ→は(れお)ぢ→はぢ (註:「おぢ 怕」を参照)

はすゑ 葉末

葉末 はすゑ (註:「ずゑ 末」を参照)

はず 筈

機勢 はずみ→はず(み)→はず (註:「はずみ 機勢」を参照)

はずみ 機勢

張進 はりすずみ→は(りす)ずみ→はずみ

はたおり 機織

機織 はたおり (註:「おり 織」を参照)

はにわ 植輪

土輪 はにわ (註:「わ 輪曲回」を参照)

はねず 唐棣花

花梨子 はななし→はねず

はやおき 早起

早起 はやおき (註:「おき 起」を参照)

はらいた 腹痛

腹痛 はらいた (註:「いた 痛」を参照)

はらうゑ はらうう 腹飢

腹飢 はらうゑう (註:「うゑ うう 飢」を参照)

はらわた 腸

腹撓綱 はらわゝつな→はらわつな→はらわた (註:「わゝ 撓」を参照)

はりいた 張板

張板 はりいた (註:「いた 板」を参照)

はりひぢ 張肱

張臂 はりひぢ (註:「ひぢ 臂」を参照)

ひ 稗

平枝 ひらえ→ひ(ら)え→ひえ

ひいづる 秀

日出 ひいづる (註:「いで(いづ) 出」を参照)

ひえ ひゆ 冷

氷肖 ひあえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

ひえ 比叡

冷山 ひえやま→ひえ(やま)→ひえ (註:「ひ江 冷」を参照)

ひ江 冷

氷肖 ひ(あ)え→ひ(あ)え→ひえ

ひえどり ?

冷鳥 ひえどり (註:「ひ江 冷」を参照)

ひえみづ ひやみづ 冷水 冷水

びえみづ (註:「ひ江 冷」を参照)

ひを 氷魚

氷魚 ひいを→ひ(い)を→ひを (註:「いを 魚」を参照)

ひをけ 火桶

火桶 ひをけ (註:「をけ 桶」を参照)

ひをむし かげろふ ?

竟虫 ひをへむし→ひを(へ)むし→ひをむし (註:「をへ 竟」を参照)

ひきゐ ひきゐる 率

引居 ひきゐゐる (註:「ゐる 居」を参照)

ひきうゑ ひきうう 引植

引植 ひきうゑう (註:「うゑ うう 植」を参照)

ひこばえ 蘗

彦生 ひこばえ (註:「はえ 生」を参照)

ひぢ 泥

解帯土 ほとびつち→ほ(と)びつち→ほびつち→ひぢ

ひぢ 泥

漬土 ひづつち→ひづ(つ)ち→ひづち→ひぢ

ひぢ 臂

節突 ふしつき

ひぢかけ 肱掛

臂掛 ひぢかけ (註:「ひぢ 臂」を参照)

ひぢかさあめ 俄雨

臂笠雨 びぢかさめめ (註:「ひぢ 臂」を参照)

ひぢまき 釧

肘巻 ひぢまき (註:「ひぢ 臂」を参照)

ひぢまくら 肱枕

臂枕 ひぢまくら (註:「ひぢ 臂」を参照)

ひぢりこ 泥

泥練粉 ひぢねりこ→ひぢ(ね)りこ→ひぢりこ (註:「ひぢ 泥」を参照)

ひつぢ ?

穂取後穂 ほとるのちぼ→ほとる(の)ち(ぼ)→ほとるち→ひつち

ひつぢだ ?田

?田 ひつぢだ (註:「ひつぢ ?」を参照)

ひつぢほ ?穂

?穂 ひつぢぼ (註:「ひつぢ ?」を参照)

ひとりゑみ 独笑

独笑 ひとりゑみ (註:「ゑみ 笑」を参照)

ひよわ 虚弱

骨身弱 ほねみよわ→ほ(ね)みよわ→ほみよわ→ひよわ (註:「よわ 弱」を参照)

ひわ 鶸

羽振弱鳥 はふりよわどり→はふり(よ)わ(どり)→はふりわ→ひわ (註:「よわ 弱」を参照)

ひわり 日割

日割 ひわり (註:「わり(わる) 割」を参照)

ふひがう 鞴

吹革 ふきかは→ふいかう

ふえ ふゆ 殖

太肖 ふとあえゆ→ふ(とあ)えゆ→ふえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

ふえ 笛

吹喚音 ふきよびね→ふ(き)よ(び)ね→ふよね→ふえ (註:「え(よびね) 喚音」を参照)

ふぢ 藤

房垂 ふさたり→ふ(さ)たり→ふたり→ふち

ふぢごろも 藤衣

藤衣 ふぢころも (註:「ふぢ 藤」を参照)

ふぢつる 藤蔓

藤蔓 ふぢづる (註:「ふぢ 藤」を参照)

ふぢばかま 蘭

藤袴 ふぢはかま (註:「ふぢ 藤」を参照)

ふすゐのとこ 臥猪床

臥猪之床 ふすゐのとこ (註:「ゐ ゐのしゝ 野猪」を参照)

ふないくさ 海戦

船軍 ふないくさ (註:「いくさ 軍」を参照)

ふなぢ 船路

舟路 ふねみち→ふね(み)ち→ふねち→ふなち (註:「ぢ みち 路、道」を参照)

ほえ ほゆ 吼

細叫肖 ほそおらびあえゆ→ほ(そおらびあ)えゆ→ほえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

ほしいひ ほしひ 糒

干飯 ほしいひ (註:「いひ 飯」を参照)

ほしを 乾魚

干魚 ほしいを→ほし(い)を→ほしを (註:「いを 魚」を参照)

ほずゑ 穂末

穂末 ほずゑ (註:「すゑ 末」を参照)

ほゝゑむ 頬笑

頬笑 (註:「ゑみ 笑」を参照)

ほりわり 堀割

堀割制 ほりわり (註:「わり(わる) 割」を参照)

ほろゑひ 仄酢

仄酢 ほのゑひ→ほろゑひ (註:「ゑひ 酔」を参照)


ま行

まゐる 参

前居 まへゐる→ま(へ)ゐる→まゐる (註:「ゐ 居、座」を参照)

まう(まゐ) 参

前居 まへゐ→ま(へ)ゐ→まゐ→まう

まとゐ 円居

纏居 まとひゐ→まと(ひ)ゐ→まとゐ (註:「ゐ 居、座」を参照)

まないた 俎

味嘗板 うまないた→(う)まないた→まないた (註:「いた 板」を参照)

まなこゐ 瞳

眼居 まなこゐ (註:「ゐ 居、座」を参照)

まみえ まみゆ 謁

目見肖 めみあえゆ→めみ(あ)えゆ→めみえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

まらうど 客

稀人 まれひと→まらうと (註:「うと(ひと) 人」を参照)

みえ みえ 所見

見肖 みあえゆ→み(あ)えゆ→みえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

みえ 外見

見肖 みあえ→み(あ)え→みえ (註:「あえ「あゆ」 肖」を参照)

みを 水脉

水緒 みづを→み(づ)を→みを (註:「を 緒」を参照)

みおい みおゆる 身老

身老 みおいゆる (註:「おい おゆる 老」を参照)

みをぐひ 水脉杙

水緒杙 みをくひ (註:「を 緒」を参照)

みをつくし 澪標

水緒之串 みづをつくし→み(づ)をつくし→みをつくし (註:「を 緒」を参照)

みさを 操

身定竟 みさだめをへ→みさ(だめ)を(へ)→みさを (註:「をへ 竟」を参照)

みすゑ みすう 見居

見居 みすゑう (註:「すえ すう 居」を参照)

みづいれ 水注

水入 みづいれ (註:「いり(いる) 入」を参照)

みづをけ 水桶

水桶 みづをけ (註:「をけ 桶」を参照)

みそぢ 三十歳

三十年 みとをぢ→みと(を)ぢ→みとぢ→みそぢ (註:「ぢ(とし) 年」を参照)

みなわ 水泡

水之泡 みづのあわ→み(づ)の(あ)わ→みのわ→みなわ (註:「あわ 泡」を参照)

みゝず 蚯蚓

目見不 めみず (註:「ず(ざる) 不」を参照)

みやゐ 神社

宮居 みやゐ (註:「ゐ 居、座」を参照)

みわ 神瓮

神酒居 みきすゑ→み(きす)ゑ→みゑ→みわ (註:「すわ(すゑ) 居」を参照)

むくい むくゆる 報

元償入 もとつくなひいりいる→も(と)つく(なひ)いりいる→もつくいりいる→むくいゆ

むくい 報

元償入 もとつくなひいれ→も(と)つく(なひ)い(れ)→もつくい→むくい (註:「いり(いる) 入」を参照)

むらをさ 村長

村長 むらをさ (註:「をしへ 教」を参照)

むろあぢ 室鯵

室鯵 むろあぢ (註:「あぢ 鯵」を参照)

め(をみな) 女

同上

めすをす 雌雄

女尻男尻 めしりをしり→めし(り)をし(り)→めしをし→めすをす (註:「を(をとこ)」を参照)

めばえ 芽生

芽生 めばえ (註:「はえ 生」を参照)

まうけ 儲

又尚加 またなほくはへ→ま(たな)ほく(は)へ→まほくへ→まうけ

まうけのきみ 儲君

儲之君 まうけのきみ (註:「まうけ 儲」を参照)

まうす 申

参伏曰 まゐふしいはく→まゐ(ふ)し(い)はく→まゐしはく→まうさく (註:「まう(まゐ) 参」を参照)

まうづる 詣

参出 まゐいづる→まゐ(い)づる→まゐづる (註:「まう(まゐ) 参」を参照)

もえ 燃

物火肖 ものひあえ→も(のひあ)え→もえ (註:「あえ「あゆ」 肖」を参照)

もえ もゆ 燃

物火肖 ものほあえゆ→も(のほあ)えゆ→もえゆ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

もえ もゆ 萌

芽生肖 めおひあえゆ→め(おひあ)えゆ→めえゆ→もえ (註:「あえ あゆ 肖」を参照)

もえぎ 萌黄

芽生肖黄 めおひあえき→めお(ひあ)えき→めおえき→もえき (註:「あえ「あゆ」 肖」を参照)

もぢ ?

捩取 もぎとり→も(ぎ)とり→もとり→もぢ

もず 百舌鳥

百囀 もゝさひづり→も(ゝ)さ(ひ)づ(り)→もさづ→もず

もちいひ 餅

揉搗飯 もみつきいひ→も(み)つきいひ→もつきいひ→もちいひ (註:「いひ 飯」を参照)

もぢずり 捩

捩摺 もぢずり (註:「ずり 摺」を参照)

もとゐ 基

本居 もとゐ (註:「ゐ 居、座」を参照)

ものいみ 物忌

物忌 ものいみ (註:「いみ 忌」を参照)

ものうゑ ものうう 物飢

物飢 ものうゑう (註:「うゑ うう 飢」を参照)

ものおき 物置

物置 ものおき (註:「おき 置」を参照)

ものおもひ 物思

物奥見追 ものおくみおひ→ものお(く)みおひ→ものおみおひ→ものおもひ (註:「おひ 追」を参照)

もみぢ 紅葉

揉出為 もみいだし→も(みい)だし→もだし→もぢ

もみぢがり 紅葉狩

紅葉狩 もみぢがり (註:「もみぢ 紅葉」を参照)


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