今年もたくさんのコンサートに行くことができました。平日開催のコンサートにはなかなか行くことはできず、チケットを無駄にしたコンサートもありましたが、久しぶりに県外の公演を聴くことができたのは良かったです。
例年通りにマイベスト10を選ぼうとしましたが、ノミネートしたのは12になってしまいました。順位付けは難しいので、日付順に、記憶に強く残っているコンサートを列挙したいと思います。
2014年2月16日(日) だいしホール
朴 葵姫 ギター・リサイタル
バロックから現代まで、様々な曲が演奏されましたが、アイドルチックな容姿とは裏腹に、いずれも正統的演奏であり、実力の高さが伺われました。
2014年2月23日(日) 新潟市江南区文化会館
新潟市ジュニアオーケストラ教室OBアンサンブル
Revoir 第1回演奏会
「Revoir」は、新潟市ジュニアオーケストラ教室のOBにより2013年に結成されたアンサンブルであり、フランス語で「再会」を意味するそうです。その記念すべき第1回演奏会でしたが、豊潤なアンサンブルに酔いしれ、生き生きとした音楽に感動しました。
2014年3月16日(日) 横浜みなとみらいホール
インバル=都響 新マーラー・ツィクルス
交響曲第9番
久しぶりの横浜遠征でした。第4楽章での弦のうなり、咆哮は驚異的に感じました。弦が切れてしまうのではないかというくらいに、各奏者が弓使いもばらばらに力の限りに弾くさまは、これまで聴いたどの実演よりも凄まじかったです。都響の素晴らしさをまざまざと見せ付けられたように感じました。この演奏はCDで発売されましたのでお聴きください。
2014年4月12日(土) りゅーとぴあ スタジオA
トリオ・ベルガルモ演奏会 名曲の扉
名曲とはいえ、室内楽に疎い私にとっては、おそらくは初めて聴く曲ばかりでしたが、三人三様の息詰まる演奏に、高揚感を感じました。燃え上がるような演奏に圧倒され、ベルガルモの実力を再認識しました。ちなみに、会場への一番乗りは私でした。
2014年4月26日(土) りゅーとぴあ コンサートホール
LFJ新潟 212 マリナ・シシュ、工藤重典、オーケストラアンサンブル金沢、金聖響
今年のLFJ新潟の有料公演は、頑張って17公演を聴きました。この中でのベスト1としてこの公演を挙げたいと思います。フルート界の重鎮の工藤さんの演奏はいうまでもありませんが、シシュさんを迎えてブラームスのヴァイオリン協奏曲は、演奏もヴィジュアル的にも感動しました。激しさと優美さを兼ね備え、ホールいっぱいに響き渡るヴァイオリンは音量豊かに美しく、バックを支えるOEKとの調和も良かったです。
2014年5月17日(土) 新潟市音楽文化会館
新潟室内合奏団第67回演奏会
高野さんの指揮で新潟室内合奏団の作り出す音楽には、躍動感、生命感があり、聴いていて心地良かったです。そして、淺香みのりさんの弾くグリーグのピアノ協奏曲に圧倒されました。ダイナミックで情熱に溢れる演奏に魂が揺り動かされました。緩徐楽章での表現力も豊かで、フィナーレでは感動のあまり、目に涙が溢れてきました。
2014年5月25日(日) りゅーとぴあ コンサートホール
東京交響楽団第83回新潟定期演奏会
前音楽監督のスダーンと東響の集大成ともいえる演奏に感激しました。特に新潟市ジュニア合唱団、にいがた東響コーラスが共演したベルリオーズのテ・デウムは、今後生で聴く機会はない可能性も大きく、そんな感慨を胸にしながら聴いていましたので、感動もひとしおでした。
2014年7月13日(日) りゅーとぴあ コンサートホール
日本センチュリー交響楽団 新潟特別演奏会
エネルギッシュな飯森さんの指揮に応えて、ダイナミックで、明るく、切れのある演奏を聴かせてくれました。小編成のオケが、快活で透明感ある音色を生み、躍動感ある音楽を作り出していました。観客を感動させるツボを押さえた飯森さんの曲作りの素晴らしさ、それに応えたオケの素晴らしさ。大満足なコンサートでした。
2014年7月26日(土) だいしホール
トリオ・ベルガルモ 結成10周年記念コンサート
三人の情熱がほとばしるような鬼気迫る演奏に胸が高鳴り、精神的高揚を感じました。10年の集大成というべき熱演に、ホールの熱気は最高潮。この圧倒的な演奏を前にして、息を呑むしかありませんでした。このコンサートを前にして開催されたコンチェルト・インストア・ライブも良かったです。
2014年9月14日(日) りゅーとぴあ コンサートホール
新潟市ジュニアオーケストラ教室第33回演奏会
この夏、潟響、新大オケ、そしてジュニア・オケがドボ8を演奏しましたが、ジュニア・オケの明るく生き生きした演奏は、大人を圧倒していたのではないでしょうか。終楽章のトランペットは最高!フィナーレの盛り上がりも良かったです。そして、アンコールの威風堂々。演奏が始まるとともに、涙が溢れてきて胸が高鳴り、フィナーレでオルガンが加わると感動の嗚咽を抑え切れませんでした。あふれ出る涙は止まらず、頬に流れ落ちました。
2014年11月23日(日) りゅーとぴあ コンサートホール
新潟交響楽団第95回定期演奏会
新しい指揮者の伊藤翔さんを迎えての初めてのコンサートでしたが、目を閉じれば東響かと思うほどにアンサンブルも美しく、管楽器も打楽器も申し分ありませんでした。明るく爽やかな躍動感ある音楽に、一皮むけた潟響を感じました。
2014年12月14日(日) りゅーとぴあ コンサートホール
東京交響楽団第87回新潟定期演奏会
東響の響きがこれまでになく新鮮に感じられました。透明感ある解像度の高いサウンド。重厚なブラスの響きに、柔らかな弦の響き。ホールの響きの良さと相まって、圧倒的なブルックナーサウンドでホールが満たされました。音楽監督に就任したノットとの新時代到来を再認識させる、小気味良い演奏に胸は高鳴りました。
そのほかでも素晴らしい公演がありました。
ベルリン・フィル八重奏団
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団演奏会
大瀧拓哉 ピアノリサイタル
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」 徹底解説!
山本真希オルガンリサイタルシリーズ No.18
なども良かったです。
これらの中から、ベスト1を選ぶとすると、気持ちの上ではジュニア・オケですが、客観的には東京交響楽団第83回新潟定期演奏会でしょうか。ノットの演奏も良かったのですが、今年はスダーンとの演奏を選びたいと思います。
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