朴 葵姫 ギター・リサイタル | |
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2014年2月16日(日) 14:00 だいしホール | |
ギター:朴 葵姫 | |
スカルラッティ:ソナタ K.32、K.178、K.14 J.S.バッハ:フーガ BWV998 ディアベッリ(ブリーム編):ソナタ A Dur アルベニス:カタルーニャ奇想曲 アストリアス (休憩15分) テレガ:アルハンブラの思い出 グレネ(ブローウェル編):キューバの子守唄 ブローウェル:特徴的舞曲 バリオス:大聖堂 最後のトレモロ ヒナステラ:ソナタ Op.47 (アンコール) 花は咲く ディアンス:タンゴ・アンスカイ |
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第四銀行主催の「だいしライフアップコンサート」は、毎回素晴らしい内容で、期待を裏切ることがありません。企画している担当者の見識の深さに敬意を表します。 今回は、韓国出身で、活躍が目覚しい若手美人ギタリスト・朴葵姫ということで、昨年の開催発表の時から楽しみにしていました。チケットはもちろん完売です。 新潟旧市内は雪はないものの、 山沿いは大雪です。関東方面は記録的大雪となり、交通は遮断。新幹線も高速道路も一時不通となり、新潟に来れないのではないかと危惧したのですが、一昨日から新潟入りして弾き込んでいたとのことで、無事開催されて何よりでした。 前売り券完売だけあって、ホールは満席の大盛況となりました。ヴィジュアル重視の私は、早めに並んで最前列を目指したのですが、それはかなわず、左前方の見晴らしの良い席を何とか確保しました。会場内には知った顔が多数。あまりお話ができず残念でした。 場内が暗転して開演です。朴さんが登場しての第一印象は、申し訳ないですが「かわいい〜!」。某局のお天気姉さんに雰囲気が似ていて、チラシ以上におきれいでした。そのキュートさに、煩悩だらけの中年オヤジは、演奏を聴く前から心奪われてしまいました。曲目解説を挟みながら演奏が進められましたが、流暢な日本語で話されて驚きました。調べてみたら、3歳の頃から横浜でギターを始め、東京音楽大学に進まれたとのこと。日本育ちだったのですね。 演奏は女性らしい優しさが感じられ、潤いのある澄んだ音色が耳に心地良かったです。各曲の演奏前のチューニングも聴き映えがして、「愛しのチューニング」とでも名付けたかったです。 バロックから現代まで、様々な曲が演奏されましたが、アイドルチックな容姿とは裏腹に、いずれも正統的演奏であり、実力の高さが伺われました。 特に後半の南米物は圧巻でした。バリオスやヒナステラなどは、唖然と聴きほれるばかり。噂通りの実力を再認識しました。 アンコールの「花は咲く」もしっとりと味わい深かったですが、最後の「タンゴ・アンスカイ」もお見事。情熱的な中にも気品が感じられました。 アコースティック・ギターの演奏には、だいしホールは程良い大きさであり、音量も不足することなく、ホールの響きも悪くなかったです。これで2000円とは申し訳ないほどの満足感でした。 「だいしライフアップコンサート」は外れがありませんね。来年は、トランペットのルベン・シメオが予定されています。これも期待できそうです。 (客席:D−6、\2000) |