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防衛省・自衛隊では軍事用語について様々な言い替えが行われています。ここでは、その是非を論ずるのではなく、言い替えが行われていると思われる用語を気付いたものから随時掲載します。

言い替えについて:

例えば、「艦隊や戦闘群内の大型艦船を護衛することを目的とする、対潜・対空能力を備えた高速機動可能な戦艦(軍艦?)」という概念に対し、一般には駆逐艦(destroyer)、自衛隊では護衛艦という呼称を与えている。

指示する概念は同一であるが、呼称が異なっていることを、ここでは「言い替え」としている。

駆逐艦の概念説明の図

(随時、改訂しています。金森國臣)


衛生兵 → 衛生要員

衛生兵に対する英語表記は各種あり、どれが適切かはいまだにわからない。下士官の衛生兵もいるようで、自分では混乱している。

paramedic、medical corpsman、combat medics、medical orderly、hospital orderly、aidman

海軍力(sea power) → 海上戦力

  • 海上戦力 → 海上勢力(「海上戦力」が使えない場合)
  • 海上権力(海自の場合)

註:明示40年に出版された『兵語界説(第四版)』では、「sea power」は「海上武力」であり、「海上権力」は誤訳であると指摘されています。興味深い記述なので、長くなりますが以下に引用します。なお原文は電子復刻版のページにPDF版を用意しています。

---

近時我国に於て海軍史学上に海上権力及制海権等の訳語を多用するに至りたるも其意義に混誤あるを以て自今当校の学科用語中には一切此語を採用せす。蓋し海上権カの語ハマハン大佐の著書The Influence of sea power upon history(海上武力の歴史に及ほせる影響)の誤訳に起因せる者にて同大佐も該著の緒論にSea powerの意義は海上の実力にして権カにあらさることを説明し居れり即ち彼のPowerは馬力(Horse power)のpowerと同一にして権利(Right)権能(Authority)、若くは権勢(Influence)等のPowerと混視すへからさること例は国権と国力兵権と兵力とを同一視す可らさると一般なり。又Command of sea(制海権)の語も実力を以て海上を制圧するの意義にしてSphere of influence(権力範囲)の権の如き空権にあらす、元来(権)とは仮りの義にて名ありて実なきの語なり、然に兵事は凡て実力の問題なるか故に若し此の如き誤謬を永遠に慣用するときは後進初て兵を学ふ者の見解を誤り甚しきに至れは海戦の目的とする處は海上権を占略するにありと云ふに至らん、斯の如きは啻に兵戦の真義に悖るのみならす戦争の主体を陸上にのみ置き海軍は唯た海上の交通を開くもの、如くに誤解さるヽの原因となるへし、蓋し兵戦の目的は海も陸も同一にして主眼とする處は敵の主力を撃滅して之を屈服せしむるにあり、陸軍か陸上権の為に戦はさると等しく海軍も海上権のために戦ふにあらす、本来地球の表面其水陸を問はす悉く兵戦場裡ならさるなきに拘らす海軍々人迄か特別の観念を以て海を見るか故に斯くの如き誤謬を生するものなれは深く戒めさる可からす若し夫れ爾後Sea power又はCommand of seaの訳語を用ゆるの必要あるとはき海上武力又は制海と云ふを可なりとす。加之海上武力、制海の語すらも過去を討究する史学上には其必要もあれとも現在及将来の軍事に用ふへき兵語として定め置くの必を認めさるなり

各軍 → 各自衛隊

訓令に、《「各自衛隊」とは、陸上自衛隊、海上自衛隊又は航空自衛隊をいう。》とある。

言い換えではないが、「各軍」に対応する用語として使えるのではないかと思う。

下士官兵(enlisted men) → 曹士

各自衛隊では、陸曹士、海曹士、空曹士。女性を含む場合は「enlisted persons」、女性の場合は「enlisted women」。

註記:enlisted menについては下士官と兵の総称であることを知らず、しばらくは「下士官兵」という兵がいたり、「曹士」という階級があるものだと思っていました。分かりやすく表記すると「下士官・兵」あるいは「曹・士」です。

enlistedの本当の正確な意味はまだ理解し得ていませんが、これには「募兵に応じた」という意味が含まれているのではないかと想像します。ここには「応募した兵」と「士官学校卒の士官」の厳密な区別を感じます。

自衛隊における任期制隊員(fixed term SDF personnel)と非任期制隊員(non-fixed term SDF personnel)とは別のことのようです。つまり、任期制隊員が非任期制隊員に「志願する」ことと、兵に「応募する」こととは違っているようです。

空自の用語集には次の項目があります。

  • enlisted (upper) candidate 曹候補士
  • student as enlisted man (upper) 一般曹候補学生

おそらくは、enlisted men (lower)として「士」、enlisted men (upper)として「曹」を表したいためだと思います。

追記(2011年9月):「曹士」は、曹長・1曹・2曹・3曹・士長・1士・2士・3士のこと。

観測ヘリコプター(observation helicopter)

「偵察ヘリコプター」を「観測ヘリコプター」に言い替えていると思っていましたが、これはそのまま観測ヘリコプターでよいようです。

『平成13年度 政策評価書(事前の事業評価)』において、観測ヘリコプターのことを「陸上自衛隊において、敵情の偵察・監視等に用いるヘリコプター」であると定義しているように、役割からはまさしく偵察ヘリコプターなのですが、英語の表記がobservation helicopterであるため、それをそのまま素直に訳して観測ヘリコプターになっているようです。

observation helicopterではなく、どうしてscout helicopter等にしないのかとは思いますが、この種のヘリコプターの形式名がOHになっていることからも、observation helicopterが通常的に使われていることが裏付けられます。

この「observation」は、「United Nations Observation Group in Lebanon=レバノン国連監視団」と同様に、意味としては「監視」であると思われますので、本来は「監視ヘリコプター」なのではないかと思われます。

観兵式(military review, grand parade) → 観閲式(review)

「観兵式」は言い替えていますが、「観艦式(naval review)」は、そのまま使われている様子です。

  • 観兵式場(parade ground) → 観閲式場(reviewing ground, parade ground)

空軍力(air power) → 航空戦力

  • 航空戦力 → 航空勢力(「航空戦力」が使えない場合)
  • 航空権力(海自の場合)

駆逐艦(destroyer) → 護衛艦(destroyer)

「駆逐艦」を「護衛艦」と言い替えたためか、対応する英語も「escort ship」になっている。「escort ship」はおそらく和製英語と思われる。(和製の漢字があるように和製の英語があってもよいはずなので、和製英語を否定するものではありません。)

註記:と解釈していましたが、読者から、英語表記の言い替えはなく「destroyer」がそのまま使われているとのご指摘をいただきました、確かに英語表記における言い替えは現在では行われていませんでした。(2007年3月21日訂正)

軍医(surgeon) → 医官(medical officer)

職種としての「医官(medical corps)」と、はっきり区別したいときは「防衛医官」と表記したほうがよい。

軍医総監(surgeon general) → 首席衛生官(〃)

「surgeon general」に対し、旧軍では「軍医総監」、自衛隊では「首席衛生官」という訳語をあてている。「軍医総監」は明治期から使われ始めた呼称(森鴎外は軍医総監だった)。「首席衛生官」は各幕僚監部に1名置くことになっている。衛生部門のトップ。

軍楽隊(military band) → 音楽隊(band)

「音楽科部隊」と表記していることもある。

  • 陸軍軍楽隊(army band) → 方面音楽隊(?)
  • 軍楽兵 → 音楽科 (兵科の言い替え)

追記:ぶち可愛い村上渚3等海曹(海上自衛隊横須賀音楽隊)のボーカル(2011年12月追加)

軍艦(warship) → 艦船

「軍艦」は使えないかもしれないが、せめて「艦艇」としておいて欲しい。(「艦船」とは「艦艇」と「船舶」の総称のことなので)

と解釈していましたが、読者からのご指摘では、海上自衛隊の場合、艦艇のみではなく、支援船や特務船なども運用しているとのことなので、「艦船」でよいとのことでした。(2007年3月21日訂正)

ある訓令では「自衛艦及び支援船をいう。」と定義されている。

軍艦旗(ensign) → 自衛艦旗

軍旗(color) → 隊旗(unit flag)

「軍旗」は一般的に「連隊旗」のことであったらしいので、言い替えということではないのかも知れない。

  • 軍旗衛兵(color guard) → 旗衛隊
  • 軍艦旗(naval ensign) → 自衛艦旗

軍事〜 → 防衛〜

「軍事」が使えないときは、「防衛」と言い替えるようである。「defense exchange」は和製英語と思われる。

  • 軍事交流(military exchange) → 防衛交流(defense exchange)
  • 軍事力(military power) → 防衛力(defense power)

軍事力 → 防衛力

「軍事力」に対応する英語は、3つほど見つかっているが、それぞれ言い替えられている。言い替えとして「自衛力」は使われていない様子。

  • 軍事力(military power) → 防衛力(defense power)
     国家全体の軍事的な力を指している(?)
  • 軍事力(military strength) → 防衛力(defense strength)
     軍備・兵力を指している(?)
  • 軍事(能)力(military capabilities) → 防衛(能)力(defense capabilities)

軍需産業(munitions industry, war industry) → 防衛産業(defense industry)

防衛省での言い替えではないが、参考までに掲載。

軍需品(stores) → 物品

「貯蔵品」のほうが意味としては近いかもしれない。いずれにしても「軍需品」は使われていない。

軍隊(forces) → 部隊

「軍隊」は使えないので「部隊」としているが、この「部隊」には「実戦部隊」の意味を込めているような感じを受ける。「軍隊」の構成要素の一つとしての「部隊」もあるので翻訳時には混乱することがある。

  • 平和維持軍(peace-keeping forces) → 平和維持部隊

軍服(military uniform) → 制服(uniform)

正装/礼装(dress uniform)、常装(service uniform)、戦闘服(battle dress uniform, combat uniform)と各種あるので、単に「制服(uniform)」ということでよいのかも知れない。

訓練(training) → 教育、研修

言い替えではないが、「訓練」と訳すと、しっくりしない場合が多々ある。

この場合は、「教育」あるいは「研修」にするとよい。

迎撃(interception) → 要撃

これは言い替えの事例ではない。「迎撃」は素人語とのことなので注意が必要。

  • 迎撃機(interceptor) → 要撃機
  • 迎撃ミサイル(interceptor missile) → 要撃ミサイル

憲兵(military police) → 警務

兵科の言い替え。自衛隊の警務隊は行政警察権は持っていないので厳密には言い替えではないのかも知れない。

  • 憲兵隊(military police) → 警務隊

現役(active) → 現職

公式な文書やそれに準ずるものであれば「現役自衛官」ではなく「現職自衛官」と表記する。対義語である「退職自衛官」も同様。ついでに言えば、「予備役自衛官」ではなく「予備自衛官」とすること。

  • 現職自衛官(active SDF personnel)

自衛隊の公式ホームページにおいても、しばしば「現役自衛官」との表記を見かける。理由はおそらく次のようなことであろう。

広辞苑によると、「現役」には次の三つの語義がある。

  1. 常備兵役の一。常時軍務に服し、戦時部隊の骨幹とされる役種。
  2. 現に或る職務に従事して活躍している人。
  3. 在校中の受験生。

このために「1」と「2」の意味が混同することによって、「現役自衛官」という表記にも、それほどの違和感が感じられないためであると思われる。

それに対し、「退役」には次の語義しかない。

  1. 軍人が兵役を退くこと。

したがって「退役自衛官」との表記には抵抗が生じ、あるとしても「現役自衛官」よりは少なくなっているものと思われる。

なお「現職」の語義は次のようであり、「現役」の「2」とほぼ同義である。

  1. 現在ついている職務・職業。また、ある職務に現についていること。

行軍(march) → 行進

  • 強行軍(forced march) → 強行進
  • 管理行軍(administrative march) → 管理行進
  • 行軍図表(march graph) → 行進図表

攻撃ヘリコプター(attack helicopter) → 対戦車ヘリコプター(anti-tank helicopter)

「攻撃ヘリコプター」を「対戦車ヘリコプター」と言い替えているのは確かであり、装備はそうであっても「攻撃ヘリコプター」なるものは存在しないことになっている。

しかし、一般には「対戦車ヘリコプター」という分類が存在している可能性もあり、判然としない。

高射砲兵(anti-aircraft artillery) → 高射特科

兵科の言い替え。

  • 高射砲隊(anti-aircraft artillery) → 高射特科隊

交戦規定(rules of engagement, ROE) → 部隊行動基準

各種用語集には「交戦規定」と表記され、「部隊行動基準」を見ることがなかったので、「交戦規定」が一般的であると勘違いしていた。統幕作成の『日米用語集(防衛全般)』では「武器等使用の基準」になっている。

註記:現場レベルでは、あまり言い替えは行われていないとのご指摘をいただいています。「部隊行動基準」については、国会答弁のなかにあったように思います。

工兵(enjineer) → 施設科

兵科の言い替え。

  • 工兵大隊(engineer battalion) → 施設科大隊
  • 工兵連隊 → 施設科連隊

国防(national defense) → 防衛

「国防」は「国家防衛」のことなので、内閣には「国防会議」、自民党には「国防部会」があって通常に使われているようであるが、防衛省・自衛隊では使用を避けている気配がある。

  • 国防予算(national defense budget) → 防衛予算

国家仮想領域(National Cyber Range)

防衛省では、米国の「National Cyber Range」を「国家仮想領域」と訳しています。

言い替えではありませんが、ものすごく戸惑ったので、掲載することにしました。

直訳的な意味合いは、「国家サイバー演習場」です。サイバー戦にかかわる試験などを行うための仮想空間だと思われます。

削除 娯楽室(recreation room) → 保養室

娯楽室は、「娯楽室」として表記されている様子です。勘違いしていました。

作戦(operation) → 運用

「作戦」をすべて機械的に「運用」に置き換えているかどうかは不明です。「作戦構想」についても同様。

  • 作戦構想(concept of operations) → 運用構想(officer candidate)
  • 平和維持作戦(peace keeping operation) → 平和維持活動
  • 運用課(Operations Division)

#職業柄、「運用」と聞くと電算機の運用を思い浮かべるので、内部部局にもそういう部門があるのだとばかり思っていました。意味的にはそれが「作戦課」という中枢中の中枢部門であることを知ったときは、愕然としました。

作戦(operation) → 行動

「anti-piracy operations」は、素直に訳せば「海賊掃討作戦」になると思う。しかし、これを「海賊対処行動」としている。

そのため、例えば海自の「派遣海賊対処行動水上部隊指揮官」の英語名称は、くるっと回って「Commander, Deployed Maritime Force for Anti-Piracy Operations」になっている。

殺傷力(lethality) → 破壊力

陸自の用語集では、「lethality」は「殺傷力」になっている。

従って、これは言い替えではないが、「殺傷力」を使いたくないときは「破壊力」にする。

三軍 → 三自衛隊

米国の場合は海兵隊があるから「四軍」になるが、陸軍・海軍・空軍の総称である「三軍」を自衛隊ではどのように表現するのか、かなり悩んだことがある。

当然のことながら素直に「三自衛隊(3自衛隊)」なわけで、あっさり解決したので拍子抜けしたことを思い出す。

訓令に、《「各自衛隊」とは、陸上自衛隊、海上自衛隊又は航空自衛隊をいう。》とあるので、「各自衛隊」としてもよい感じがするが、この場合は、「各軍」に対応させたほうがよいのだろうと思う。

参謀(staff) → 幕僚

必ずしも言い替えであるとは言えないが「参謀」は使用しないのかもしれない。「参謀」と「幕僚」は日本語においても同義であると思われるのだが、まだ確認中。

  • 統合参謀(joint staff) → 統合幕僚
  • 情報幕僚(intelligence staff)

追記:「参謀」を「幕僚」と言い替えていることを確認しました。(2014年3月)

士官(officer) → 幹部自衛官

『陸上自衛隊の用語の定義に関する訓令』では、《「幹部自衛官」又は「幹部」とは、3等陸尉以上の自衛官をいう。》とある。

新聞報道等での「幹部」は、だいたいにおいて一佐〜三佐を指しているように感じられる。

  • 士官候補生(cadet) → 幹部候補生(officer candidate)
  • 士官学校 → 幹部候補生学校
  • 連絡将校(liaison officer) → 連絡幹部

「将校」の言い換えも「幹部自衛官」と思っていたが、これは違うかも知れない。

追記(2011年9月):「幹部」とは、将・将補・1佐・2佐・3佐・1尉・2尉・3尉のこと。准尉は含まれない。

追記(2014年3月):例えば海自の場合、3等海尉以上の自衛官が「幹部」、准海尉たる自衛官が「准尉」、海曹長以下の自衛官が「曹士」、幹部勤務を命ぜられた幹部候補者が「幹部候補者」。

志願兵(volunteer) → 志願者、応募者

言い替えであるとは言い切れないが「志願兵」は使用されていない。

  • 志願兵制度(volunteer system) → 志願制度

従軍牧師(chaplain) → 宗教要員

ジュネーブ条約の翻訳においてもchaplainを宗教要員と訳されているので、自衛隊における固有の言い替えということではない。

宗教要員とは精神上の看護に従事する者とのこと。

少尉 → 三尉

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍少尉 → 三等陸尉(Second Lieutenant)
  • 海軍少尉 → 三等海尉(Ensign)
  • 空軍少尉 → 三等空尉(Second Lieutenant)

少佐 → 三佐

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍少佐 → 三等陸佐(Major)
  • 海軍少佐 → 三等海佐(Lieutenant Commander)
  • 空軍少佐 → 三等空佐(Major)

少将 → 将補

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍少将 → 陸将補(Rear Admiral)
  • 海軍少将 → 海将補(Rear Admiral)
  • 空軍少将 → 空将補(Major General)

情報(information) → 情報資料

「intelligence(情報)」と区別するために「information(情報資料)」としている。ターミノロジーの立場で見ても適切な措置であると言える。自衛隊独自の工夫であるかどうか、また機械的に置き換えているかどうかについては不明。

  • 秘密情報資料(classified information)
  • 情報資料要求(information request)

〜水兵 → 〜海士

階級呼称の言い換え

  • 一等水兵 → 一等海士(Seaman)
  • 二等水兵 → 二等海士(Seaman Apprentice)
  • 三等水兵 → 三等海士(Seaman Recruit)

戦時(wartime, war) → 有事(emergency, contingency)

必ずしも言い替えということではないが、「戦時」という用語を積極的には使用しないのかもしれない。

戦闘用航空機(combat aircraft) → 作戦機

海自では「作戦機」としている様子。

戦闘攻撃機(fighter, attacker) → 支援戦闘機(fighter support)

新聞等でよく目にするFSXは次期支援戦闘機(Fighter Support Experimental)のこと。一般には「戦闘機」。

ソナー(sonar) → ソーナー

どちらが正しいとは言えないが、自衛隊では慣習的に「ソーナー」と表記している模様。

大尉 → 一尉

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍大尉 → 一等陸尉(Captain)
  • 海軍大尉 → 一等海尉(Lieutenant)
  • 空軍大尉 → 一等空尉(Captain)

退役(retirement) → 退職

言い替えとは言い切れないが、「退役」は使われていない。「退官」があるかもしれないが未確認。

  • 退役軍人(veteran) → 退職自衛官
  • 退役将校(retired officer) → ?

「現役→現職」の項目も参照のこと。

待機兵(casual) → 待機者

大佐 → 一佐

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍大佐 → 一等陸佐(Colonel)
  • 海軍大佐 → 一等海佐(Captain)
  • 空軍大佐 → 一等空佐(Colonel)

註:あぁ「いっさ」ね。と当初は軽く考えていたのですが、次第に「1佐」と「大佐」が頭の中で自然とリンクするようになると、その感じはまったくなくなりました。雲の上の人です。

脱走兵(deserter) → 職務離脱者(absentee)

海自では「離脱者(deserter)」。

米国では「脱走(desertion)」と「職務離脱(absence without leave)」は区別されているようである。

日本では「職務離脱」については自衛隊法に罰則規定があるとのことなので「脱走」の言い替えとして用いられているのかもしれない。「無許可離隊」というのもあり、これには無断欠勤のようなことも含まれるようだ。

「脱走」・「職務離脱」・「無許可離隊」の関係がどのようになっているのか判然としない。「逃亡兵」は「脱走兵」のこと。

註記:ジェンキンスさんのときは、報道では「逃亡兵」を使っていたようです。配慮があったのかもしれません。

中尉 → 二尉

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍中尉 → 二等陸尉(First Lieutenant)
  • 海軍中尉 → 二等海尉(Lieutenant Junior Grade)
  • 空軍中尉 → 二等空尉(First Lieutenant)

中佐 → 二佐

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍中佐 → 二等陸佐(Lieutenant Colonel)
  • 海軍中佐 → 二等海佐(Commander)
  • 空軍中佐 → 二等空佐(Lieutenant Colonel)

中将 → 

階級呼称の言い替え。

  • 陸軍中将 → 陸将(Lieutenant General)
  • 海軍中将 → 海将(Vice Admiral)
  • 空軍中将 → 空将(Lieutenant General)

駐在武官(military attache) → 防衛駐在官

「防衛駐在官」は外務省に一時出向し、外務省の職員という形で派遣されているとのこと。

  • 空軍駐在官(air attache) → 航空防衛駐在官
  • 陸軍駐在官(army attache) → ?

調理員(調理手) → 給養員(cook)

言い替えということではないが、空自のホームページでは「給養員は、自衛隊の厨房で食事を調理し、隊員に食事を提供する仕事を担当しています」とある。

偵察衛星(reconnaissance satellite) → 情報収集衛星

自衛隊における言い替えであると確認してはいないが、参考までに掲載する。

各種の事情で「情報収集衛星」とせざるを得ないが、実際には「偵察衛星」であることを伝えたい場合は、回りくどいが、「...事実上の偵察衛星である...」と記述する。

敵勢力(adversary) → 対象勢力(adversary)

つねに言い替えが行われているわけではないが、「対象勢力」と表記されている場合、とくに陸自では意味としては「敵勢力」である可能性が高いことに注意すること。

撤退(withdrawal, disengagement) → 撤収、離脱

自衛隊では、「撤退」は一般には使われていないようである。陸自では「離脱」としている。また言い替えとは言い切れないが、「撤収」を使っていることが多い。

  • 撤退経路、撤退路(withdrawing route) → 離脱経路

註:言い替えは日本に特有のことかと思っていましたが、米国でも「withdrawal」とすべきところを、とくにイラク関係では「redeployment」としている場合があります。英軍ではバスラからの撤退を「repositioning(再配置)」としていました。

統合演習(joint exercise) → 共同統合演習

これは言い替えということではなく、自衛隊単独による演習の場合は、そのまま「統合演習」と表記する。

ただし、諸外国との統合演習の場合、例えば「日米共同統合演習」と表記する。この「共同」に意味が込められている。

民軍協力(civil-military cooperation) → 部外連絡協力

「民軍協力」がすべて自動的に「部外連絡協力」に言い替えられているわけではないようです。ただ防衛省の資料に「部外連絡協力」という用語があれば、それは「民軍協力」の意味が含まれているのではないかと思って読むと、理解しやすいことがあります。

パトリオット(Patriot) → ペトリオット

言い替えではないが、自衛隊では「ペトリオット」と表記している。

派兵(dispatch) → 派遣

「派兵」とは「軍隊を派遣する」ことであるし、「dispatch」にもともと「派遣」の意味があるので、完全な言い替えとは言えず、また実際にどの規模を持って軍隊とするのか不明なので判断には迷う。

標的(target) → 目標

言い替えとは言えず、また間違いとも言えないが、「目標」では「goal」と勘違いすることがあるので注意が必要。

民間人の犠牲者(civilian casualties) → 副次的被害(collateral damage)

自衛隊における言い替えではないが、英文記事などにおいて、婉曲的な表現として使用されている場合がある。

〜兵 → 〜隊員

  • 歩兵 → 普通科隊員
  • 工兵 → 施設科隊員
  • 憲兵 → 警務科隊員
  • 兵士 → 隊員

兵種(arms) → 職種、職域

  • 戦闘兵種(combat arms) → 戦闘職種

追記(2014年3月):陸自では「職種」、海自と空自では「職域」と言う。

陸自の「普通科」、「特科」、「機甲科」を「戦闘職種」と呼ぶことがあるとのことだが、これが「combat arms」の意味と対応しているかどうかは不明です。

兵舎(barracks) → 隊舎

「営舎」、「宿舎」との違いが不明。「quaters」との違いも不明。

兵曹 → 海曹

海軍における階級。陸軍の軍曹に相当する。

兵站(logistics) → 後方

「logistics」は基本的にはたんに「後方」とすることになっているようであるが、「後方補給」、「後方支援」、「装備」としている場合もあり、一定していない。

  • 兵站支援(logistics support) → 後方支援

註:明治40年に海軍大学校が出版した『兵語界説』では「一八、兵術を実施する為め兵軍を指揮統率し或は之れか行動生存を経理する等の要務を戦務(Logistic)と称す、又兵軍の背後に在りて之れか軍需を補給する等の戦務を特に後方戦務と称す」とあります。したがって、あながち「後方」が言い替えとは言えないのかともしれない思っています。

註:『東奥日用語辞典及青森県方言集』(昭和7年)によると、「コーホーレンラク(後方連絡) 戦線と兵站線、兵站線と本国の連絡。戦線の後方に於ける勤務即ち兵站勤務の如きものを後方勤務といふ。作戦の遂行のために斯かる後方の仕事を警備することを後方警備といふ。」とある。「兵站」よりも広い意味で「後方」が使用されている感じが伝わってくる。(2013年2月追記)

兵長 → 士長

階級呼称として「兵長」は存在しないので言い替えとは言えないが、旧陸海軍の「兵長」が「士長」に相当する。

「伍長」を「士長」と対応させている場合が見受けられるが、「伍長」は下士官の最下位であること、また「兵長」は兵の最上位であるため対応させることはできない。

旧軍に空軍はなかったので、「空士長」に相当する階級も当時はなかった。

  • 陸軍兵長 → 陸士長(Leading Private)
  • 海軍兵長 → 海士長(Petty Officer 3rd Class)
  •        → 空士長(Airman First Class)

平和維持軍(peace-keeping force) → 平和維持隊

必ずしも言い替えであると言い切れないが、防衛省では「平和維持隊」としている。特に国連関係の場合は、そうなっているように思う。

「〜軍」は「〜部隊」とするものだと思っていたが、これは私の勘違いであった。

砲兵(artillery) → 特科

兵科の言い替え。

  • 高射砲兵(anti-aircraft artillery) → 高射特科
  • 野戦砲兵(field artillery) → 野戦特科
  • 砲兵連隊 → 特科連隊

歩兵(infantry) → 普通科

兵科の言い替え。

  • 歩兵連隊(infantry regiment) → 普通科連隊
  • 歩兵(infantryman) → 普通科隊員

野戦砲兵(field artillery) → 野戦特科

兵科の言い替え。

揚陸艦(landing ship) → 輸送艦(landing ship)

例えば、輸送艦「おおすみ」の場合は、素人目に見ても「揚陸艦」であるが、「輸送艦」と言い替えているため、英訳は「transport vessel Osumi」となっていることがある。本来の意味での「輸送艦、貨物輸送艦」は「cargo ship」。

落下傘兵(parachutist) → 降下員

言い替えかどうかは不明。もともとから「降下員」であったのかもしれない。「落下傘兵」は「パラシュート兵」のことか?

旅団(brigade) → 

「旅団」はそのまま用いられているので、言い替えは行われていないのかもしれない。

  • 砲兵旅団(artillery brigade) → 特科団
  • 旅団長 → 団長

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