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防衛省が発行している政策評価書のなかにある用語解説を集めてみました。五十音に整理すべきかどうか迷いましたが、出典の書き方によい方法が見つからず、政策評価書ごとに、そのまま掲載しています。

ご利用にあたっては次の点にご注意ください。

  • 解説はいずれも当該資料に関連する分野でのみ有効であり、一般的なものとして敷衍することはできません。
  • 掲載の順序に意味はありません。追記は文頭から行う予定です。
  • 出典へのリンクは、PDFファイルに直接リンクしています。

これらの評価書は、グーグルで検索して見つけました。「"政策評価書" "用語" site:mod.go.jp」で検索すると、防衛省のサイトに投稿されている各政策評価書が見つかります。

(2011年12月 金森国臣)(2014年7月 平成14年度の一部を追加、平成25年度まで確認済み)

新訂・最新軍事用語集 英和対訳』(2019年1月刊)を出版しています。出版社は日外アソシエーツ、総発売元は紀伊國屋書店です。


平成18年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:将来警戒管制レーダの研究

電子妨害対処

敵の電子戦妨害環境下で我が電磁波の有効な使用を確保すること

疑似電波発生装置

疑似電波を輻射しARM(対電波放射源ミサイル)の空中線装置への命中回避を行う装置

空中線装置

3面固定型アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナを配し電波の送受信を行う装置

信号処理装置

受信信号に操作を加えることにより多種多様な雑音等を取り除いて目標情報を抽出しやすくしその情報の品質を高める装置

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:テレスコープ弾機関砲の研究

テレスコープ弾

弾丸が薬きょう内に埋め込まれた弾薬

外部駆動型機関砲

外部駆動力(通常は電気駆動力)によって、給弾装置から自動装てんして連続発射が行える火砲。外部駆動力のほか、発射反動力、 。 火薬ガス圧力により駆動する機関砲もある。なお、一般的に口径20mm未満のものは機関銃という。

腔圧

砲腔内の火薬ガスの圧力。最大腔圧は、火薬ガスによって腔内に生じた圧力の最大値

抽筒

射撃後の打ち殻薬きょうを回転薬室(リボルバー)等の内部から取り出すこと。

エロージョン

発射薬ガス等による高圧・高温により生じる、砲内部の損食等のこと。

信管

弾薬を構成する部品の一つであり、弾薬の種類及び用途に応じて、所定の時期及び場所で弾薬を作動させるため、安全及び安全解除の機能と火薬系列を作動させる機能とを結合した装置

測合

信管に所定の信号又は情報を入力すること。

発射速度

単位時間(通常1分間)当たりの発射弾数 (例:300発/分)

連射

機関砲などの自動火器において、射撃操作を中断するまで、発射が連続する射撃。なお、連続射撃とは、一定の時間に連続して行う射撃であり、連射とは異なる。

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:誘導制御装置の研究

魚雷防御器材

魚雷攻撃から、母艦を防衛するために水上艦及び潜水艦に装備されている器材。一般的には、音響センサによる誘導を行う魚雷誘導装置に対抗して、大出力音響を送出するもの(ジャマー)、化学剤による気泡による音響反射体、擬似反射音を送出して魚雷誘導制御装置を欺瞞するもの(デコイ)等のことを指す。

魚雷防御対抗性能

敵艦から発する魚雷防御器材の欺瞞等をくぐり抜けて、目標の敵艦に誘導する対抗性能のこと。

メインセンサ

従来型の魚雷音響センサ。魚雷先端部に位置し、従来の魚雷における、唯一のホーミングセンサであり、目標の探知、識別及び終末誘導を行うセンサのこと。

画像センサ

クロスファンビーム方式による音響画像化方式を採用した音響センサで、目標反射音の大きさから目標の識別を行うものである。

境界面センサ

海面及び海底面(境界面)と魚雷との距離を検出する音響センサ。魚雷の上部及び下部にそれぞれ境界面センサ(上面)及び境界面センサ(下面)を装着し、海面との距離差から敵水上艦の艦底等を検出する。

低周波パッシブセンサ

従来型の魚雷音響センサよりも低い周波数帯域を使用する音響パッシブセンサ。(ホーミング方式には、魚雷側から音を送信し、目標艦艇からの反射音により目標を探知するアクティブ方式と、目標艦艇が発する航走雑音を受信して目標を探知するパッシブ方式に2分される )。

有線誘導

潜水艦反射型の魚雷(通常「長魚雷」という )のみ採用されている誘導方式で、魚雷と母艦である潜水艦を有線で繋ぎ、魚雷データ及び母艦制御指令信号を伝送・通信して、母艦からの誘導により目標艦艇に誘導する方式のこと。

終末誘導

魚雷を目標艦艇の近距離まで接近させた後、目標艦艇を攻撃する最終段階まで誘導すること。

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:磁気制御技術の研究

消磁

艦艇から発生する磁気に感応する磁気機雷等に対処するため、艦内に装備された消磁装置により、自艦の船体磁気を低減すること。

消磁コイル

艦内に巻かれた消磁ケーブル

クローズド・ループ消磁方式

艦内に装備された磁気センサにより船体磁気を監視し、常時最適な消磁状態を維持することができる閉回路消磁方式(CLDG: Closed-Loop DeGaussing)

アルゴリズム

計算を実行するため、あらかじめ規定されている演算手順

Lコイル

ループを船体のキール線上に直角・直列に巻き、首尾線方向の磁気を打ち消すコイル(L-coil: Longitudinal Field Coil)

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:155mmりゅう弾砲用多目的弾

軽装甲目標

装甲化された自走砲、装甲人員輸送車等の、装甲厚が比較的薄い目標

有効半径

砲弾の破裂点からの距離で表した、人員に対する効力の及ぶ範囲

エンボス加工

型押しで凹凸模様をつける加工技術

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:セラミックエンジン

傾斜機能材料(FGM)

2種以上の材料を混合し、組成及び機能を傾斜させた複合材料(FGM:Functionally Gradient Material、本研究では、ZrO2(Y2O3)+ NiCrの傾斜機能材料を使用)

モノリシックセラミック

単一の材料で構成されたセラミック(本研究では、Si3N4のモノリシックセラミックを使用)

放熱量(kW/kW)

軸出力1kW当たりのシリンダ周囲からの冷媒への放熱量(冷媒への放熱量(kW)/エンジン軸出力(kW))。この値が小さいほど、エンジンからの放熱量が小さくなり、冷却装置の小型化が可能になる。

空燃比(kg/kg)

エンジンへの供給された燃料の質量に対する空気の質量(空気質量(kg)/燃料質量(kg))。この値が小さいほど、エアフィルターの小型化が可能になる。

ピストン速度(m/s)

エンジン内のピストン平均速度(2×ピストン行程(m)×エンジン回転速度(s-1))。この値が高いほど、エンジン出力が大きくなる。

正味燃料消費率(g/kWh)

1時間当たりの燃料消費量(g/h)をエンジン軸出力で除した値(燃料消費量(g/h)/エンジンの軸出力(kW))。この値が小さいほど、燃費が良くなる。

MOU

了解覚書(Memorandum of Understanding)

平成13年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:先進鋼技術の研究

耐圧殻

潜水艦が潜水したときに、水圧に抗して内部の人員、機器等を保護する船体構造部分

張力

断面に垂直に働き、互いに引き合うような応力

ペイロード

潜水艦等の場合、魚雷等の武器

溶接継手

溶接による鋼板の接合部分

溶接割れ

溶接したときに、溶接部分に発生することのある「ひび」のような割れ

耐溶接割れ性

溶接割れの発生しにくさの観点から評価した性能

応力

物体が荷重を受けたとき荷重に応じて物体の内部に生じる抵抗力

応力腐食割れ

腐食しやすい環境下で金属に繰り返し荷重が加わることにより発生する割れ

応力腐食割れ性能

応力腐食割れの発生しにくさの観点から評価した性能

静水圧強度

静的に水圧によって負荷される外圧に対する構造物の強度

水中爆発性能

水中爆発による動的水中圧力に対する構造物の破壊強度、鋼板及び溶接部の耐損傷性、構造物各部に発生する衝撃加速度の観点から総合的に評価した性能

MOU

了解覚書(Memorandum of Understanding)

S&TF

防衛庁管理局長と米国防省取得担当次官との間で開催される装備技術定期協議(Systems and Techonogy Forum)の略

SMA溶接(Shielded Metal Arc weld)

電気溶接の一種で、空気中の水分等の影響を受けないように被覆材料が溶接の熱によりガス化しシールドを行いながら鋼材と溶接材料の間にアークを起こし、その熱により溶接を行う方法。手溶接によるため狭隘部の溶接が行える。

GMA溶接(Gas Metal Arc weld)

電気溶接の一種で、空気中の水分等の影響を受けないように不活性ガスによりシールドを行いながら鋼材と溶接材料の間にアークを起こし、その熱により溶接を行う方法。効率的な溶接手法であり、GTA溶接に対して低コストである。

GTA溶接(Gas Tungsten Arc weld)

電気溶接の一種で、空気中の水分等の影響を受けないように不活性ガスによりシールドを行いながら鋼材とタングステン電極の間にアークを起こし、溶接材料をそのアークにより溶かし溶接を行う方法。高品質な溶接手法であり、GMA溶接に対して高コストである。

平成13年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:対潜機搭載システムの研究(音響システム)

音響ステルス

吸音材を船体に適用することにより、音響反射率を抑制し、相手に探知されにくくすること。

信号処理利得の向上

センサ装置が検出した信号からノイズの除去を行い、目標信号を取り出す処理の能力を向上させること。

ソーナー

水中音波を用いて海中の物体に関する情報を得るための装置

開傘展張機構技術

固定翼航空機に比べ搭載容積が限られている回転翼航空機に搭載可能な低周波送受波を実現するために、送波素子及び受波素子を開傘展張する機構技術

ソノブイ

航空機から海中に投下して、水中目標からの音響信号を受信するソーナーブイ(目標の航走音等を検知するパッシブソノブイと自ら音波を送信して目標からの反射音を検知するアクティブソノブイの2種類がある。)

ダイファーソノブイ

指向性受波器とコンパスを有し、方位検出を可能とするパッシブソノブイ

フローノイズ

水中目標が航走する時に、海水との境界に生じる乱流境界層、剥離流れ、伴流などの中の乱流に起因する雑音

キャビテーション

スクリューの高速回転等のような、海水中での局所的な減圧によって気泡が発生する現象

平成13年度政策評価書(中間段階の事業評価)事業名:自衛隊中央病院建替事業

最終後送病院

医務室、地区病院では治療が困難な陸・海・空自衛隊員等を収容して最終的な専門治療を行う病院

臨床研修指定病院

新規に免許を取得した医師の「医師としての資質」の向上を図るために指導医の下で実地に診療を行う、厚生労働大臣が指定した病院である。臨床研修は医師になった直後の大事な時期の研修であり、その良否が研修医本人のみならず我が国の医療水準の向上に大きな影響を及ぼす。このため、厚生省(昭和50年)は、病院規模、診療科、医師の充足、診療・研究・研修機能等の基準を定めて、臨床研修病院を指定した。

即応体制

常時、災害等が発生した場合においても、直ちに対応できる態勢を組織している状態

兵たん機能

作戦時、前線の部隊のために、軍需品、食糧、整備部品等を供給・補充したり、傷病者等を治療・後送して、作戦を支援する機能であり、補給(軍需品の供給)、整備(装備品の修理)、輸送(隊員及び軍需品等の運搬)、衛生(傷病者等の治療・後送)機能等の総称をいう。(陸自教範「用語集」)

戦傷治療

隊員が、戦闘によって受けた傷を手当などして直す行為(銃創、爆創、戦争神経症等の治療)

受託研究

関係部内外機関から委託された研究をいう。

トリアージスペース

災害時等において大量に発生した負傷者を治療必要性の優先度で分類し、適切に治療できる施設(科)に送るべく選り分ける行為を行う場所(看護学大辞典(メヂカルフレンド社))

抗たん性

地震等の天災に対して強くて粘りがあること。

コジェネレーション

電気と熱を併給することをいい、発電と同時にそれを使った排熱を利用することである。燃料を燃やして得られる熱を電力に変えると同時に、蒸気、熱水を暖房・給湯などにも利用するシステムで、熱効率が極めて高い(70〜80%)のが特徴である。(現代用語の基礎知識2001(自由国民社))

オーダリングシステム

カルテの情報を電子化し、院内情報系LANを利用して、診療業務の迅速・効率化を図るシステム

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:多目的電波妨害技術の研究

電子戦技術

電磁波を用いて相手方の発するレーダ及び通信波を妨害したり、相手方から発せられる電磁波による妨害を防ぐための技術

妨害波

敵のレーダ及び通信機能を無力化させるための電磁波。

干渉波

送信アンテナから発射された電磁波のうち、直接受信アンテナに受信される電磁波で、この影響により、目標からの反射波が受信しにくくなる

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:新架橋

機動支援

河川や地隙に橋を架けるなどにより、敵に対して有利な態勢を占めるために行う部隊移動を支援すること。

高速流動化する将来戦

戦車、ヘリ等の機動性等の向上により、戦闘が高速化するとともに、機動的な対応により戦況が流動化する将来の戦闘様相のこと。

架柱

一般の橋梁でいう「橋脚」

作業隊力

架設作業を行うために必要なマン・アワー(作業人員数×作業時間)

単径間橋

橋梁の中間に橋脚がない橋梁

多径間橋

橋梁の中間に橋脚がある橋梁

ガイドビーム

橋節を連結するために先行して対岸にかける梁(ビーム)

橋梁等級

橋の強さ(耐荷重)を表す等級

補強リンク

橋梁の下部に取り付けることにより、橋梁等級を増加する構造材

政策評価書(要旨)(事前の事業評価)事業名:高高度無人機システムの研究

情報RMA

軍事力の目標達成成功率を飛躍的に向上させるために、除法技術を中核とした先進技術を軍事分野に応用することによって生起する、装備体系、組織、戦術、訓練等を含む軍事上の変革(RMA: Revolutionin Military Affairs)のこと。

プラットフォーム

所要の任務を達成するために必要な器材を搭載することのできる能力を有する輸送手段のこと。

構造連成飛行制御技術

乱れた気流の影響を受けて飛行中のジャンボジェットの主翼が振動することが窓から見えるように、航空機の主翼は空気力などを受けて変形・振動する。この変形や振動により航空機の性能が劣化したり、飛行中に受ける荷重が大きくなったりするので、舵面を積極的に制御することによりこれらの影響を緩和する技術のこと。

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:吾妻倉庫地区貯油施設(改築)整備

地中式の貯油タンク(地中式屋外タンク)

最高液面が周辺地盤面以下で、かつ貯油槽の構造が、コンクリート構造(プレストレストコンクリート造又は鉄筋コンクリート造)である屋外タンク

漏液防止板

コンクリート造のタンク内面(側板及び底板)に設置した漏油を防止するための鋼板

漏えい検知装置

タンク外周部に設置された漏油検知器と警報発信装置等の総称

スラッジポンプ

タンク内に溜まった油から出るスラッジ(老廃物)を外部へ吸い出すためのポンプ

水密

中に入れた水(液体)を漏らさず、また入ってくる水の圧力に耐える力

プレストレストコンクリート造

コンクリートの弱点である引張力に対応するため、コンクリートに鋼線を入れて引張り、引張られた鋼線が元に戻る力を利用して、コンクリートに予め圧縮力を与えておくもの

政策評価書(要旨)(事後の事業評価)事業名:新中距離地対空誘導弾

見通し外射撃技術

誘導弾の発射後、レーダが山陰等で目標を見失った場合に、目標を捕捉している他のレーダ情報により、引き続き誘導を継続し、目標を撃破する技術

モデリング&シミュレーション

装備品等が実際に運用される状況を模擬的に再現(シミュレート)し、その時の装備品等の挙動から、その機能・性能を確認する手法

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:ステルス・高運動機の研究

ステルス

相手側のレーダー等のセンサに発見されにくい性質または技術のこと

等価連接遅れ

シミュレータには、パイロットの操舵入力から実際の映像への反映までに種々の遅れがあるシミュレータ同士を連接した場合、さらに通信時間分の遅れが生じるため、通信時間分の相手機の動きを予測計算することにより、あたかも単独のシミュレータで動作しているような補正を行った場合のパイロットが実際に体感する遅れ。

msec

1000分の1秒

CFD

物体周りや流路内の流体の流れを数値計算により解析する技術のこと。Computational Fluid Dynamics(数値流体力学)

空弾性

空気力により弾性体である機体等の構造が変形する等の現象

マン・マシン・インターフェイス

人間と機械の間にあって、その情報交換の仲介をする機器とそれを制御するソフトウェア

政策評価書(要旨)(事前の事業評価)事業名:将来アビオニクス・システム

技術実証型研究

技術的リスクの高い先進技術の有効性及びシステムとしての実現性の検証を行うために具体的な装備品の開発を前提とせず、当該技術を適用してプロトタイプなものを試作する研究である。

アビオニクス

航空機に搭載するコンピュータシステムで航空機に搭載した各種センサーからの情報を迅速かつ的確に処理し、搭乗者に表示するための情報処理を行う。

モデリング&シミュレーション

ITを活用して、研究開発対象であるシステム全体のモデルを構築し、各種設計、試験等の一部をコンピュータ上で模擬することにより、研究開発目的達成のための最適な方法を得るための手法をいう。

電子戦

敵の使用電波への電子的妨害、対電子妨害及び敵の発する電子情報を収集する機能の総称。

政策評価書(要旨)(事前の事業評価)事業名:国際観艦式の実施

国際観艦式

通例、国家建設や国軍創設などの国家的な節目となる記念日などに多数の外国海軍艦艇の参加を得て実施されるもので、国家や軍の最高指導者が観閲官となって参加艦艇の観閲を行う。国際観艦式の実施は参加各国間の相互理解と信頼関係の増進や開催国海軍の国際的な評価といった効果が期待される。

なお、観艦式の実施方法には、移動観艦式と停泊観艦式があるが、前者は観閲部隊及び受閲部隊とも航行状態で実施する観艦式であり、ある程度広い海面が確保でき、かつ、十分な事前調整が為されていることが不可欠である。海上自衛隊が3年に1度実施している観艦式がこれにあたる。

他方、後者は観閲部隊が停泊状態の受閲艦艇の間を航行する形態で実施される観艦式であり、移動観艦式に比べ、狭い海域で実施可能である。受閲艦艇を動かす必要がないことから、各国から多数の参加艦艇を募り、十分な事前調整を実施することが困難な国際観艦式は本方式で実施されることが一般的である。

平成13年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:新戦車(その1)

戦略機動性

敵に対し戦略的に有利な態勢を占めるため、全国的規模又は方面隊の作戦区域内で行う部隊の移動の容易性

対機甲戦闘(能力)

戦車を基幹とした敵機甲部隊に対する戦闘(能力)

機動打撃(能力)

敵機甲部隊や空挺・ヘリボン降着部隊に対する攻勢的な戦闘(能力)

直接防護力

装甲等により敵の射弾を物理的に阻止する防護力

間接防護力

発煙弾、低シルエット化、対IR化、情報による危険の回避等、直接防護力以外の防護力

基幹連隊指揮統制システム

野外コンピュータ・ネットワークにより、連隊における指揮命令等に必要なデータを迅速・効率的に伝達するシステム

戦術機動性

敵に対し戦術的に有利な態勢を占めるために行う部隊の移動の容易性

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:将来装輪戦闘車両(対空)

装輪車両

タイヤを駆動させて走行する車両。自衛隊が現在使用している戦闘車両としては、偵察警戒車、装輪装甲車等がある。

戦略機動性

敵に対し戦略的に有利な態勢を占めるため、全国的規模や方面隊の作戦区域内など広範な規模で行う部隊移動の容易性の度合い

装軌車両

起動輪により無限軌道(いわゆる「キャタピラ)を回転させて走行する車両。自衛隊が現在使用している戦闘車両としては、戦車、自走砲等がある。

モデリング&シミュレーション(M&S)

研究開発対象であるシステム全体のモデルを構築し、各種設計、試験等の一部をコンピュータ上で模擬することにより、研究開発目的の達成上最適な方法を得るための手法

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:戦闘機搭載用IRST

航空機の発する熱源による赤外線

航空機から発せられる赤外線には、機体の空力加熱によって生ずる赤外線とエンジンの排気ガスによる赤外線がある。

ドップラー効果の低下

目標が移動している場合、それに対するレーダの反射波は周波数が変化するので、その変化量の測定により目標の移動状態を把握することができる。目標が横行(自機の進行方向に対して90°に進行)する場合、地上からの反射波との弁別がつかなくなり、この変化の測定が難しくなるため目標の探知が困難になる。IRST装置は赤外線センサを用いているめに、目標の移動方向に関わらず探知が可能となる。

政策評価書(要旨)(事後の事業評価)事業名:対潜機搭載システムの研究(音響システム)

ソーナー

水中音波を用いて海中の物体に関する情報を得るための装置

ソノブイ

航空機から海中に投下して、水中目標からの音響信号を受信するソーナーブイ(目標の航走音等を検知するパッシブソノブイと自ら音波を送信して目標からの反射音を検知するアクティブソノブイの2種類がある。)

ダイファーソノブイ

指向性受波器とコンパスを有し、方位検出を可能とするパッシブソノブイ

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:先進装具システム技術の研究

装具

隊員が身に着ける、ヘルメット、防弾チョッキ等の装備品

HMD

頭部搭載型の情報表示装置(Head Mounted Display)

NBC汚染状況

放射能、生物剤又は化学剤による汚染の状況

個人装備品

装具に加えて隊員が携行する、小銃、糧食等の装備品

要素技術

個々の要素(例えばヘルメット、防弾チョッキ、通信機等)に係わる技術のこと。

耐弾性・防護性

銃弾や化学物質等から隊員を保護する性能

人間工学的検討

人間の各種能力や特性面からの検討

平成14年度政策評価書(事前の事業評価)事業名:高高度無人機システムの研究

IT革命

情報技術(IT:Information Technology)分野での革命が、世界経済の新たな成長を担うとともに、国家・社会・企業等の組織を変えていく現象のこと。

情報RMA

軍事力の目標達成功率を飛躍的に向上させるために、情報技術を中核とした先進技術を軍事分野に応用することによって生起する、装備体系、組織、戦術、訓練等を含む軍事上の変革(RMA:Revolution in Military Affairs)のこと。

高高度

主に成層圏(対流圏と中間圏の間にあって、気温のほぼ一定した部分。ほぼ高さ10〜50キロメートルの領域。)の高度のこと。

プラットフォーム

所要の任務を達成するために必要な器材を搭載することのできる能力を有する輸送手段のこと。

要素技術

要素技術とは、要求性能などを満足する装備品システムを設計、製造する場合、そのシステムインテグレーションの過程において必須となる技術のこと。

テロ撲滅戦争

2001年9月に米国において発生した同時多発テロ以降、米国が全世界のテロ組織撲滅を目標にしている一連の行動のこと。

構造連成飛行制御技術

乱れた気流の影響を受けて飛行中のジャンボジェットの主翼が振動することが窓から見えるように、航空機の主翼は空気の力などを受けて変形・振動する。この変形や振動により航空機の性能が劣化したり、飛行中に受ける荷重が大きくなったりするので、舵面を積極的に制御することによりこれらの影響を緩和する技術のこと。

平成14年度政策評価書(事後の事業評価)事業名:エンジン高空性能試験装置の研究

アフターバーナ

ジェットエンジンで、通常の燃焼後の噴流に再度燃料を噴射・燃焼させ、非常に大きな推力を得るためのエンジン構成部をいう。

テストチャンバ

エンジンを設置し、この中の状態を高空飛行状態に模擬するための試験室をいう。


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