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梅シロップの造り方

梅シロップの造り方

梅ジュースを作るときは、中サイズのしっかりした青梅を選ぶ

梅シロップは発酵するので、密封容器で保存しないよう気をつけてください。

かなり細かく書いていますが、そのあたりはザックリと捉えていただき、梅シロップを造ることに集中していただくのがよいと思います。


古い資料ですが『梅の栽培と加工』(奈良県月瀬青年学校著)というのを見つけたので、第四章「梅の加工法」をテキストにしました。何かのヒントになるかも知れません。


梅シロップ(梅ジュース)の造り方については、2008年〜2010年の3年間の経験をまとめていました。

2012年にまた再開したので、記述内容を改訂しました。2013年は若干の追記にとどまります。

2014年は造っていません。理由はとくにありません。

(2009年6月 金森国臣)(2011年3月改訂)(2012年1月改訂)(2012年7月改訂)(2013年7月改訂)

夜深く火蛾も障子にねむるときこころにうかぶひとや誰々(吉井勇)


梅シロップで緊急重大報告

2010年は梅シロップ(梅ジュース)を氷砂糖ではなく粗製糖に変えて造ったが、大失敗してしまった。

粗製糖を使うと発酵するおそれがあるとネットのレシピに書いてあったので、気をつけてはいたが、実際そうなってしまった。

発酵しているのではないかと気づいていたが、そこが科学知識に乏しい素人の悲しさで、ペットボトルに移して栓をしてしまった。

一日経って様子を見ようと栓をゆるめたら、突然大きな音とともに栓が吹き飛んで、中身があふれてしまった。

栓は指にあたり、赤く腫れるぐらいで、どうかすると大怪我をするところであった。大事には至らず、これが目にあたっていたらと思うとゾッとする。

敗因は、ちょっと熟した梅を使ったことだろうと思うが、このあたりは判然としない。

体に良いと思って粗製糖に切り替えたのだが、こういった事態になるのであれば、来年からは氷砂糖だけで梅シロップを造ろう固く決心している。(氷砂糖だから発酵しないという保証はない感じがするが、はっきりしたことは分かりません。)

追記:

怪我をしそうになったので「発酵」に対しては恐怖感があるが、体には発酵食品がよいので、このあたりの考え方をどうするか、迷っているのが実情です。

氷砂糖だから発酵しないという保証はない感じがするが、はっきりしたことは分かりません。


三温糖で試してみた。発酵はするが、発酵の程度はあまり強くないように思う。一日に一回抜いているが、軽くプシュッとする程度です。(2013年7月)

これとまったく逆のことを書かなければならなくなった。もうひとつ三温糖で造ったが、これには熟した梅を使ってみた。半端ない発酵の仕方で、容器に移したあと、2時間おきに空気を抜かなければならない。たまらず、冷蔵庫で保存することにした。しかし、この独特の香りはクセになりそうな感じがする。(2013年7月)


造り方の手順

  • まず材料から
  • 次にビンを用意する
  • 造りかた
  • 梅1キロと粉末黒砂糖で造ってみた(2012年)
  • ヒントなど

まず材料から

(1)梅

2キロ(2袋)。梅酒用に販売しているので普通は1袋が1キロ見当になっている。

中くらいの大きさで実がしっかりした青梅がよい。別に高級品でなくてもかまわない。どふっとしたメタボな梅や黄色く熟れた感じの梅は使用しない。

少し熟れた梅を使ってみたことがあるが、独特の香りがする梅ジュースができた。好みによると思うが、ちょっといい感じはする。ただし、ものすごく発酵するので、注意が必要です。(2013年7月)

(2)砂糖

700グラム〜1キロ。400グラムだと少ないし、1キロだと多いし、そんな感じかと思う。

黒砂糖、きび砂糖、甜菜糖と試したのだが、発酵の恐怖を考えると、いまは氷砂糖に落ち着いている。

黒砂糖の場合は、固まりになっているものではなく、パウダー状に加工したものがよい。(ただし発酵には気をつけること)

氷砂糖は目によくないというので、やはりやめにしている。現在は三温糖を使っている。発酵はするが、あまり強くは発酵しない感じはする。

(3)ホワイトリカー(果実酒)

適量。梅酒を造るときに購入したものを1合ぐらい残しておくことで用意する。

1合カップのホワイトリカーでもよいが、コスト的に高いので、1リットルを購入して、他の果実酒を造ってもよいと思う。

ただ最近知ったことだが、ホワイトリカーが安価なのには理由があって、もとの素材があまりよくないとの話もある。梅酒も食べ物なので、普通の良質な焼酎を使うのがよいのかも知れない。

次にビンを用意する

4リットル(吊り手付き)。5リットルにして一度にたくさん造ろうと欲張らないほうがよい。重くなるので始末が悪くなる。

ビンは食器洗い用の洗剤で、きれいに洗って水をきっておく。

消毒のために梅を入れる前にホワイトリカーを浸したガーゼで拭くとよい。とは言うものの、面倒なので私はホワイトリカーを少し入れ、かけ回して消毒しています(2回やっている)。

煮沸するとビンが割れることがあるので、これはしないほうが望ましい。

造りかた

とにもかくにも、「洗う」ということが重要な時代になっています。その観点から一部改訂しました(2012年)。

(1)梅のヘタを取る

梅のヘタを取る。先が尖っているもの(竹串や爪楊枝)を使うと便利。私はプラスチック製の紐通しを使っている。

ザックリと傷が入っていたり、グズグズしている梅は思い切って捨てる。
熟した梅では、ヘタのところにカビが生えているものがあるので、それは捨てる。
一個のために全体をダメにする可能性があるので、惜しいと思わないようにする。

農薬が怖いので丁寧に洗う。何でもそうですが、栽培している梅よりも庭などに自生している梅のほうが実際には価値がある。これはビワなどにもあてはまります。

(2)梅をざっと洗う

梅のヘタを取ったら、ざっと洗う。

(3)アクリルたわしで梅を洗う

アクリルたわしで、梅を一粒づつ丁寧に洗う。そっと軽くこする感じで洗う。

すべて洗い終わったら、再びざっと洗って、よく水気を切って乾かしておく。

百円均一で見つけたので、この方法に変えた。

(3)梅を洗う

再び水洗いをして水気を切って、よく乾かしておく。

(4)梅と氷砂糖をビンに入れる

砂糖と梅を順に一段ずつ重ねる感じで詰める。残った砂糖は、上から蓋をするような感じでドバッと入れる。

一番底に砂糖を敷くように入れておくことが、ポイントと言えばポイントです。

(5)ホワイトリカーをかける

梅を発酵させずに素早く砂糖を溶かすため、ホワイトリカーを1合ぐらいかける。(これは特にはしなくてもよい。)

梅1キロと粉末黒砂糖で造ってみた(2012年)

三井製糖の沖縄産粉末黒砂糖(300g)が安く売られていたので、これを使って梅シロップを造ってみることにした。

梅1キロと黒砂糖2袋を使った。ビンはラッキョウ漬け用の2リットルビンを使用。

手順は上記と同じ。

結果としては発酵している様子もなく、成功した感じがする。(追記:一年経って何かの拍子で発酵が始まった。栓がポンと抜けて危うくケガをするところだった。2013年7月)

実際は、間違って黒砂糖3袋を使ったのも造ったのだが、こちらは砂糖が底に沈殿して悲惨な状態になっている。

ヒントなど

(1)ビンをコロコロ回す

梅からエキスが出てくるのは外側に濃い液体があるためです。

ということは、乾くとエキスが出なくなるので、ビンを手元に置いて、しょっちゅう(最初は1時間おきぐらい)全部の梅にエキスがかかるようにコロコロ回します。

(2)冷暗所に保存する

タポン、タポンするぐらいにエキスが出てきたら、冷暗所に保存します。できれば1年はおいて、梅の種からカラダによい成分が溶け出してくるのを待ちます。(追記:これはちょっと考え違いをしていました。梅の出回る季節に作り始め、夏に飲用して元気を出すというのが自然の流れなのだろうと思います。)

待ちきれない場合は、1ヶ月ぐらいで飲用します。

推奨はしませんが、ペットボトルに移し替えたのであれば、必ず一日に一回は栓を取って空気を抜いてください。冷蔵庫に入れておくと発酵の程度が弱まるようです。発酵の様子によっては二回抜いたほうがよいかも知れません。

(3)梅エキスを出やすくする

竹串で梅を何カ所か刺したり、冷凍庫で24時間凍らせると細胞が破壊されたり、梅エキスを出やすくする方法があるのですが、これはやっていません。自然に浸みだしてくるのが一番だと考えています。


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