約5年間の経験で言えることは、ネズミ取りには粘着材方式のシートタイプが一番効率がよいようです。
昔からある籠形の機械式ネズミ取りも使ってみましたが、すでに危険情報がDNAに刷り込まれているのではないかと思えるほど、まったく効果はありませんでした。
入手のしやすさからも粘着方式になりますが、これにはシートタイプとハウスタイプがあります。
ハウスタイプは主な目的が、捕獲後の姿を見たくないというユーザーの気持ちに応えたものだと思われます。家の型であることによって、とくに効率がよくなることはないようです。
またハウスタイプには、上から飛び降りてくるネズミには対処できないという欠点もあります。若干ではあるが値段が高めであることも、おすすめできない理由のひとつになります。
一方で、シートタイプには真ん中で割って2枚にできるものもあり、経済的です。ただしこの場合に注意しなければならないのは、2枚にすることによって1枚あたりの重量が軽くなります。
したがって、大型のネズミでは、暴れてあちこちに粘着材が付着し、後の始末にこまることがあります。これを防ぐには、ガムテープで押さえておくなどの手間が必要になります。
配置しても、すぐには獲れない場合があります。このときは辛抱強く、一週間ぐらいはそのまま様子をみます。普段の通り道に異物があることで警戒しているかもしれませんし、粘着材の臭いで危険を察知しているかもしれません。一種の慣らし期間が必要です。
効果を高める工夫としては、食物をシートの上に置いて、誘惑するという手があります。
かまぼこ、ソーセージ、干物など、いろろと試してみましたが、抜群の捕獲率を誇っているのは、「あげさき」(のしスルメに衣をつけて揚げたもの)です。どこのスーパーでも、大体は100円の御菓子のコーナーにおいてあります。どうも、ネズミは油脂を好む動物のようです。
少し残酷になりますが、捕獲してもすぐには捨てず、そのまま一日ぐらい放置しておくと、まれに救助にきたネズミがひっかかることもあります。
もし台紙が黒色のシートが販売されていたら、迷わずそちらを選択してください。私自身はまだ試していませんが、捕獲率はいっそう高まるとのことです。台紙が暗闇に紛れるのがその理由かもしれません。
百円均一で粘着シート(1枚)が買えますので、試してみてください。もちろん日本製がおすすめ。それなりの効果しかないかも知れないと思っていたのですが、機能するようです。
「あげさき」を使って、大型のネズミが捕獲できました。2週間ぐらい放置しての結果なので、危険を感じさせる臭いが出なくなったのかもしれません。
(金森國臣 2006年9月17日)
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