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アサリの磨き方

アサリの磨き方

アサリの磨き方(磨いたアサリの画像)

朝日新聞の記事のタイトル『ハマグリ磨いて「宝石」に』(2012年5月5日付け)に触発され、安価なアサリで試してみることにしました。(残念ながら当地版には掲載されていなかった様子)

さすがに「宝石」は言い過ぎだと思いますが、自分で磨いてみて楽しかったので、手順やノウハウなどをご紹介します。

まだ始めたばかりなので、気づいた点があれば随時追加することにします。

春先のアサリ貝殻が薄く適していませんが、5月頃からは厚くなり、「貝殻磨き」の季節になります。

ただし、小さなお子さんがいるご家庭では、ノドに詰まらせる危険があるのでやめておいたほうがよいでしょう。

  • アサリを磨くために用意するもの
  • 貝殻の各部の名称
  • 貝殻の準備と選び方
  • 貝殻の磨き方
  • 貝殻を貼り合わせる

書き足りなかった部分については「アサリの磨き方(補足説明編)」で詳しく説明しています。

(2012年6月 金森国臣)


アサリを磨くために用意するもの

アサリを磨くために、次の物を用意します。

  • アサリの貝殻
  • 耐水性のサンドペーパー(私が使ったのは、DIY店にあった「ノリタケコーテッドアブレーシブ製の耐水ペーパー」)
    • 粒度300番260番(約130円)
    • 粒度1000番600番(約130円)
    • 粒度2000番(約130円)
  • マイクロポリネット両面ヤスリ3000番(約400円) これはオプションです。
  • 接着剤:ボンドEセット(90分硬化タイプ)(約400円)
  • ボロ布
  • 新聞紙(ボロ布の下に敷く。汚れを気にしなければ、なくてもよい)
  • 水を入れる容器(何でもよい)
  • 使用済みの歯ブラシ

作業の安全のために、次のものを用意してください。

  • 花粉症用のマスク(貝殻の粉を吸い込まないため)
  • 軍手(指を傷つけないため。慣れてきたら不要かもしれない)
  • ゴム手袋または百円均一にあるポリ手袋(貝殻を貼り合わせるときに、接着剤が指につかないようにするため)

注:サンドペーパーはDIY店にあります。耐水性のサンドペーパーにします。大体は耐水性になっています。粒度は320番がよいとするサイトもありますが、作業効率を考えて、少し粗い300260番にしました。

マイクロポリネットは、さらに輝きを増すためのものであり、なくても構いません。

お詫び:使用したサンドペーパーの粒度が間違っていました。買い物メモには「300, 1000, 2000」と書いていたのに何か変。

追記:バイ貝の表面にある細かな裂け目を磨きとるべく、1000番のサンドペーパーを購入して試してみたが、とれなかった。1000番以降は輝かせるためのものであると考えた方がよい。


貝殻の各部の名称

アサリの貝殻の各部の名称

  1. 殻頂(かくちょう):殻の成長の起点
  2. 外靱帯(がいじんたい):左右の殻を結合している角質のバンド
  3. 蝶番(ちょうつがい):左右の殻を噛み合わせるための結合部
  4. 放射肋(ほうしゃろく):殻頂から伸びた放射状の隆起線
  5. 成長肋(せいちょうろく):殻の成長方向に形成される同心円状の隆起線

アサリの貝殻を磨く時に知っておくと便利な貝殻の各部の名称です。説明も、ここに示した用語を使っています。

うんちく:蝶番と蝶番靱帯を混同して説明しているサイトがあるので注意。殻頂から放射状に伸びている色帯は放射彩(ほうしゃさい)という。


貝殻の準備と選び方

少し大粒のアサリを買い求め、食べた後の貝殻を再利用します。

砂地で採れたアサリが模様や色も綺麗です。尾道近辺のかたであれば、「山波の洲のアサリ」がお勧めです。

  1. 貝殻はざっと洗い、水に一晩つけて塩抜きをする
  2. 貝柱や汚れを丁寧に取り除く
  3. ざっと洗い、日中で一日乾燥させる(陰干しがよいとするサイトもある。)→これはまだ結論がでていない。
  4. 隆起線の間にある黒い汚れが気になる場合は、漂白剤(塩素系)を薄めた液に2時間ぐらいつける。私はハイターを使った。濃度は洗濯のつけ洗い程度(500ミリリットルの水に対し、ハイターをキャップ半分)。安全のためにゴム手袋を使うこと。これはオプションの手順ですが、驚くほど汚れがとれます。

下記事項を参考に、貝殻を選んでください。

  • 最初は中サイズ大サイズがよいと思う。小さいと割れる可能性があるし、大きいと作業が大変になる
  • 貝殻の縁が少しでも欠けているものは使用しない
  • 貝殻の表面がデコボコしたものは使用しない
  • 貝殻の隆起線(とくに成長肋)が深く刻み込まれたものは使用しない。(磨いたあとでも隆起線が残るので見栄えが悪くなる。ただし、これは好みもあるので、何とも言えないところはあります。)
  • 貝殻の中に鈴や天然石を入れたい場合は、直径を目視で確認して、そのサイズよりも大きめの貝殻にする

ヒント:使用しない貝殻は、すぐに捨てないで、蝶番をあわせる練習のために使ってください。接着剤で貼り合わせる工程のために練習しておきます。


貝殻の磨き方

アサリの貝殻を磨く手順について説明します。

  1. 260番のサンドペーパーで磨く
  2. 600番のサンドペーパーで磨く
  3. 2000番のサンドペーパーで磨く
  4. 3000番のマイクロポリネット両面ヤスリで磨く(オプション)

260番のサンドペーパーで磨く

重要:蝶番の部分は絶対に磨かないでください。

ステップ1

サンドペーパーは、そのままでは大き過ぎるので、3分の1ぐらいのサイズにカットする。

新聞紙、ボロ布、サンドペーパーの順に重ねる。置き方は「横置き」。「縦置き」では作業がしづらい。

ステップ2

貝殻を水につけ、そして磨き始める。隆起線が目立たなくなるまで磨くのであるが、1ヶ所だけ集中的に磨くのではなく、まんべんなく磨くようにする。

前後に動かして磨く。コツは、前に押し出すときに磨くような感じで磨く。サンドペーパーは片手で押さえておく。

30秒に1回は、貝殻を水につけて洗い、貝殻の模様の状態を確認しながら磨く。

ヒント:この作業が一番大変なので、サンドペーパーをケチらないようにする。目詰まりがしてきたら、すぐに別の場所で磨くようにする。

あらかた磨いたと思ったら、不完全でも次の手順「600番のサンドペーパーで磨く」に進む。

最初は永遠に続くかと思える作業ですが、意外に速く磨けるので、焦らないようにしてください。

600番のサンドペーパーで磨く

同じようにサンドペーパーを3分の1ぐらいの大きさにカットする。

貝殻を水につけながら磨く。磨き方は260番と同様であるが、細かい部分はサンドペーパーを手に持って磨く。

殻頂(かくちょう)の周囲は平面では磨くことができないので、木片の角など使う。私は、とりあえず割り箸を利用した。

貝殻の縁は、面取りをする感じでザッと磨いておく。

磨き込むことによって、磨き残した隆起線の部分が明確にわかるようになるので、その箇所は260番で再び磨く。

磨き残しの部分を確認する方法は:

  • 光に反射させてみる
  • ツメで軽く引っ掻いてみる
  • シャープペンの芯でなぞってみる

ほぼ完全に磨いたと思ったら、水で洗って、「2000番のサンドペーパーで磨く」に進む。完全に隆起線を取り去ることは不可能なので、そのあたりはザックリと考える。

ヒント:260番で磨いた箇所は、必ず再び600番で磨く。

2000番のサンドペーパーで磨く

この手順ではサンドペーパーの消耗は少ないので、3分の1にカットし、さらに半分にカットして使う。

押し付けながら磨いてもよいが、最後は手の中で丸めるようにして磨く。

この段階で隆起線の磨き残し部分が気になるようであれば、260番で再び磨く。

だいたいOKとなったら、歯ブラシを使い、流水で貝殻の粉を完全に落とす。成長肋(せいちょうろく)のスキマに残らないように丁寧に洗う。

洗ったら、よく拭いて乾燥させる。

ヒント:260番で磨いた箇所は、必ず再び600番と2000番で磨き、歯ブラシを使って洗う。

3000番のマイクロポリネット両面ヤスリで磨く

いちだんと輝きを増したい場合は、マイクロポリネットで磨く。

キュッ、キュッといった感じで磨き込めばよい。手に持ってグッグッという感じで磨く。最初はネットリ感があるが、10回ぐらい磨くと、スッと動くようになる。

マイクロポリネットは価格が少し高いこともあるし、必須の工程というわけでもない。4000番もあったが、2000番の次は3000番だろうと考え、そうした。

最終段階なので、前の工程に戻らないように、最初からキッチリと磨いておく。

貝殻の内側にメッセージを残しておきたい場合は、ここで書く。(これを「貝メール」とか言うらしい。)

マイクロポリネット両面やすり 2枚入り WA#3000
マイクロポリネット両面やすり 2枚入り WA#3000


貝殻を貼り合わせる

貝殻を2枚とも磨き終わったら、接着剤を使って貼り合わせる。接着剤は、「ボンドEセット(90分硬化タイプ)」を使用した。

なお接着作業にあたっては、十分に換気してください。

ステップ1

接着面になる貝殻の縁の部分を600番のサンドペーパーでザッと磨き、汚れをとっておく。蝶番の部分は磨かないでください。

ステップ2

二個あるチューブから接着剤を同じ量だけ絞り出し、付属のヘラでよく混ぜる。この作業については、パッケージの注意書きをよく読んでください。

接着する部分はごくわずかの面積なので、ほんの少しの量でOK。貝殻が1個であれば4ミリぐらい。この場合はヘラ全体で混ぜるのではなく、片側半分を使う。全体で混ぜると拡がって使える量が少なくなる。

ステップ3

貝殻をピンセットなどで保持し、練った接着剤を爪楊枝などヘラにつけて接着面に塗る。

「塗る」というよりも、接着剤をチョン、チョン、チョンとおいていく感じで付ける。

ステップ4

両方の貝殻に接着剤を付けたら、いよいよ貼り合わせる。貼り合わせるときは、蝶番を位置合わせの基点にする。

貝殻の面をピッタリと合わせ、ユックリと静かに押せば、パチンとはまるので、無理やり押し込まないようにする。

接着剤が固まるまで相当の時間(約12時間?)がかかるので、静置して絶対に触らないようにする。

ステップ5

完全に固まったら、はみ出している接着剤を600番と2000番のサンドペーパーで磨き落とす。

手元にベビーオイルがあれば、それで磨く。いちだんと輝きが増すらしい。鉱物オイル(ミネラルオイル)で磨いているサイトもあるが、安全のためにベビーオイルで磨く。 

ヒント:貝殻の貼り合わせには、ちょっとしたコツが必要なので、捨てる貝殻を使って練習しておくとよい。

外靱帯の部分には隙間ができているので、爪楊枝の尖った部分で接着剤を押し込むように塗る。そうすると隙間が目立たなくなる。


ツブヤキ

貝殻がビジネスの種になっているとは思いもよらなかったのですが、数多くのサイトがあるのでビックリしています。

代表的なものは、磨いたり、加工した貝殻を販売したりするビジネスです。ホタテの貝殻をそのまま販売している例もありました。


海岸でいろいろなものを拾い集めることを「ビーチコーミング(beach combing)」というそうです。

これは、趣味的なこととしては知っていましたが、拾い集めたものを販売しているんですね。

代表的なのはガラス片です。波に洗われてカドが丸くものは「ビーチグラス(beach glass)」として結構な値段がついていました。

ビーチグラスを使った作品もあり、これはこれで楽しい感じです。作品としてはキャンドルを入れる容器が多いかな。


何でもアートになる時代を反映しているのだと思いますが、「クラムアート」というジャンルがあります。国際大会も開かれているようです。


貝殻加工のエキスパートもいて、彼女のサイトには有用な情報が沢山あります。翻訳しようかどうか、迷っているところです。


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