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アサリの磨き方

アサリの磨き方(補足説明編)

アサリの磨き方(補足説明編)

「アサリの磨き方」について、メインの流れについては別ページに記載していますので、そちらを参照してください(「アサリの磨き方」)。

ここでは書き足りなかった事項について、あやふやな点も含めて、補足的に説明しています。したがって、記載事項については矛盾する内容が含まれている可能性があります。また作業の進展とともに、随時追加する予定です。(しばらくはTBDの項目が多くなります。)

  • アサリを選ぶ
  • 貝殻を洗う
  • 貝殻を磨く
  • 光沢を増すために
  • 貝殻を貼り合わせる
  • 貝殻に穴を開ける

(2012年7月 金森国臣)


アサリを選ぶ

砂地で育ったアサリがお薦め。模様がきれい。

泥地のアサリは黒っぽいが、これは亜鉛が多く含まれていることによるものらしい。日干しをすると、黒っぽさが少なくなる。

初心者は大粒のアサリで試してみるとよい。小粒であれば作業量は少なくなるが、割れやすいという欠点もある。(下記の画像を参照)

画像 asari_add-2 小粒のアサリは割れやすい(アサリの磨き方)


貝殻を洗う

漂白剤(塩素系)を薄めた液に貝殻をつけておくと、驚くほど汚れがとれます。私はハイターを使用し、濃度は洗濯のつけ洗い程度(500ミリリットルの水に対し、ハイターをキャップ半分)にしました。

濃いほど汚れがとれると思いますが、安全のために「つけ洗い」程度にしました。またこれも安全のためですが、ゴム手袋あるいはポリ手袋を着用してください。

他のメーカーもあると思いますが、「塩素系」であることを確認してください。

  • アサリ
  • ジョロ貝
  • バイ貝
  • 海で拾った貝殻
ハイターで漬け洗いするときは、プラスチックの容器ではなく、ガラスや陶磁器の容器で行うこと。プラスチックでは容器がパリッと割れ、液がかかる恐れがある。

アサリ

2時間ぐらいで隆起線の間にある黒い汚れがとれる。割り箸などで、ときどきカラカラゆすると、とれやすい感じがする。

塩素の臭いをとるため、水を何回か取り替えたあと、一日ぐらい水につけておく。

ジョロ貝

ジョロ貝を売っていたので、食べることを目的に購入したが、漂白剤で洗ってみることにした。

一日つけて汚れはとれたような感じだが、アサリのようには綺麗にならなかった。

大きめの貝になれば、それだけ時間がかかることが分かった。

バイ貝

巻貝を試してみようと思い、バイ貝を購入した。意外に美味しかったので儲けものだったが、貝毒があると書いてあるサイトもあるので、このあたりは確認して欲しい。

貝の表面はヌルヌルした「外套膜(がいとうまく)」で覆われているが、このヌルヌルがなかなかとれず、諦めかけたが、漂白剤に3日間つけたら、何とかとれた。

漂白剤は一日ごとに交換した。割り箸などで、ときどきカラカラゆすると、とれやすくなる。

驚くほど綺麗になるので、一石二鳥と言うことで、興味のある方は試して欲しい。

巻貝の入り口の部分を「殻口(かくこう)」と呼ぶが、バイ貝はここが割れやすいので、ストラップ的な楽しみ方は出来ないような気がする。


バイ貝の表面には細かな裂け目があるが、これを磨きとるべく、1000番のサンドペーパーを購入して試してみた。残念ながらとれなかったので、貝殻磨きにおいては、1000番以降は輝かせるためのものであると考えた方がよいと思う。

バイ貝にはアサリのような隆起線はないので、600番→1000番→2000番で簡単に磨くことができる。

磨かずに、ベビーオイルを塗っただけでも少し光沢が出ます。

海で拾った貝殻

海で拾った貝殻の洗い方について調べたら、大体は次のようなことでした。(まだ試していません。)

  1. 塩抜きのため、水に3日間つける。
  2. 漂白剤(濃度は同様)に3日間つける。これは石灰質を溶かすためで、これで貝殻が綺麗になる。(この作業はオプション。漂白剤は石灰質を溶かすわけではないらしいので訂正。)

塩酸に10秒間つけるという大胆な方法もあるそうですが、危険なので絶対にやめてください。

巻貝の場合、中身が残っていて強烈な臭いを発するものがあり、それが服に付いたりして往生することがあるらしい。煮ることで臭いは少なくなるらしいが、鍋をダメにしてしまうので、そこまでする必要はないと思う。臭いがするものは持ち帰らないことが望ましい。


貝殻を磨く

粒度が600番から2000番に飛ぶと、600番で付いたキズが完全にはとれないような感じがします。細かなキズがあると光沢に影響するのではないかと思いますが、はっきりしたことは分かりません。

  • サンドペーパーの選択
  • どこまで磨き込めばよいのか

サンドペーパーの選択

260番と600番と2000番の三種類を使用したが、300番と1000番と2000番を推奨しているサイトもある。

小粒のアサリであれば300番からでもよいと思うが、少し大粒になると、隆起線を削り取れない感じがする。

その場合は、もう少し粒度の粗いサンドペーパーから始めたほうがよいのかも知れない。つまり、1000番と2000番は外せないとしても、これらの前に二つ程度の違う粒度の工程を入れてみるという感じになる。

1000番のサンドペーパーで隆起線を削るのは困難であることがわかったので、1000番以降は、光沢を出すための工程であると考えた方がよい。

どこまで磨き込めばよいのか

放射彩を残すのか、完全にとってしまうのかは好みによると思うが、いずれにしても、同一箇所に力を入れて磨くのはよくない感じがする。特に殻頂部は削れやすいので注意が必要です。

隆起線を完全に除去したほうが光沢は増加するが、そうすると放射彩が薄くなってしまうので、この加減がちょっと難しい。

アサリの模様は千差万別であり、これが特徴になっている。その点でも放射彩を残すことに意味があるのだが、これは各人の「美的センス」によることになる。

貝殻の表面は波に洗われて白くなるので、模様がなくなるのは自然の流れと言えるのだが、模様があることは活きたアサリを使ったことを示す証拠でもあり、いろいろと考えてしまう。


光沢を増すために

もともとは「真珠の輝き」と言う惹句がアサリを磨いてみようと思うきっかけだったので、それは無理とは承知しているものの、いろいろ試しています。

  • マイクロポリネット(3000番)
  • ポリメイト
  • ベビーオイル

マイクロポリネット(3000番)

マイクロポリネットは、たまたまサンドペーパーの販売コーナーにあったので、これはよいと思って購入した。とくに何か理由があったわけではない。

マイクロポリネットでアサリを磨くとき、最初はネットリ感があるが、10回ぐらいこすっていると、スッと動くようになり、輝きが増す。

押しつけて磨くのではなく、手に持って磨く方がよい感じがする。

ポリメイト

「ポリメイト(ナチュラル)」を塗布すると一段と輝きが増すとのことだったので、DIY店に出かけた。「ポリメイト(クリア)」しかなかったので、それをアサリに適用してみたが、少しだが光沢が増した感じはする。

必須というほどのことではないと思うが、ツルツル感はかなり増大した。

ピュッ・ピュッ・ピュッと全体にかけ、貝殻に浸透してから、布で磨く。安全のために、マスクおよびポリ手袋/ゴム手袋を着用する。

磨いてないアサリにも試してみたが、これは効果があったように思う。ベビーオイルとの組み合わせるとどうかと思うが、これは試していない。

ベビーオイル

鉱物油(ミネラルオイル)を塗布するとよいとするサイトがある。

安全のためにベビーオイルにしたが、低刺激性のミネラルオイルを使用しているとラベルに書いてあるものを購入した(結局は「錆止め油」であることに変わりはないのだが)。

植物油系は高価であったし、「ミネラルオイル」という点を考慮した。植物油系でも光沢が増すのかも知れないが、これはハッキリしない。

磨いたアサリでは試していないが、洗っただけのアサリで試したところ、しっとり感は相当に出てくる。石灰質の白っぽい部分が目立たなくなった。

オイルを薄く塗って、一晩放置し、余分なオイルは拭き取って、乾いた柔らかい布で磨くとよいとある。(まだ試していない。)

1000番と2000番のサンドペーパーでアサリをザッと磨き、洗って乾かしたあとでミネラルオイルを塗布すると、そこそこに見栄えがよくなる感じはする(これも、まだ試していない。)


貝殻を貼り合わせる

貝殻を貼り合わせるときの注意事項など

  • 接着剤の塗布
  • 鈴の封入
  • 「ボンドEセット」を選んだ理由

接着剤の塗布

接着剤の塗布には爪楊枝がよいと思っていたが、付属のヘラの方が使いやすい。

スキマを埋めるために接着剤を押し込むには、爪楊枝がよい。

小粒のアサリでは接着面がわずかなので、殻縁(かくえん?)の内側にも少し盛る感じで付けてみた。接着剤で補強しようとの考えだが、うまく成功しているかどうかは不明です。

接着剤を練るための敷物には、PETボトルの包装紙を利用した。

接着剤を使うときは、よく換気すること。

鈴の封入

百円均一で購入した鈴を入れてみた。チリチリと鳴って楽しい。

鈴を封入する場合は、あらかじめ貝殻のサイズと鈴の直径を目見当で確認しておく。

鈴を入れて貝殻を貼り合わせたあと、嬉しくなって、すぐには鳴らさないこと。鈴が接着剤にくっついてしまうことがある。

小玉の天然石を入れても面白いかも知れない。

「ボンドEセット」を選んだ理由

貝殻の接着については、ゴム系あるいはエポキシ系の接着剤を推奨しているサイトが多い。

いずれでもよいと思うが、ゴム系は水分や溶剤が蒸発して固まるという点が気になった。そうであれば接着面にスキマができる可能性がある。

エポキシ系は、2種類の接着液を混ぜ、その化学反応によって固めるためスキマが生じないという。

貝殻の接着面は小さく、少しでもスキマがあると接着力が弱くなると考え、エポキシ系を選択することにした。

エポキシ系接着剤のひとつである「ボンド」には、「90分硬化タイプ」と「5分硬化タイプ」があるが、これは「90分」のほうにした。安価でもあるし、5分では少し作業時間に余裕がない。

完全に固まるまで、約12時間は静置する必要があるという弱点はあるが、放っておけばよいので気にしないことにした。

塗布する量はごくわずかなので、「6グラム入り」が使い勝手としてはよいかもしれない。

もちろん「セメダイン」という選択肢もある。

ボンドEセット 16023
ボンドEセット 16023


貝殻に穴を開ける

磨いてなくてもよいのだが、アサリをストラップなどのアクセサリとして利用するには穴を開ける必要がある。

ピンバイスを使って実験的に開けてみたが、ひとつ開けただけで腱鞘炎気味になってしまった。(なので作業は中断している。)

数個単位でまとめて開けるには、ミニルーターかドライバーを使わなければならないと思うが、ご参考までに、得た経験を書くことにします。

  • 購入した道具
  • 穴を開ける位置
  • 穴を開ける手順

購入した道具

下記品目を購入しましたが、確固たる理由があったわけではないので、各自の必要に応じて道具は異なるのだろうと思います。たとえば、3mmのヒモを通すのであれば、3.0mmのドリル刃(ドリルビット)が必要になります。

(1)クラフトツール 精密ピンバイスD 74050

  • 価格:¥868
  • 使用可能ドリル刃0.1~3.2mm。このピンバイスはANEX ピンバイス収納式 0.1~3.2mm No.98にタミヤのロゴを入れただけの物です。使用感や対応サイズなど全く変わりません。この商品の先端の部品を取り外して逆さまにする事によって0.1~1.0mm用のドリルを取り付けられます。
  • 購入理由:ANEXピンバイスと同一製品であり、こちらのほうが安価であったため。

(2)プロクソン ドリル10種セット NO.28913

  • 価格:¥660
  • 刃物径/φ
  • 0.3/0.5/0.8/1.0/1.2/1.5/2.0/2.5/3.0/3.2mm
  • 購入理由:ドリル刃が10種類もあるのに安価であったため。

(3)リリーフ(RELIFE) 2本組 ダイヤモンドドリル1.0mm 28576

  • 価格:¥1,050
  • 購入理由:貝殻は硬いので、ダイヤモンド刃がひとつはあった方がよいと思ったため。1.0mmにするか、2.0mmにするかは、ちょっと迷った。

穴を開ける位置

穴を開ける位置(アサリの磨き方)

穴を開ける位置は任意ですが、『宮崎県水産試験場業務報告(大正4年度)』の「蛤釦製造順序」によると、中央部は「此ノ部分ハ極メテ脆弱ニシテ利用困難ナリ」とある(上の図)。

これはハマグリの例ですが、アサリでも同様であろうと思うし、殻頂部は分厚くて開けにくいので、実際には適した場所は限られてくるように思います。

穴を開ける手順

穴を開ける位置が決まったら、貝殻の内面にマジックで小さく印を付けておく。

  1. 手持ちのなかで径の一番細いドリル刃(これが重要)を使って、内面から穴を開ける。
  2. 軽く押しつけながら開ける。強く押しつけると、腕を痛めたり、ドリル刃が折れたりするので注意する。
  3. 潤滑の意味で、ほんの少し水をかけながら開ける。
  4. 貫通したら、次に少し径の太いドリル刃で穴を広げる。外面の割れを防ぐため、外面から少し穴を広げておき、内面から削る。
  5. これを繰り返して、目的の大きさの穴をあける。

ツブヤキ

TBD


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