上げだ中の屋根石 (其人のやった事として案外成績がよい……嘲笑の時に用う)
アパよりワッパ (色気よりも生活が先きだとの意)
誂へた股引 (シックリ合う意)
甘口サ塩 (甘い人間には刺激を与えろとの意)
アダリバッァコガ(槽) (罰のあたる時はコガを冠っていても当る、悪事必罰)
青田と赤子は褒められぬ (稲作も人間も完成しない中は価値が解らぬ)
あつけ別にした様だ (低能者を孤立させた様だ)
朝起と早作りに損したものァ無い (早作りは田の早植)
あたりほとり見て糞たれろ (事を始めるにはよく調査してやれ)
小豆飯サ草履 (郷里を逃走すること)
あえものからコバシ味 (あえものから香味をとった様だ、即ち気抜けた場合介を云う)
アンペ放楽猫の皮 (道楽息子を揶揄したる言葉)
熱い飯サとろろ又は熱い飯サ筋子 (塩梅のいいこと)
アッケラポンな日本見でら (迂鈍な者の風刺)
尼コサ風鈴 (恰度似合うた)
尼コさ簪 (不調和な態)
アグドとノドペ
油紙さ火 (快弁の者)
あるァ病い (一、人には必ず病気がある 二、あるに任せて古い帽子など其のまま冠る)
雨気に星ない、たわけにとどりない (たわけものに締りがない)
秋あれ半作
秋山はやすい(吝嗇な)おばの家よりいい (秋山にたべもの沢山)
秋の茄子嫁に食わせな
あてごととモッコふんどしは向うから外れる
合せもの離れもの
アブと糞 (中よしの形容)
あきんどと屏風は曲ねば立たぬ
あずき餅、絹漉し(ささやかな事にも注意行屈くを言う)
当るも八卦当らぬも八卦
あてられた茸汁
あかの六月でも火の側ァいい (火の親しみあるを云う)
朝眼前の煙草と死ぬ時の気つけァ何サもきかぬ
赤いものァおなごサ薬 (女は宜しく着飾るべし)
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