⚙️ 3-2. COCOの単位設定を変更する

流量をmol/sからkmol/hに変える方法(温度・圧力の単位も同様)

COCOの既定単位について

COCO(COFE)の初期設定では、流量はmol/s、温度はK、圧力はPaというSI基本単位系が使われています。実務でよく使うkmol/h°CkPaに変更したい場合は、2通りの方法があります。

✅ 2つの変更方法

方法1(その場だけ): 入力欄に単位付きでそのまま打ち込む。設定変更は不要ですぐ使える。
方法2(アプリ全体): Preferencesで既定単位そのものを変更する。以後すべての入力欄がその単位で表示される。

方法1:入力欄に単位付きでそのまま入力する(クイック変換)

COCOの数値入力欄は、単位変換の機能を内蔵しています。表示されている単位がmol/sであっても、数値のあとに単位を書いて入力すればCOCOが自動で換算してくれます。

  1. 流量の入力欄(例:フィードストリームのTotal Flow)をクリックする。
  2. 表示単位がmol/sであっても、そのまま 100 kmol/h のように数値と単位を続けて入力する(半角スペースは無視されるので詰めて書いても良い)。
  3. Enterを押すと、COCOが自動的にmol/s単位の数値に変換して確定する(表示自体はmol/sのまま)。

💡 使いどころ

普段はmol/s表示のままで良いが、文献の数値や資料がkmol/hで書かれている場合など、一時的に別の単位で数値を打ち込みたいときに便利。設定変更をしなくてよいのが利点です。

方法2:Preferencesで既定単位そのものを変更する

すべての入力欄・表示を最初からkmol/hや°Cにしておきたい場合は、アプリ全体の既定単位(Unit sets)を編集します。

Step 1: Preferencesを開く

  1. EditメニューからPreferencesを選ぶ(ショートカットキー:F2)。

Step 2: Unit setsタブを開く

  1. PreferencesウィンドウのUnit setsタブを選択する。ここに登録済みの単位セット一覧が表示される。
  2. 最初はdefaultという名前のセットが1つ登録されており、これが新規作成するファイルすべてに自動適用される。

Step 3: 単位セットを編集する

  1. 編集したいセット(通常はdefault)を選択し、Editをクリックする。
  2. 物理量(Quantity)の一覧が表示されるので、Molar flow(モル流量)の項目を探し、ドロップダウンからkmol/hを選択する。
  3. 同様に、必要であればTemperatureを°Cに、PressureをkPaに変更する。
  4. 設定を閉じる。

⚠️ 適用範囲に注意

このdefaultセットの変更は、これから新規作成するファイルに自動的に適用されます。すでに開いている(保存済みの)flowsheetファイルの単位表示は変わらないことがあります。既存のファイルで単位表示を変えたい場合は、変更後に一度ファイルを保存し直して開き直すか、新規ファイルを作って設定を確認してみてください。

💡 単位セットは複数作れる

Unit setsタブではNewから独自の単位セットを追加できます。例えば「高校授業用(kmol/h・°C・kPa)」のようなセットを作って、それをdefaultに指定しておくと、毎回単位を打ち直す手間が省けます。

よく変更される物理量の例

物理量(Quantity) COCOの初期値 変更例
Molar flow(モル流量) mol/s kmol/h
Temperature(温度) K °C
Pressure(圧力) Pa kPa、bar、atm
Mass flow(質量流量) kg/s kg/h、t/h

実際に選択できる単位の種類は、その物理量ごとにドロップダウンで確認してください。