圧力を下げると沸点はどう変わるか、フラッシュ蒸留の続きで発見する
山の上ではお湯が100°Cより低い温度で沸騰すること、逆に圧力鍋の中では100°Cを超えても沸騰しないことを知っている人は多いはずです。この関係を利用したのが減圧蒸留(真空蒸留)で、熱に弱い医薬品・香料・食品成分などを、通常より低い温度で蒸留するために工業的によく使われています。
この演習では、フラッシュ蒸留演習で作ったflowsheetをそのまま使い、圧力だけを変えることで沸点がどう変化するかを自分の手で確かめます。
圧力を101325 Paから下げると、同じエタノール20 mol%の混合液の沸騰温度がどのくらい下がるか。COCOに実際に計算させて記録する。
この演習は3-1. 水-エタノールのフラッシュ蒸留演習で作成したflowsheetをそのまま使います。まだ取り組んでいない場合は、先にそちらを完成させてください。
図:圧力を下げて再計算した結果
| 圧力 [Pa] | 圧力の目安 | 計算されたVapor側の温度 [K](記入欄) |
|---|---|---|
| 200000 | 約2気圧 | 記入する |
| 101325 | 1気圧(基準) | 357.25(参考値) |
| 50000 | 約0.5気圧 | 記入する |
| 20000 | 約0.2気圧 | 記入する |
| 10000 | 約0.1気圧 | 記入する |
COCO内部のNRTLパラメータによって、計算される具体的な温度は資料の目安値と小数点以下、場合によっては数K程度ずれることがあります。大切なのは「圧力を下げると温度が下がる」「圧力を上げると温度が上がる」という傾向を自分の手で確認することです。表の記入欄には、必ず自分のCOCOで実際に計算した数値を書き込んでください。