今年もたくさんのコンサートに行くことができました。幸せなことだと思います。ただし、平日開催のコンサートは行くのが難しく、チケットを買いながら行けなかったコンサートが今年もいくつかありました。
仕事での出張を含めて、県外遠征も6回ありました。いずれも良いコンサートばかりで、順位付けは難しいので、日付順に、記憶に強く残っているコンサートを10公演列挙したいと思います。
2012年3月11日 シン・ヒョンス ヴァイオリン・リサイタル
完璧なテクニックに裏打ちされた、力強く、情熱溢れる演奏は、驚きを感じました。演奏する姿は女神の如く美しく、妖艶さを感じさせ、ヴィジュアル的にも楽しませてくれました。
2012年4月29日 ラ・フォル・ジュルネ新潟2012
第3日 最終公演
今年のLFJ新潟から1公演選ぶとすると、最終公演を取りましょう。小山さんのダイナミックかつ繊細なピアノの音。いかにもラフマニノフというゴージャスなオーケストラサウンドが、小さな編成のオケから作り出されていました。
2012年5月27日 東京交響楽団第71回新潟定期演奏会
スダーン指揮の「大地の歌」は、独唱者も東響の演奏も素晴らしく、各パートとも素晴らしいパフォーマンスでした。
2012年7月14日 オーケストラアンサンブル金沢
妙高公演
なぜか妙高市で素晴らしい公演がありました。ハーディングが躍動感ある生き生きとした音楽を作り出し、ヴァイオリンのヒョンスさんは、3月のリサイタル同様の素晴らしさでした。
2012年9月30日 新潟メモリアルオーケストラ第22回定期演奏会
山岡重信先生との最後の公演で、「春の祭典」と「ベト7」という重量級プログラム。濃厚ながらも生き生きと輝きのある演奏で、狂喜乱舞するような高揚感を感じさせました。
2012年11月9日 日本フィルハーモニー交響楽団第645回東京定期演奏会
山田和樹氏の正指揮者就任披露演奏会であり、選曲も演奏も素晴らしかったです。就任披露公演にして既にオケを掌握し、自分のものにしているようでした。
2012年11月11日 東京交響楽団第75回新潟定期演奏会
ネマニャ・ラドゥロヴィチの指揮と演奏という特異なプログラムでしたが、外見からは想像できない心打つ音楽に感動しました。音のひとつひとつに輝きがあり、生命感にあふれていました。
2012年11月25日 エマニュエル・パユ フルート・リサイタル
音は上品で柔らかく、強奏部でも決してうるさくなりません。低音部はたっぷりと響き、豊潤で心地よいフルートの調べに、うっとりと聴き入るばかりでした。
2012年12月1日 クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
透き通るような弱音の美しさに息をのみ、音と音との間の静寂が胸を刺しました。凄いものを聴いちゃったという満足感と疲労感を感じながらホールを後にしました。
2012年12月13日 トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
諏訪内さんの堂々とした、貫録ある演奏は、さすがと思わせました。オケの音色は明るく、色彩感が豊かでした。ソヒエフの実力を知らしめる爆演で、気分爽快でした。
番外:ベスト10に入れても良いような思い出深いコンサートです。
2012年1月22日 水戸室内管弦楽団東京公演
今のところ小澤先生最後の指揮となったコンサートです。天皇陛下も臨席された記念すべき公演となりました。陛下が真っ先に立たれ、全員でのスタンディングオベーションとなりました。
2012年3月25日 東京交響楽団ロビーコンサート
大谷さんをはじめ、弦楽の首席奏者による佐村河内守の無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌと弦楽四重奏曲第1番&第2番抜粋が演奏されました。響きの良いホワイエに響き渡る弦楽の調べは心に染みました。この曲は、この時の出演メンバー(大谷康子弦楽四重奏団)でCD録音されています。なお、大谷さんの演奏の一部はYouTubeで聴くことができますので、是非ご覧下さい。
ついでに、交響曲第1番の録音風景もYouTubeにありますの、こちらもどうぞ。涙が出てきます。
2012年5月20日 K.ジェンキンス「平和への道程」演奏会
本来は2011年3月に開催されるはずのコンサートでしたが、大震災により中止され、満を持しての開催となりました。コソボ紛争の犠牲者に捧げれた曲であり、全13曲からなりますが、いずれも胸に染み入る曲ばかりでした。日本初演に立ち会えたことは良い思い出です。毎年意欲的な演目に挑戦する長岡の皆さんには感服します。
2012年12月23日 第13回新潟第九コンサート2012
情熱いっぱい、大きなアクションで突き進む諸遊さんの熱き指揮に応えて、潟響は渾身の演奏を聴かせてくれました。まさに快演と言っていいでしょう。
さて、このほかにも捨てがたいコンサートがたくさんありますが、あえてマイベスト1を選ぶとすると、
「シン・ヒョンス ヴァイオリン・リサイタル」でしょうか。演奏もヴィジュアルも良かったです。 |