東京交響楽団 ロビーコンサート
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2012年3月25日(日) 13:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール ホワイエ
 
大谷康子(第一ヴァイオリン)、田尻 順(第二ヴァイオリン)、青木篤子(ヴィオラ)、西谷牧人(チェロ)
 



佐村河内 守:無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ より抜粋

佐村河内 守:弦楽四重奏曲第1番&第2番 より抜粋
 
 
 東響新潟定期恒例のロビーコンサートです。今回は東響弦楽陣の最強メンバーからなる大谷弦楽四重奏団の出演です。
 そして曲目は、なんと佐村河内守じゃないですか。聴力障害と戦い、壮絶な経歴を持つ佐村河内は、昨年交響曲第1番「HIROSHIMA」のCD(大友直人指揮・東京交響楽団)を出して話題となり、今年の1月に、このメンバーで弦楽作品のCDを出したばかりです。
 ネットで大谷さんが演奏する「シャコンヌ」の一部を聴くことができますが、その素晴らしさに感激し、是非とも生で聴かねばということで、実は本番の定期より楽しみにしていました。
 ちなみに、「佐村河内守」は「さむらごうち・まもる」と読みます。はじめ私は、「さむらこうちのかみ」かと思っていました。これじゃ時代劇になっちゃいますね。

 さて、3月最後の日曜日。春分の日が過ぎたというのに、天候は落ち着かず、荒れ模様が続いています。今日も晴れ間が見えたかと思うと、冷たい雪交じりの雨が降ったりと、肌寒さを感じます。春はいつになったら来るのやら。

 1時の開演に間に合うべく、りゅーとぴあへと向かいました。昨日からLFJ新潟の一般発売が開始され、チケットボックスは賑わっていました。

 まず、クリーム色のドレスが艶やかな大谷さんが登場。曲に関しての説明をした後に、シャコンヌの抜粋(大谷さんは新潟ヴァージョンと言われていました)が演奏されました。ホワイエに響き渡るヴァイオリンの音が心に染みます。こんなにも素晴らしく、胸を打つ音楽が現代にあるなんて・・・。

 大谷さんのトークの間に田尻さん、青木さん、西谷さんが登場しました。薄紫色のドレスの青木さんは清楚できれいでした。
 大谷さんがメンバー紹介した後、それぞれが佐村河内さんについての思いを語り、その後に弦楽四重奏曲第1番、第2番からの抜粋が演奏されました。これも胸に染みる音楽で、各奏者の渾身の演奏に、心奪われました。
 
 佐村河内さんの音楽の素晴らしさを改めて知ることができました。発売になったばかりのCDのエッセンスを無料で聴くことができて幸運でした。もちろん新潟初演ということになります。

 素晴らしい曲に素晴らしい演奏。それを奏者のすぐ前で聴くことができました。毎回期待を裏切らないロビーコンサートに感謝です。 


(無料)