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金森国臣のメディア掲載履歴

「英和/和英対訳 最新軍事用語集」金森國臣編

防衛ホーム新聞(2007年6月1日)で最新軍事用語集が紹介された記事です。

「英和/和英対訳 最新軍事用語集」金森國臣編

日本で最大の収録語数(英和3万8,000語/和英3万9,000語)を誇る「最新軍事用語集」が日外アソシエーツ(東京都大田区)から出版された。千頁を超える圧巻のボリュームで、定価8,800円(税込)。軍事・防衛関係において欠かすことのできない海事用語、航空用語、情報通信用語などを含み、一般的な単語であっても軍事に特化した訳語を持つものは幅広く収録。技術革新によって著しく変化するこの分野では必須の対訳用語集となっている。防衛省は別にして、軍事専門分野の辞書を手掛けているのは日本では金森さん唯一人。

金森さんは翻訳家として主に防衛関係の仕事を請け負ってきた。ところが、軍事・防衛関係に特化した専門辞書はなく、必要に迫られ自ら軍事用語を収集・整理・体系化し用語集作りに着手した。そして15年間に及ぶ語彙の蓄積が出版元の目に留まり、「英和・和英対訳 最新軍事用語集」の出版に至った。因みに収録用語はすべて公開情報に基づいている。

軍事用語は、各自衛隊(陸海空)など、機関や団体によって同じ語でも異なった使われ方をすることが多く、訳すのが大変難しい。たとえば、米軍であれば「駆逐艦」と呼ばれるものが自衛隊では「護衛艦」に、「要撃」は「迎撃」に、「偵察ヘリコプター」は「観測ヘリコプター」に表記を変える必要がある。また、日々刻々と変化する国際情勢の下、時代に適合した訳語を当てはめる作業に苦心したという。正しい意味やニュアンスを理解することができるため、軍事関係者は元より、軍事技術と民生技術が重なっている企業などのニーズも高いだろう。

昨年7月、ハワイ沖で実施された環太平洋合同演習では、米海軍中将を補佐する語学将校が実際に本書を問題なく使いこなし、大変役に立ったという。金森さんは「目指すところは現場での実用に耐え得る用語集であるが、その点評価があり、嬉しかった」と話している。

9.11テロ事件以来、米国の軍需産業のウェッブサイトから相当量の情報が削除されてしまったが、「本」は2006年時点で確定したものであり、軍事用語の現状を照らし出す上で貴重な資料にもなっている。その意味でも本書の出版意義は大きいと言えよう。

(防衛ホーム新聞 2007年6月1日より引用)

新訂・最新軍事用語集 英和対訳』(2019年1月刊)を出版しています。出版社は日外アソシエーツ、総発売元は紀伊國屋書店です。


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