行政合理化で充分なサービスが届かない地域になってしまったら。そんな危機感から、地域主導のIT化で新コミュニティの誕生、発展を促し「生き残る地域」を目指す向島のボランティア「わくわくPCクラブ」。延べ受講人数八百人と根強い人気を誇る。
平成十五年三月の立ち上げから企画運営に携わる、翻訳業などのタームワークス(尾道市向島町)代表、金森國臣さん。国内で当時二番目に発行されたIT用語辞典も執筆した豊富な知識を地域に活かそうと構想を練る金森さんは「神社総代が決まらない時代。コミュニティ崩壊が目に余る。
有志十人と手探りで立ち上げたクラブは、知らなかった人の集まりから『小規模だか自分達で伺をどうするか考える自律的な運営能力を備えたコミュニティに成長。同様の動きが近隣にも広がって欲しい」と話す。
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