しまなみ海道沿線の若手アーティストの作品を紹介する冊子「しまなみアーティストカタログ」がこのほど完成した。翻訳事業などのタームワークス(尾道市向島町九九九六―二、電話(0848・44・2255)の金森國臣代表が制作した。
瀬戸内しまなみ海道周辺地域振興協議会が主催した昨年の「第二回しまなみコンペ」で優秀賞を受賞した事業で、目的は若手作家プロデュースによる地域芸術文化振興。プロを目指し活動中の尾道と向島、因島在住で二一〜三五歳の画家、イラストレーター、写真家など十四人の作品とプロフィールをまとめた。B5判で一作家一頁。参加者から提供された、作品をプリントした用紙をもとに五十部を作成した。アートブック形式でばらして一枚の作品としても楽しめる。コーヒー豆販売、喫茶などの「Wengen」(尾道市東御所町三―二三)で閲覧できる。
参加者は写真・宮内佳世、アートとポエム・「ぽちょ」松原陽子(因島三庄町)、ペインター・木曽寿一(栗原町)、日本画・四愛堂華笑(久山田町)、写真・中元紀子(東土堂町)、イラスト・おくのおさむ(原田町)、フレームアート・石森良(東御所町、石森画材)、イラスト・森田かんな、エッセイとイラスト・濱田さわ子(西久保町)、油彩・山下智規(因島重井町)、イラスト・「natyam」、メッシュフラワー・「Atsuko」(向島町)、ソーラー版画・村上雅子(向島町)、陶芸とソーラー版画・村上貴之(掲載順、敬称略)。ざくろの墨彩画が掲載された四愛堂華笑さんも「新たな交流のきっかけになってほしい」と期待を話す。
金森國臣代表は運営しているブログ「尾道のアート」(アドレス=http://artinonomi.exblog.jp/)でも新尾道市を拠点に活動するアーティスト情報を発信、独自の展開で地域芸術文化振興に取り組む。
「参加アーティストによるグループ展を開けたら面白い」とカタログ完成を喜ぶ一方で「若者が気軽に作品を発表する場所が尾道にほしい」と話している。
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