海外派遣任務や外国軍隊との訓練や交流などで隊員が英語を使う機会が増えつつある。本書は、兵器の名称や訓練などで使われる英単語を英和は3万8000語、和英で3万9000語収録。軍事・防衛分野では最大の収録語数だ。
膨大な単語の選定や収集のため、著者は情報公開制廣やインターネットの検索サィトを最大限活用。用語はすべて公開情報や公式のホームページから得たという。また、「各軍種が一体的に行動するには、共通の概念を持つ共通の用語が使われなければならない」として、陸海空の統合運用には“統合用語集”が必要不可欠とも指摘している。
「駆逐艦」を「護衛艦」、「偵察機」を「観測機」とするなど、用語は自衛隊特有の言い回しにも配慮している。米軍が提唱するRMA(軍事における革命)や技術革新で著しく変化する軍事・防衛分野の最新の単語も収録しており、安全保障関係者にとっては大変便利な用語集に仕上がっている。(日外アソシエーツ刊8800円)
(朝雲新聞 2007年3月8日より引用)
|