尾道市向島町で翻訳、辞書編纂などに携わるタームワークス代表の金森國臣さん。
各種データ整理、体系化に強みを持つ、と自身を分析しており、「情報発信」ではなく、閲覧者との「情報共有」のツールとホームページを位置づける「情報共有支援事業」にも取り組む。
従来から地域「らしさ」の必要性を強く唱え、同じしまなみ海道沿線の因島や瀬戸田で、島特有の生活環境や民間伝承、民俗学的資料を掘り起こして体系化し、その島に生まれ育つ住民のアイデンティティ形成に資するプロジェクトを考案中。
「例えば瀬戸田と高根にかかる橋。高根に住む小学生は通学するのに島と島を結ぶ橋を渡る。恵まれた多島美の風景を見ながら登下校する、世界的にも稀有な存在。
そのことの素晴らしさを知ってもらえたら、強いアイデンティティ形成につながるはず」とヒントを話す。
(地元経済誌である「びんご経済レポート」2007年2月10日号より引用)
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