情報を整理する

ゼロから情報を整理しようとすると困難を極めます。

テンプレートなどを活用し、あらかじめ枠組みを決め、それに合わせて整理すると効率があがります。

あらゆる点に独自性をもたせようとせず、利用できるものがあれば、積極的に活用します。

「カネモリ流ホームページ作成術」は、次の四つで構成されています。

• 稼ぐホームページを作る
• 情報を引き出そう！
  • 情報を引き出そう！―補足説明
• 情報を整理する（このページ）

（2010年4月　金森国臣）

情報を整理するための枠組みを決めておく

引き出した情報をどのように整理し、コンテンツとして提供するかという壁が最後に存在します。

枠組みをあらかじめ決めておき、引き出した情報をあてはめるという方法が一番手軽で失敗の少ない方法です。

テンプレートによるホームページの作成をおすすめするのは、デザインの巧拙もさることながら、この情報の整理のしやすさにあります。

何もないところから情報を整理しようとすると、相当な時間がかかります。また首尾よく完了するという保証もありません。

情報の整理とは、言い替えれば情報の体系化、知識の体系化にもつながる難しい作業です。

辞書作成の経験から言えば、約1000項目の用語を体系化し、整理するのに２週間はかかります。準備段階も含めればもっと必要になります。

テンプレートを利用しない場合には、同業種や異業種を問わず、これはと思うホームページを参考にして情報を整理することをおすすめします。

整理の段階で、どこにもあてはまらない項目が出てきたとしたら、それは独自性（オリジナル性）の高い情報であると言えます。その場合は、枠組みを修正し、新たな項目として追加します。

最終的にはテンプレートをカスタマイズすることによって、独自性を高めることができます。

模造紙を使って整理する

パソコンの画面で情報を整理しようとすると、画面が狭く一覧性に欠けるため、かなりの困難を伴います。

とくに企業等において複数の担当者が関わる場合、画面をみながらの共同作業は効率的ではありません。

ここではテンプレートの使用を前提とし、かつ模造紙を利用する方法についてご紹介します。

まずテンプレートをすべて印刷し、のり付けして模造紙に貼り付けます。あとで剥がすことができるように、普通の糊ではなく、貼ってはがせる「トンボ　液体糊　ピットマルチ２」などを使います。

入手できない場合は、大判のポストイットを台紙にし、そこへいったんのり付けしてから模造紙に貼り付けます。

会社案内やカタログなど、冊子体の資料はコピーし、必要な箇所を切り抜いて、該当するテンプレートの近くに貼り付けます。

作業中に気付いたことや思い浮かんだアイデアは、ポストイットに記入して貼り付けます。できるだけ模造紙には書き込まないようにします。必要に応じて異なる色のポストイットを使うのもよいかもしれません。

情報整理の作業が進むにつれ、ホームページの全体像がみえてきます。その段階でリンクなど、構造的な事項を検討します。

大体の構成が固まった段階で、廊下などに張り出して大勢の意見を求めてもよいかもしれません。

ここまで到達すれば、あとはホームページの作成に突入ということになります。