情報を引き出そう！

情報は無限とも思えるほどあります。

情報提供の巧拙は、情報の存在を自覚していないか、あるいは自覚していたとしても、情報の引き出し方に慣れていない点にあります。

もちろん、無駄な情報や役に立たない情報も数多くあります。

繰り返し主張したいと思います。有用な情報とは、真面目な生活を送っている人々から、まともなビジネスを行っている人々から提供され得るものです。

もしあなたがそうであるなら、積極的に公開し、提供してください。

「カネモリ流ホームページ作成術」は、次の四つで構成されています。

• 稼ぐホームページを作る
• 情報を引き出そう！（このページ）
  • 情報を引き出そう！―補足説明
• 情報を整理する

（2010年4月　金森国臣）

情報を引き出す能力は慣れに過ぎない

問題は、情報をどのようにして引き出し、整理し、コンテンツとして提供するかにあります。

自分自身が持っている情報量は、そんなに多くないのではないか、と思いこまれている方があるかも知れません。

それは単に引き出すテクニックに無縁であっただけのことであると言い切ることができます。

これは習得する、あるいは会得するといったような難儀なことではなく、慣れに近いものであると言えます。

ほとんどの指南書では「発想の転換」を求めています。言わば、「Ａ→Ｂ」への飛躍を求めています。しかし現実的には、「Ａ０→Ａ１」であればよい、あるいは「Ａ→Ａ’」であればよい、と考えます。

いくつかの事例

いくつか、例にとって説明します。

第一に思いつく情報としては、ご自身の「顔」があります。人生経験が豊かであればあるほど、そこには許多の情報が詰まっているように感ぜられます。

ホームページを作成してアクセス数を増やすテクニックのひとつとしても、顔写真の掲載は欠かせません。ホームページの作成者や管理者の写真が掲載されていることにより、訪問者に対して、ある種の安心感を与えるからです。

デジカメやカメラ付きケータイによって、今日では驚くほど簡単にデジタル写真の撮影が可能になりました。

目に見えるものはすべて、低コストでコンテンツにすることができます。数年前には考えられなかったことです。

次に「住所」を例にとってみます。テキストによる住所の表示もひとつのコンテンツです。地図情報と組み合わせれば、よりいっそう役立つコンテンツになります。

日々のビジネスにおける問い合わせのいくつかは、場所や行き方であると思います。口頭では、なかなか正確に伝わらず、時間を費やしています。

ホームページに地図を示しておくことで、問い合わせの件数は減らせるはずです。無償で提供されている地図情報を利用するだけでも十分です。時間をかけて不正確な地図を作成するよりも、よほど効率的です。

何であれ、コンテンツになるものと考えてみる

このように、デジタル化することで、「何でも」と思えるほどコンテンツになります。

日々の何気ない出来事でも、場合によっては、立派なコンテンツになり得ます。

成功した事例であるとは言えませんが、尾道水道の夕景を冬季に約３ヶ月間、ほぼ毎日撮影し、スライド風の動画にしてみました（音が出ます）。

これは、YouTubeというビデオ投稿サイトを利用することで実現しました。ホームページで動画を提供するには、多少の技術を必要としていたのですが、この投稿サイトによって、いとも簡単に行えるようになっています。

生産している製品や商品、提供しているサービスは、それ自体がすでにコンテンツであるとお考えください。

絶対の自信を持っているものがあれば、それはキラー・コンテンツになります。

生産工程、製品の使用方法など、関連情報も手を加えることで、強力なコンテンツになります。

こう考えてみると、ホームページを作成する素材は、すでに目の前に豊富にあることがわかります。

「心の壁」をとりはらう

あまり意味がないのではないか、無駄なことなのではないか、情報を提供するにあたっては、否定的な考えが頭をよぎるものです。

躊躇しないでください。些細と思える情報でも、提供することによって価値が生じます。すでに他のホームページで紹介されていることであっても、それで躊躇する必要はありません。

情報を求めている人は、より多くの情報を望んでいます。インターネットでは、存在する情報が多ければ多いほど、検索エンジンにヒットし、見つかる可能性が高くなります。

仮に同種の情報ではあっても、ちょっとしたニュアンスの違いなどが、大いに役立つ場合があります。

当地では、初夏になると小イワシの漁が盛んに行われます。小イワシの刺身は、初夏の味覚として欠かせません。「洗えば洗うほど鯛になる」との言い伝えがあるように、高級魚に優るとも劣らない味と言われています。

調理法とはいえ、単に捌いて氷水で洗うだけのことであり、大きな違いはありません。それでも各ホームページで紹介されている捌き方には、それぞれの工夫がみられ、読むだけでも楽しく、参考になります。

無から有は生じない

情報技術（ＩＴ）の世界では、無から有が生じることはありません。何らかの入力があり、そして始めて何事かの出力結果が得られます。

単に、見えていなかったものを見えるようにする、形がないと思っていたものに形を与えるだけであると考えてください。情報を引き出し、可視化することで、それはコンテンツになります。

パソコンを始めとする情報機器の発達によって、驚くほど簡単かつ低コストで情報を可視化し、コンテンツとして、提供することが可能な時代になりました。

補足的説明

基本的なことは、これまでの説明で押さえたつもりです。

補足的に、もう少し掘り下げた説明を追加しました。「情報を引き出そう！（補足説明）」も参考にしてください。