興味深い解説と素晴らしい演奏で毎回楽しませてくれる茂木大輔のオーケストラ・コンサートも今回が13回目となりました。昨年6月はドヴォルジャークの「新世界より」でしたが、今回はチャイコフスキーの交響曲第5番と第6番です。2013年1月に交響曲第4番をやったことがありましたが、今回は交響曲を2曲で、それぞれ全曲演奏もするということですので、時間がどれくらいかかるかちょっと心配になりました。
今年の新潟はチャイコフスキーの当たり年です。交響曲第5番は、6月25日に北区フィル、、9月17日に新潟市ジュニアオーケストラで演奏されており、明日の10月9日にはロンドン・フィル、11月12日にロシア国立響、12月9日に新潟大学管弦楽団で演奏されます。また交響曲第6番「悲愴」は、7月1日にモスクワ・フィルで演奏され、11月12日にロシア国立響で演奏されます。続くときは続くものですね。
昨夜は雨が降りましたが、今日は青空も見えて、過ごしやすい秋の休日となりました。早めに家を出て、古町どんどんに行き、隠れファンであるYuccaのライブを楽しみました。日本のサラ・ブライトマンとでも言うべきの素晴らしい歌声に感動しました。アンコールに歌った十八番の夜の女王のアリアはさすがですね。
りゅーとぴあに行きますとちょうど開場の時間でした。今回は東響定期会員は無料招待ですので、席はいつもの場所です。定期会員席は埋まっていますので、なかなかの盛況となりました。
時間となってオケが入場。ちょっと小振りで、弦5部が12-10-8-6-4という12型です。コンマスは群響のコンミスの伊藤文乃さんです。そのほかはN響や主要オーケストラのメンバーを中心に構成され、有名どころが揃っています。第1ヴァイオリンには新潟でお馴染みの名前もありました。
まずは交響曲第5番以前の楽曲についての解説が演奏を交えながら行われました。これまでのシリーズに比して解説もコンパクトで分かりやすく、演奏もお見事でした。
オケの音を聴きますと臨時編成のオケとは信じがたく、常設オケにも引けを取らない演奏に思えました。オーボエの池田昭子さん、クラリネットの伊藤圭さん、ファゴットの河村幹子さん、ホルンの木川博史さんなど、管の素晴らしさには息を呑みました。もちろん弦のアンサンブルも言うことはありません。
続いて交響曲第5番の解説があり、一旦茂木さんが退場して、全曲演奏が行われました。解説のとき以上に演奏は素晴らしく、熱気あふれるものでした。解説がバックに投影されていて、文字を読んでしまいますので、聴覚だけでなく、視覚も動員されて脳を使ってしまい、音楽としての感動が若干薄れてしまったかもしれません。
休憩後は「悲愴」の解説があり、その後全曲演奏が行われました。超低音域の活用、静かな上昇音階など、これまで何気なく聴いていたこの曲に、新たな発見がありました。やはり演奏はすさまじく、小編成のオケから迫力ある音を紡ぎだしていました。たった1発のドラもお見事。静寂の中に演奏が終わり、しばしの無音の後に割れんばかりの拍手が沸き上がりました。
解説も分かりやすく、非常にコンパクトにまとめられていて良かったと思います。予想通りに3時間に及ぶコンサートになり、疲労感も感じましたが、心地良い疲労です。
期待以上の演奏に、満足感でいっぱいです。もしかして常設プロオケ以上の演奏ではないでしょうか。これほど気合が入って燃えるような演奏を聴かせてくれるなんて信じがたいことです。茂木さんに感謝するとともに、このような企画を実現してくれたりゅーとぴあの皆さんに感謝しなければなりません。
さて、次回はどんな曲を取り上げてくれるでしょうか。次を期待して待ちたいと思います。良い演奏をありがとうございました。
(客席:2階C*-*、S席:会員招待) |