昨日に続いての連日のオーケストラ公演に参戦です。今日はロンドンン・フィルです。今話題のユロフスキというより辻井さん人気なのでしょうが、チケットは早々に完売となりました。
今日は体育の日。新潟シティマラソンが行われ、たくさんの市民が健脚を競いました。天候に恵まれて何よりだったと思います。私もスポーツに励めばよいのでしょうが、文化活動に専念しましょう。
ということで、文化の秋真っ盛りで、魅力あるコンサートが目白押し。アンナ・フェドロヴァのリサイタルや、長岡での田中彩子さんのリサイタルも、日時がずれてくれたら行きたかったです。ほかにもたくさんのコンサートが開催されて新潟は大盛り上がりです。
今日は午前中は仕事。朱鷺メッセでの会に出席したのですが、朱鷺メッセ周辺は若者たちで大にぎわいでした。何と乃木坂46のコンサートが昨日・今日とあったようです。ロビーにメンバーの写真が飾られ、プロムナードにはメンバーの名前ののぼりがズラリ。場違いなところに来てしまったというアウェイ感を感じました。
会を途中で抜けて昼前に朱鷺メッセを出ましたが、若者たちの熱気に圧倒されそうでした。NGT48やNegiccoの地元なんですけど、乃木坂46の人気はすごいんですね。
昼食を食べ、りゅーとぴあに行きますと、隣の陸上競技場はマラソンのゴールラッシュでした。りゅーとぴあ横の駐車場は手荷物の引渡し場になっていて、番号を呼ぶ声がこだましていました。参加した皆さまご苦労様でした。文化部は音楽にいそしみましょう。
やすらぎ堤で川を眺めながら時間調整し、開場時間を見計らってりゅーとぴあに戻り入場しました。久し振りに見る満席のホールは壮観であり、いやがおうでも気分が盛り上がります。いつもの東響定期の客層とはかなり異なるようです。
いつもの2階正面はSS席の設定でしたので、今日は1階右手にしてみました。たまには新鮮でいいですね。オケの配置はヴァイオリンが左右に分かれ、チェロとコントラバスが左、ヴィオラが右の対向配置です。
ユロフスキが登場して、マイスタージンガーで開演しました。奇をてらわないオーソドックスな演奏。背筋をまっすぐに伸ばし、下半身は微動だにせず、上半身だけで指揮している感じでした。オケのサウンドも特に感じるものはありませんでした。
続いては、辻井さんがユロフスキに手を引かれて登場し、チャイコフスキーのコンチェルトです。情熱あふれる辻井さんのピアノに呼応して、オケもパワー全開。大きな盛り上がりに第1楽章の後に大きな拍手が起きました。私の周りは、私以外全員拍手していました。まあ、それだけいい演奏だったということでしょう。
第2楽章を柔らかく、ゆったりと演奏し、わずかの休みを入れて第3楽章へと突入。期待にたがわぬ辻井さんの頑張りと、燃え上がるオケの爆発の興奮の中にフィナーレを迎えました。深々とお辞儀をする辻井さんに大きな拍手が贈られ、アンコールに「別れの曲」を演奏して前半が終了しました。
休憩時間は、女子トイレは長蛇の列。辻井さん目当ての女性客が多かったためでしょうか。1階も2階も、外のトイレも長い行列。これほどの列は珍しいのではないでしょうか。休憩時間20分では収まりきれず、若干延長されたようです。
後半は昨日聴いたばかりのチャイコフスキーの交響曲第5番です。私がこの曲の生演奏を聴くのが今年4回目。茂木さんの解説を聞いたばかりですので、曲の理解もいつもとは違います。
運命の動機で演奏が始まりました。昨日のもぎオケも良かったですが、さすがにロンドン・フィルです。値段分の違いはありますね。もぎオケはターボエンジンを積んだ軽自動車。こちらは3000ccのエンジンの外車というところでしょうか。音の厚みと重量感はさすがです。
繰り返し出てくる運命の動機。曲の理解も十分と自己満足しながら聴いていました。ユロフスキは上半身だけの指揮ですが、そこから生み出される音楽は情熱にあふれています。終楽章の盛り上げ方はさすがと唸らせました。感動と興奮のエンディングに気分も高まりました。まさに、これぞオーケストラの醍醐味という感じでした。
アンコールを1曲サービスして終演は5時25分。内容豊富で、値段分は十分に楽しめたのではないでしょうか。辻井さん目当ての人も、ユロフスキ目当ての人も十分満足できたものと思います。
ちなみに、来年3月22日にりゅーとぴあで辻井さんのリサイタルが行われ、10月10日から先行予約も始まるそうです。すぐに完売になることでしょうね。
(客席:1階8-43、S席:会員割引¥17100) |