フィリピン料理 その1 |
フィリピン料理の特徴は淡白であること。甘いもの、しょっぱいもの、すっぱいものが多く、辛い料理はほとんどみかけません。 フィリピン料理はいろいろな国の食文化が交じり合っていて興味深いです。民族や文化と同様に、スペイン、中国の影響を特に大きく受けていますが、他の東南アジア諸国の料理と共通するものがあったり、また、醤油をふんだんに使うなど日本の食文化も取り入れられています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■ アドボ ADOBO | |
|
|
肉を甘辛く煮た料理です。 アドボは酢漬けというスペインから伝わった料理方法です。もともとは醤油を使わなかったのですが、日本の食文化の影響で醤油を使うようになり、今日のような料理となりました。 |
|
[▲] |
■ シニガン(酸味スープ) SINIGANG | |
|
|
魚介類または肉を具とした酸味のきいたスープです。酸味のもとはタマリンド。 シニガンや後述のカレカレ、ティノーラなどのスープ料理、汁気の多い料理は、ご飯に混ぜて食べるのがフィリピン流。まずは汁をすくってご飯にかけ、そこに具をとってよく混ぜてから食べます。 |
|
[▲] |
■ カレカレ(ピーナッツソース煮) KARE KARE | |
|
|
肉と野菜をピーナッツソースで煮込んだ料理。マイルドな味わい。 |
|
[▲] |
■ ティノーラ(チキンスープ) TINOLA | |
|
|
鶏肉を煮込んだスープ。 地鶏と青パパイヤの入ったティノーラは特に美味。私の任地では「ティノーラ・スペシャル」と呼ばれています。 |
|
[▲] |
■ ビコール・エクスプレス BICOL EXPRESS | |
|
|
ルソン島南部ビコール地方の名物料理。 ココナツ風味の中に辛さが溶け込んでいるこの料理はフィリピン風タイカレーとでもいうべき存在で、日本人の口によく合います。ぜひお試しください。 |
|
[▲] |
■ イニハウ・ナ・イスダ(焼き魚) INIHAW NA ISDA | |
|
|
「イニハウ」は「焼いた」、「イスダ」は「魚」の意味。すなわち、焼き魚です。 ちなみに、串に刺した豚肉の塩焼きは「イニハウ・ナ・バボイ」と呼ばれます。酒の肴に最適。 |
|
[▲] |
■ エスカベッチェ(揚げ魚甘酢あんかけ) ESKABECHE | |
|
|
揚げた魚にケチャップの入った甘酢あんをかけた料理です。 フィリピンではこのようにケチャップで作った甘酢あんをかけたり、トマトソースで煮込んだりした料理が多く、スペインの影響を感じさせます。 |
|
[▲] |
■ キニラウ(魚介類の酢じめ) | |
|
|
生の魚、海老を酢で閉めたもの。 |
|
[▲] |
■ レチョン(丸焼き) LECHON | |
|
|
豚または鶏の丸焼きです。 |
|
[▲] |
■ フィリピン風バーベキュー BARBECUE | |
|
|
フィリピンでは夕方になると各家庭の前でバーベキューを焼いて売る習慣があります。甘めのバーベキューを食べながらサンミゲルビールを飲むと、ああ、フィリピンだなーなんて感じに浸ることができます。 フィリピンのバーベキューの特徴はなんと漬け込みダレに炭酸飲料を使うこと! 炭酸飲料に漬け込むことで肉が柔らかくなります。 タレの基本は、スプライトまたはセブンアップ、砂糖(ブラウンシュガーがベター)、潰したニンニク。好みで醤油、酢、カラマンシーを入れます。酢やカラマンシーを入れると甘酸っぱいバーベキューとなります。なお、醤油、酢、カラマンシーは焼きあがった後のディップソースにしても構いません。 |
|
[▲] |
次のページ:
フィリピン料理 その2>>
|