読売新聞の記事(2011年11月25日)に、「ふうがええ」を「世間体が悪い」という意味に使っていると書いてあった(下記に引用)。
尾道市内ではどうか知らないが、向島では「ふうがわりぃ」が標準的用法である。「ふうがええ」は尾道人に特有の諧謔的精神の表れかも知れないが、おそらくは言語感覚に問題のある人物による造語であろうと思われる。
もしそうであれば、根本の精神的遺産である地域語をみだりに現金化の手段に用いるなど、全く不埒な所業で許すわけにはいかない。
仮にこれが言語情報の不足による不善であるとしたら、責任の一端はあろうかと考え、急遽『備後向島岩子島史』をテキスト化することにした。
たばこポイ捨て 「ふうがええ」 尾道言葉で携帯型灰皿
尾道市は、たばこのポイ捨てを防ぐため、JT広島支店に依頼して、携帯型の灰皿=写真=2000個を作った。尾道大の教授らがデザインを担当し、尾道言葉も添えてマナー向上を呼び掛ける。12月1日、同市東御所町のしまなみ交流館前でポイ捨て防止キャンペーンを行い、市民らに配る。
同市は「人と環境に優しい『おのみち』」を実現するため、市民が守るべきマナーを「おのみちしぐさ」として周知することにし、第1弾としてたばこのポイ捨てを取り上げた。
灰皿は縦8センチ、幅7センチの樹脂製。尾道大芸術文化学部の灰谷謙二教授がデザインし、同学部の高岡陽准教授がイラストを描いた。表に「おのみちしぐさ」の文字とたばこのイラストを配し、裏には「世間体が悪い」という意味の方言「ふうがええ」の語と、その意味を印刷した。たばこを吸う際にマナーを守ってほしいという願いが込められている。
同市は、1996年、公共の場で空き缶やたばこの吸い殻などの散乱を防ぐため、環境美化条例を制定。吸い殻を持ち帰るか、回収容器に入れるよう定めている。来年4月をメドに、JR尾道駅前や大型バス駐車場がある千光寺公園など計4か所に、大型の灰皿を設置する予定という。(2011年11月25日 読売新聞)
▼たばこポイ捨て 「ふうがええ」 尾道言葉で携帯型灰皿(読売新聞)
|