軍事用語のサイト

サイトマップへのリンク
軍事用語サイトのトップページへ戻る 自己紹介へのリンク サービス内容へのリンク お問い合せへのリンク

歴史関係

向島の川尻地区

北向き地蔵

宇賀島について

「尾道方言」の記録者

向島、岩子島の方言

幾美女の勇敢

ファーナム牧師

出雲学研究所

山水小記(田山花袋)

徒歩旅行(中村楽天)

平田玉蘊の読み方

尾道市公会堂の寄付者リスト

尾道てのひら怪談への応募

向島、岩子島の方言

向島、岩子島の方言

備後向島岩子島史(菅原守編纂)

『備後向島岩子島史』(菅原守編纂)に向島と岩子島の方言が収録されている。出版年は1981年になっているが、昭和13年(1938年)刊の復刻版であり、当時使用されていた地域語の様子をかなり知ることができる。

ざっと見た感じでは、収録されている言葉がすべて正確であるとは言えないものの、貴重な資料であることに違いはない。

向島近辺において使用されている言葉に対する奇妙な解釈を排するため、テキスト化して提供することにした。

表記は旧字体を新字体に変えていること以外、原典と同じである。明らかに誤植と思われる箇所も訂正していない。ただし、テキスト化する際の入力ミスもあろうから、学術的に引用する場合は原典にあたっていただきたい。

「金森註:」は私の備忘用なので、基本的には無視してください。

(2011年11月 金森国臣)


第三節 方言訛語

昔から安芸の「ガンス」備後の「バアー」と云はれてゐるが、何れの地方、如何なる国に至るも、方言訛語のないものはない。之を仔細に研究すると、人文の推移なり、古来の風習なり、種々の面白いものがあるが、之は他日に譲るとして、方言訛語に就ては明治中年から、文部省は国定教科書を義務教育者に使用せしめ、而も其の教科書には、東京中流の言葉を標準語として、之を以て記述せられてゐるので、学校教育を少しでも受けた者は、必す此の言葉を学習してゐるのであるが、一度学校教室を離れると、老ひも若きも皆地方語を用ふる、之か親しみを増し、親密に交際が結ばれる訳だ。此処に方言訛語が、学校先生が幾ら標準語を用ひよと教へても、容易に訂正が出来ないで、後には、先生迄地方語が教授間に度々出るといふ風になる所以である。

然し、地方語中には、随分変つてゐて、他地方人に判全せぬものが多い。之等は特に改正をすべきものだと思ふ。左に掲げたものは、名詞、代名詞、形容詞、動詞等各種のものを順序もなく、五十音別に記入したもので、中には全く此の地方でなくては通用せぬものもあり、可成広く通用してゐる地方語もあるが、之が詳細の研究は将来に俟つ事として述べておく。

向島、岩子島地方方言訛語概要

方言訛語 意味
(ア)
アイ
アカ
アガリタテ 玄関の上り口
アガリハナ
アゴタ
アサネコキ 朝寝坊
アシアゲ 踏台
アシナカ 足の裏の中程まで来る草履
アスビゴト 遊戯
アダ 黒子
アツハマ 駒下駄
アナジ 西北風
アヌケンダマ 仰向け
アヒタノバン 明晩
アブリヤーゲ 油揚
アホータレ 愚者
アマテ
アマンジヤク 甘へた子
アリカンド
アリンゴ
アワイ 間隔
アンピン 中にあんこのある餅
アンヤン 兄様
アンギヤー 案外
アンギヤーニ あんなに
アカーノー 明るいね
アガク もがく
アズル 困る
アズータレル 困りぬく
アセル せきたてる
アチー あつい
アミヤー 甘い
アラビル あばれる
アバシレル ふざける
アレガイニ あの様に
アンタ あなた
アンニヤーツ あいつ
アチヤ あら
アツコ あそこ
アダレル 散る
(イ)
イーダヤ 桶屋
イーノー 結納
イオ
イキリ 湯気がたつ
イカザツタ 行かなかった
イシラウメ ゆすらうめ
イケナー 悪い
イタバ 蚕所
イチギヤーナ 一徹者
ナイチバンゴ 長男
イチマ 人形
イトスー 鰻の子
イチーキ いつも
イナゲナ 変な
イニモー 帰らう
インネヤ いゝえ
イツソ 却つて
イグイー 咽喉を刺戟すること
イタシー 難しい
イビシー 恐しい
イラウ 触る
イビル 姑が嫁を虐る
イビ
イマキ 腰巻
イミヤケ 忌明
イメ
イツコノホイ 一二三の掛声
イツチエー 一ばんよい
イツチヤーナーカ おいでになりませんか
インゴ お手玉
インシ 切手
インジン 機械
インキヨー 隠居
イヒヤー 位牌
イツケ 親類
イツチヨーラー 晴着
イツテコー 行って来ませう
(ウ)
ウシ
ウソコキ 嘘つき
ウチハリヤー 塵払ひ
ウネ
ウラサキ 樹木の枝の端
ウテル 羞恥がる
ウドム 泣く
ウソバー うそばかり
ウチヤーワ 私は
ウガス 剥ぎ起す
ウズナイー やりにくい
(エ)
エー
エダイモ 里芋
エズケ 糠味噌漬
エドギク えぞぎく
エンタツ 煙突
エンボー 芋など入れるもつこ
エツト 沢山
エラーノー 辛い
(オ)
オーク 天秤棒
オーヌシト 強盗
オイコ 背負梯子
オカカン お母さん
オカレブシ 浪花節
(カ)
カーラー
ガール
カイ お粥
カイニナル 邪魔になる
カイシヨーナシ 愚者
カカン お母さん
カカア 他家の主婦
カガツ 摺鉢
カクレシヨ 避病院
カケヤ 木大槌
カケリヤンゴ 競走
カタギ 行商人
カザ
カゴモチ 行商人
カジシ 小作人
カタオ 不具者
カタチ 椿の実
カタビラ くまぜみ
カデ
カド 外庭
カバチタレ 饒舌家
カベ かび
カマタテ かまきり
カリヤーイモ 唐芋
カラカミ
カラズケ 沢庵
カラスニヤー 痙攣
カリワザ 軽業
カワ
カンコロ めたか
カンス 茶釜
カンダシ
カンダツ 炬燵の中へ入れる框
カンテキ 魚と炬く金網
カンランケー 寒暖計
カンビン 爛徳利
カラケツ 無一文
カク 擔ぐ
カシケー 賢い
ヵベル かぶる
カナグル 爪でかく
カヤレル 覆へる
カヤーガル 可愛がる
カリー 軽い
カンゴール 手がこゞえる
カンネル 数へる
ガキ 子供
ガンツー かに
ガンジガラメ 無理に結ぶ
カクネンゴー かくれんぼう
カツタ 借りた
(キ)
キーザラ 木皿
キガエー お人好し
キケル 幅がきく
キケモン 巾のきく人
キタアナシ 北北西風
キタノネボシ 北斗七星
キリダメ 重箱にして大なる食物贈答用の箱
キリバ まないた
キリモン 着物
キキヤー 機械
キツソー きつい
キチギヤー 狂人
キタムサー 汚い
キチー きつい
ギツトー ちんば
キンヤー 来なさい
キヤーコ
キヤーホー 介抱
キヨートイ 恐しい
キヨーデー 兄弟
ギヤーコク 外国
ギヨーサン 沢山
キヨーサミー 珍らしい
(ク)
クイボタン ばら
クサリ 癩病患者
クチナオ
クチベロ
クド かまど
クボ
クソギヤール 土蛙
クモシゴエ 堆肥
クニユーシ 土地貸借媒介人
クツワシー くすぐつたい
クレンヤー 下さい
クシヤー 臭い
グベンシヤ 財産家
グイチ 賽ころ
グシヤ あばた
グトバーイフ 小言を云ふ
グツガワリー 具合が悪い
(ケ)
ケジ
ケネン 去年
ケブリ
ケタアークソ 縁起
ケツル 蹴る
ケムテヤー 煙い
ゲシ 石垣
ゲンサイ
ゲンキイモ 甘藷
ゲツソリ 落譫
ケー から
ケンケン 片足飛
(コ)
コーコー 沢庵
コートー 柚実
コーリヤー 玉蜀黍
コーロク 無償の仕事
コーギヤー
コイサ 今晩
コイタゴ 肥桶
コイモ 里芋
コケ
コス 吝嗇
コドー 小僧(店員)
コナ 間引した菜
コミ 押込
コヨー 小便
コンタ あなた
コレバー こればかり
ココラエ 心得
コツテー 牡牛
コツパ 付木
コツチヨー 左利き
コーダイガマシー 勿体ぶる
コクダリモセン 役立もしない
コンネーツ この人
コスイ 狡猾な
コタビレタ くたびれた
コビー 強慾な
コマシー しまつ
ゴクバーイフ 冗談ばかりいふ
ゴツツオー 御馳走
ゴネル 死ぬる
ゴーギナ 非常な
ゴツイ 大変な大きな
ゴロヒキ だたをこねる
(サ)
サシハマ 足駄
サデ 熊手
サヤタイ さやえんどう
サルシ さらし
サルマメ 蚕豆
サエン 調子が悪い
サシユー 久しく
サンガル さがる
サテー 敏い
サミー 寒い
ザイゴベー 田舎者
サラバヘル かきあつめる
サバル つかまる
(シ)
シーカ 西瓜
シーシヨー 水晶
シガシ
シシオ 干汐
シキ ひきがへる
シケ
シケジ 湿地
シテミ ざる
シバチ 火鉢
シラメ
シビナ ひがんばな
シリツ 手術
シユーヨー 祝言
シロワエ 白あえ
シタラクイ しめつぽい
シンヤ 分家
シヤクル おこつたやうに物を云ふこと
シンシヨーヤ 財産家
シンピヤー 心配
シビヤーゴヤ 芝居小屋
シヨパナ 最初
シビー 渋い
シマウ 整理する
シワー 執念深い
シンドイ 辛い
シデヤーニ 次第に
シンギヤーナ 残念な
ジーサ 爺さん
ジンギ 交際
ジルイ 泥濘
シヤガヲイフナ 馬鹿げたることを云ふな
シヤーシヤー 度々
シヤクシヨー 百姓
シヨコンドー 懐中時計
ジヤガ 併し
ジヤクロ ざくろ
ジユンナラン いたづら者
ジナクソ 不合理
シヤンシヤン 気がきいて
ジートスル 留る
(ス)
スイバリ
スカベ 音をたてぬ屁
スゴキ しごき
スズメギヤー しじみ貝
ステンシヨ 停車場
ステン 支店
スマ
スツポン にげる
スツカラカン からつぽ
スーシー 涼しい
スバブル しやぶる
スバローシイ 強慾な
スツバクル 悪をあばく
ズンバラ いぼな
スルビ マツチ
スバレル しをれる
スルモンナー するものか
(セ)
セーモンバリヤー 誓文払ひ
セーマーキ 精米機
セキタン 石油
センタク 綻を縫ふ
センチ 大便所
セセル 触る
セブル 強請する
セル 為る
セーナラ それなら
センバ 材木屋
(ソ)
ソーカ 娼妓
ソーレン 葬式
ソソ
ソバエ 夕立
ソツビン 醜婦
ソヤス おだてる
ソリ 調子
ソブク 子供をあやすこと
(夕)
ターラ
タコーラ 竹子笠
タテエヤー 満潮
タブコ 煙草
タマ 手網
タノモト 流元
タンデン たんぜん
タリヤー たらひ
タウ とどく
タイガナー 甲斐がない
タカル 集る
タギル 充分ある
タノミヤンス 頼みます
タイギー 身体のだるいこと
タイギヤニ いゝ頃に
タテメヤー 立前
ダシキ 座敷
ダツキチヨー 雑記帳
ダリー 身体のだるい(金森註:「だるい」の訛り)
ダデル 舟底を焼く事(金森註:「たでる」が正しいはず。方言と言うことではないと思う。「焼く」のではなく「火で炙る」感じが近い。これによって舟底に付着した蛎殻などを取り除く。)
ダンナー かもはない
ダマス 偽る
ダベ 泥土(金森註:水がまじって、どろどろになった土)
(チ)
チータチ ついたち
チータテ ついたて
チビ 背の低い人
チボ すり
チートバー 少しばかり
チーデニ 序に
チキヤー 近い
チヤー 驚いた時(あら)
チユーニコトニナラン 仕末にをへぬ
チヨーシー お転婆
チヨーチ 編笠
チヨンビリ 少し
チコーモサシユーモ 近来
(ツ)
ツイ 梅雨
ツツギ つつじ
ツリヨーテ 連れあつて
ツブサン 蝸牛
ツマキ ちまき
ツレヤー (夫婦)
ツエー 強い
ツバエル 喜ぶ
ツマル 役にたつ
ツワル 潰物がつかる
ヅエル 崩れる
ツングリ 松笠
ツキヤー 下さい
(テ)、(デ)
テーノー 連れ合ふ
テーシ 砥石
テクサリ ひがんばな
テマ 手伝
テヌギー 手拭
テングン 天狗
テンマル 手まり
テショー 小皿
テツポー 筒袖
テンゴーヤク おせつかいをする
テベス 殴る
デーデー
デヤク たたく
デンギ 擂木
テンゴー 賭博
テヤーオー 大王
デヤーコ 大根
デヤドコロ 台所
テヤーネン 来年
テンヤモン 果物
(ト)
トーガキ 無花果 (金森註:「唐柿(とうがき)」は別に地方語ではなく、古い言葉だと思ったほうがよい。「蓬莱柿(ほうらいし)」もそうだが、これは品種名で使われていて向東町などでは特産品になっている。)
トーシ 篩(金森註:ふるい。「ふるい」の類をすべて「トーシ」と呼んでいたのかどうか不明。)
トトン お父さん
トージンゲナ 馬鹿げた
トギナオ 束子
トーサギ
トラゲバーサ 産婆
トラゲル おさめる
トコーナイ 申分ない
トチナンボーヲフル うろたへる
トテツモナイ 見当違ひ
トレー のろい (金森註:「とろい」の訛り)
トロクシヤー 同 (金森註:「とろくさい」の訛り)
トーニ 以前に (金森註:「とっくに」の訛りだと思う。「すでに」や「ずっと前に」と言う感じのほうが近いかも知れない。「もうとうに済んどるで」)
ドンガツ
ドンドロ
ドンビンゴ 嬰児
ドークレル
ドージガエー 膽玉がすはつてゐる
トーズク 殴る
ドシヤーゲル 乗りあげる(金森註:「どしゃげる」。「激しくぶつかって乗り上げる」と言う意味に近い。「ここでクルマがどしゃげて死んだけぇーのぉー」と言う感じ。)
ドヤス 殴る
ドーシヤーガル どうするのだ
ドーナリモーニ 仕方がない
ドーシヨツテ どうしていらしやるか
ドコナ 何処だ
ドツチヤミチ どうせ
ドンジリ 最後
ドベ 最後 (金森註:「最下位」が意味に近い。「ビリ」と同じ意味だと思う。)
(ナ)
ナイシヨコ 私生児
ナカリヤン ありません
ナカ なは
ナド
ナマル
ナー ない
ナルイ 平坦な
ナンドノクセ 何かといへば
ナツチユーコトナラ どう云ふことか
ナンニヤー 何なら
(ニ)
ニーモノ 縫物
ニカン 密柑
ニガクチ いやがる言
ニガテ 不得手
ニギリ 吝嗇
ニヤ やに
ニキヤー 二階
ニギヤー 苦い
ニーナ 新しい
ニヤー 無い
ニガル 腹が痛む
(ヌ)
ヌシト 盗人
ヌキー 暖い(金森註:「温い」の訛り。「今日はぬきぃのぉ」という感じ)
(ネ)
ネーヤン 姉様(金森註:「姉さん」の訛り)
ネキビ にきび
ネコナデ お世辞者
ネンゴークサイ たかぶる
ネト 根元
ネヤ やに
ネラ にら
ネラム にらむ
ネキ そば
ネンネー 嬰児
ネツイ めんみつな
ネセル すねる
(ノ)
ノータクレ なまけもの
ノライサン 如来様
ノフードーナ 不遜な
ノーヤー ねえ(後尾につける)
(ハ)
ハグイタ 羽子板
ハシリ 流シ
ハデ 稲架
ハタビ 煙火
ハチマン お転婆
ハナ 尖端
ハブテル 腹を立てる事
ハネル 仲間外れにする
ハラツカエ 腹痛
ハンドー かめ(甕)
ハツテヤーノコ 小麦粉
ハグイツタラシー じれつたい
ハグイー はがゆい
ハグレル 同伴者と別れる
ハヤーノー お早う
ハタカル 両肢をひろげる
バンコ 涼台
バンジカギリ 臨終
ハツコー 大流行
(ヒ)
ヒガラ 斜視
ヒーチイシ 火打石
ヒエ 梅毒
ヒズル はこべ
ヒグラセ ひぐらし
ヒテーモン 単衣
ヒツレ 失敬
ヒバル 雲雀
ヒラブキ 平茎菜
ヒテヤ
ヒル 脱糞する
ヒガナイチンチ 一日中
ヒドマ かまど
ビービー ぐみ
ビス 腫物の痕
ビヤ 枇杷
ビンター 女の子
ピンツー
ヒンノマ 昼休の間
ヒユーカニ 常に
ヒヨーゲル おどける
ヒヨードギモ 臆病者
ヒヨートイ 恐しい
(フ)
フラン 煤烟
フイキン ふきん
ブシヤーク みにくい
ブゲンシヤ 財産家
ブニ 分(領分)
ブサグル 撲る
(ヘ) (ヘ)
ヘートー 乞食
ヘグリ 日繰暦
ヘコサカ 逆様
ヘボオビ ひもおび
ヘコタレル たをれる
ヘトモナイ 何ともない
ヘノツツパリニモナラン 何の役にもたたない
ヘーカラ それから
ヘーデ それで
ヘータラ そしたら
ボーラン 南瓜
ボツコーコキ 腹立て易き
ボーダラ なまけもの
ボーテイク 追ふて行く
(マ)
マカゴ 零■子
マシゲ
マニヤーイタ まな板
マンドク 満足
マンマン 御飯
マンモーリ 周囲
マール 詣る
マドルキー まどろい
マチニヤー 待ちなさい
マドー 弁償する
マリー まるい
マンガ 稲扱機
(ミ)
ミカワ
ミガラ 身体
ミシロ
ミド 針の穴
ミネ
ミエラン 見えない
ミテル なくなる
ミシル 剥ぎとる
ミチヨール 潮が満ちて居る
(ム)
ムカーリ 一週忌
ムダス 孵化さす
ムル もる
ムサンコー むやみに
(メ)
メオイ 会食
メド 目的
メダシ 目刺し
メンス
メンツー
メゲル 毀れる
メンドクシヤー 喧しい
(モ)
モーヤン 子守
モコ 婿
モヤイ 共同
モンピ 祭日
モクレル 転ぶ
モテン 支へきれない
モモグル 弄ぶ
モター 重い
(ヤ)
ヤセツポー 痩者
ヤボニ 無理に
ヤツパシ 矢張り
ヤヤコシー 煩さい
ヤゲツトル 汚くして居る
ヤケヨーイフ 無理を云ふ(金森註:「やけをいう」の訛り。正確には「やきょーいう」)
ヤンチヤクサ 面倒くさい
ヤツタガエー おやりなさい
ヤツチモナー 無用の事、むだごと
ヤヤコイ こみいる
(ユ)
ユーレン 幽霊
ユンベ 昨夜
ユーカス 教へる
ユリル 許可が出る
(ヨ)
ヨーダチ 夕立
ヨーマーコキ 世話やき
ヨーハン 夕飯
ヨギタ 北に東風
ヨゴロ 祭の前夜
ヨザルヒキ 夜更しする人
ヨバリ 寝小便
ヨバレ 招待に預つた宴会
ヨツポテ 夜通し
ヨーターハナー 用事はない
ヨーナー 良くない
ヨコヲイフ 無理をいふ
ヨヤー 弱い
ヨーダローデ さうではないだらう
ヨキ をの
(リ)
リンリキ 人力車
リヤーゲツ 来月
リヤーネン 来年
(レ)
レンギ 摺木
レンポー 電報
レンワ 電話
(ロ)
ロク
(ワ)
ワヤ 乱雑
ワヤクー
ワケヤーシユ 若連中 (金森註:「若い衆」の訛り)
ワヤニスル 無茶にする
ワガリ 曲り
ワイ 自分
ワカタ 吾家
ワレヤー 君は
ワーラー 私らは
ワキ

『備後向島岩子島史』の書誌情報

  • タイトル:備後向島岩子島史
  • タイトルよみ:ビンゴ ムカイシマ イワシジマシ
  • 責任表示:菅原守/編纂
  • 出版事項:東京:聚海書林,1981年
  • 注記等:昭和13年刊の復刻

読売新聞の記事(2011年11月25日)に、「ふうがええ」を「世間体が悪い」という意味に使っていると書いてあった(下記に引用)。

尾道市内ではどうか知らないが、向島では「ふうがわりぃ」が標準的用法である。「ふうがええ」は尾道人に特有の諧謔的精神の表れかも知れないが、おそらくは言語感覚に問題のある人物による造語であろうと思われる。

もしそうであれば、根本の精神的遺産である地域語をみだりに現金化の手段に用いるなど、全く不埒な所業で許すわけにはいかない。

仮にこれが言語情報の不足による不善であるとしたら、責任の一端はあろうかと考え、急遽『備後向島岩子島史』をテキスト化することにした。

たばこポイ捨て 「ふうがええ」 尾道言葉で携帯型灰皿

尾道市は、たばこのポイ捨てを防ぐため、JT広島支店に依頼して、携帯型の灰皿=写真=2000個を作った。尾道大の教授らがデザインを担当し、尾道言葉も添えてマナー向上を呼び掛ける。12月1日、同市東御所町のしまなみ交流館前でポイ捨て防止キャンペーンを行い、市民らに配る。

同市は「人と環境に優しい『おのみち』」を実現するため、市民が守るべきマナーを「おのみちしぐさ」として周知することにし、第1弾としてたばこのポイ捨てを取り上げた。

灰皿は縦8センチ、幅7センチの樹脂製。尾道大芸術文化学部の灰谷謙二教授がデザインし、同学部の高岡陽准教授がイラストを描いた。表に「おのみちしぐさ」の文字とたばこのイラストを配し、裏には「世間体が悪い」という意味の方言「ふうがええ」の語と、その意味を印刷した。たばこを吸う際にマナーを守ってほしいという願いが込められている。

同市は、1996年、公共の場で空き缶やたばこの吸い殻などの散乱を防ぐため、環境美化条例を制定。吸い殻を持ち帰るか、回収容器に入れるよう定めている。来年4月をメドに、JR尾道駅前や大型バス駐車場がある千光寺公園など計4か所に、大型の灰皿を設置する予定という。(2011年11月25日 読売新聞)

たばこポイ捨て 「ふうがええ」 尾道言葉で携帯型灰皿(読売新聞)


プライバシーポリシー

Copyright(C) 2002-2019 TermWorks All Rights Reserved.