無農薬、有機栽培でのガーデニングについて

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無農薬で育てるための土づくり
苗を手に入れたらまずは植え替え

水やり
剪定
もちろん種蒔きからでも
ガーデンデザインのポイント
植え替え

虫対策
せっかく手にしたハーブ、野菜の苗元気に大きく成長して欲しいもの。ここではすべてに共通すると思われるポイントを紹介しています。 もちろん同じ種類のものでも、環境、個々の状態により、常に対処の方法は少しづつ変わっていきます。
ここでは普通の地域のベランダ、庭、畑で長年無農薬、有機栽培で育てて感じた栽培のコツを紹介していますので、

ハーブづくり、野菜栽培の本とは多少違うと思いますが、
よろしかったら参考にしてみて下さい。


一番大切なのは 楽しい気持での ガーデニング。逆にこれがストレスになっては何にもなりません。本などよりも 直観を大切にしての栽培をお勧めします。

無農薬で育てるための土づくり

ハーブは野草だから、どんな土でも大丈夫という思われるかもしれませんが、実際野原などを見た場合それぞれの種類が自分に適した地域で繁殖しています。環境に適したところでないと そこに種を落としても消えてしまします。そこで 出来る限りもとの環境に近いように工夫して育てることが大切になります。

基本的に植物は(もちろん例外も多くありますが)水の抜けが悪いと根が呼吸できなくなり、最悪の場合には枯れ死してしまいます。長い時間雨がふっても早く水が引くような土にすることが大切です。

水はけの悪いところでは畝を高くし傾斜をつけるなどして水の流れ道をつくり、長時間水につかることがないよう工夫して下さい。

土づくりと言いますと、よくふかふかの土が良いとされていますが、ハーブの場合ポイントは水はけですので工夫次第でどんな場所でも栽培が可能になります。

またコンテナ栽培の場合は、容器の素材によっても変わってきますができれば素焼きの鉢のような土に最も近いものがハーブには適していると思います。しかし実際プラスチック製の鉢は軽く、持ち運びにも便利ですのでこちらを使う場合が多いかと思います。そのような場合は素焼きの鉢に比べて水の抜けの良い土を使用すれば問題はありません。かえってミントなどある程度しめった状態を好むものはプラ鉢の方が良く繁殖します。

私のところではコンテナ用の土はサバ土(山の土)、完熟堆肥をさらに長期間雨風にさらしたもの、くん炭、EMぼかしをブレンドしてそれぞれにあったように畑の土を加えたり、割合を変えたり少しづつ配合を変えて使用しています。
 
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苗を手に入れたらまずは植え替え

 
まず植え替え前にそのハーブが乾燥を好むのか、湿り気を好むのか、日を好むか、日陰を好むかなどなどを確認して下さい。

あとミント、コンフリー、タンジーなどのように地下茎で他の方まで広がっていかないかにも注意が必要です。

もちろん高さ、花の色はなど自分でどのようなガーデンにしたいかあらかじめイメージしておくと後で「こうではなかった」と植え替えなどあとで余分な作業をしなくてもすみます。(まあそれも園芸の楽しみですが)最終的な株張りを考えないと お互いが邪魔をしあい生育に支障をきたしますので 注意が必要です。

植え替えの前にまず苗に水をあげましょう。その後土が十分落ちつきましたらいよいよ植え替えです。

片方の土を指で固定し、もう片方の手でビニールポットをさかさまにして鉢の底の穴に指を入れ、土を押して苗をとります。この時土を崩し根を傷めないように十分気をつけて下さい。鉢内で十分根が張っていないようでしたら しばらく待つことも必要です。

あらかじめ植え替え場所には苗の大きさに合わせ穴を掘り前日水をあげておくとよいでしょう。
この時深植え、浅植えにならないように注意して下さい。特に春の植え替え時には地温がまだ低いため深植えになりますとその影響を受けやすくなりますので注意が必要です。

また鉢植えのハーブでは、すぐに根がいっぱいになり根腐れを起こしやすくなってしまいます。年に一回(春か秋のどちらか)に植え替えをした方が良いでしょう。 急に葉先の色が悪くなったりした時も確認してみて下さい。

スペース上の問題などで鉢の大きさ変えたくない場合は、根を鉢の深さの1/2ぐらいにし、上部も切り戻します。
この場合完全に根付くまでは大変枯れやすくなりますので半日かげで直射日光をさけ乾燥しすぎないよう管理して下さい。
 
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日常の管理

水やり

庭等路地植え栽培の時はあまり水やりをする必要はありませんが、鉢植えの場合は過湿にならないように注意し適度に水をあげる作業が大切となります。

水やりは午前中が植物にとっては良いようです。夕方ですと植物のライフサイクルから、必要でないときに水があることになり徒長(ひょろひょろ伸びてしまう)や病気の大きな要因になります。

朝あげて夕方には水が引いているのが最高です。

ただ冬などは朝ですと、凍ってしまう可能性がありますので日に当たり十分地温が上がってからあげるようにして下さい。
また夕方にあげると今度はその水が凍って根も傷めかねませんので水やりのタイミングには気をつけて下さい。

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剪定

梅雨などの長雨で枯れてしまわないように、適時収穫をかねた刈り込みを行うと良いかと思います。

温度が高いときの長雨はかなりハーブにとって大変なようです。ただ花を楽しむ場合は、花を楽しんでからカットするよう状況に合わせて下さい。
(サントリーナなどは刈り込むと花が咲かないし、刈り込まないと枯れる可能性が高くなるしと悩んでしまいます)

多くのハーブの多くは、地中海が原産ですので開花期がちょうど梅雨に当たる日本では、蒸れ、日照不足がたたり枯れてしまうことがあります。(特にシソ科のラベンダー、タイム、セイジ、ヒソップなど)整枝と周囲の雑草を取り除くと同時に土砂降り時土の跳ね上げで下葉が加湿にならないように気をつけて下さい。

この時、株もとにわら、(ない場合は枯れ草)で根元をおおい雨などの跳ね上がりをふせぐと良いと思います。

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もちろん種蒔きからでも

最近ではいろいろなハーブの種を見かけるようになりました。そこで種から挑戦してみるのもおもしろいかもしれません。
まず

種を選ぶとき、その種の置かれている状況をまず確認して下さい。

直射日光が当たるような場所、直接空調の風が当たる場所に置かれているものは避けた方が無難かと思います。 またハーブの場合、種が古くなると極端に発芽率が悪くなりますので新しいものか確認してみた方が良いでしょう。

春は桜の咲く頃、秋は彼岸入りごろが一般に適期となります。

細長い根を持つセリ科のハーブ(ディル、フェンネル、パセリ、チャービル、キャラウエイ、コリアンダーなど)は植え替え時に根を傷めるとかなり先まで影響しますのでビニールポットに直接蒔きその後植え替えがよいでしょう。

その他のものは平鉢などにどうぞ。本葉3、4枚になったらにビールポットなどに仮植をします。

種蒔き用の土はバーミュキュライト、ピートモス、赤玉土の混合が最も手軽で確実かと思います。

培養土でももちろん構いませんが、中には殺菌剤など薬剤を使用しているものもありますので種蒔き用に用いる場合は注意が必要です。 

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ガーデンデザインのポイント

まずガーデン、ベランダ、出窓などのテーマを決めてみましょう。キッチンガーデン、ティー用ガーデン、メディカルガーデン、染色用ガーデン....など、など夢を膨らませて下さい。

この場合、栽培条件の同じもの(水を好むか、好まないかなど)を各ハーブの相性を考えるのを忘れないようにして下さい。

手軽なキッチンガーデンを作る場合は、プランターに寄せ植えして持ち運びの出来るようにしたらどうでしょうか? それかそれぞれ鉢に植え、季節ごと組み合わせを変えて思い通りの風景が簡単に出来るのがよいですね。

またお気に入りのハーブにネギやしそなども加え、いつでも利用できるようにしておくと便利ですね。

またどんなカラーにするかを決めて計画を立てるのもいいかもしれませんね。ブルーガーデン、ホワイトガーデンなどなど。
この時高さ、株張りなども合わせてチェックすると良いと思います。 ただ通常の大きさの容器に植え付ける寄せ植えは一時的なものだということを忘れないように気をつけて下さいね。

あと1年を通し、それぞれの姿を考え 全体のイメージをふくらませるのも楽しいことだと思います。
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植え替え

 さて苗が届きましたら、植え替えです。

苗も植物、ひとつひとつ生きていますので 到着後土の表面が乾いている場合は水を十分あげて下さい。
その日はそのままの状態でひと休み。

到着の翌日以降、苗の土が落ち着いてから植え替えスタートです。

まず植え付ける場所にビニールポット大の大きさの穴を掘ります。
そこに水をあげ土を落ち着かせます。
そして苗の土を崩さないようビニールポットを外し、植え付けの穴に植え込みます。
そして軽く苗の回りの土をおさえて、土を安定させ、回りから水をあげ土を安定させます。
以上で植え替え完了です。


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虫対策

無農薬で育てていますと、どうしても虫の害は避けられないものですが どうすれば それを軽減できるか。秋蒔きのものですと、種蒔きの時期を限界まで遅らせると虫の害にあいにくくなります。
大根でも、8月の下旬に種をまくと、シンクイムシ、ヨトウ虫などかなりダメージを受けますが、これを9月の下旬に蒔くと不思議なほどスムーズに行く場合が多いです。

あと肥料を多くあげすぎますと、虫がつきやすくなります。

できるだけ風通しをよくし、ハーブや野菜を食べる虫達にとり 天敵である虫がすみやすい環境を作るとよいでしょう。例えばヨトウ虫ですと、生まれたばかりのときは 一枚の葉に何十の幼虫がいますが、その時は葉がすけたように食害されますので 毎日見ながらそんな葉を見つけたら その葉の裏を確認する。またくものすみやすい環境になるよう わらや枯れ草などを株間に引くなどすると効果があります。

植物にとって、快適な環境を作ることが 無農薬で栽培する上でのポイントになると思います。


無農薬栽培で助けてくれる生き物たち

無農薬栽培では ハーブや野菜を食す 生き物が育ちやすい環境にすることも大切です。
カマキリ クモ カエル

植物と一体化したように 構え 虫を捕まえるカマキリ。あまり狩りの瞬間を見たことはありませんが 先日 カメムシを左の鎌でつかんで 移動中のカマキリを発見。がんばれカマキリ。
畑で作業中 なかなか写真を撮れないことが多く ゆっくりのペースでが写真 増やしていきます。

では楽しいガーデンタイムを!

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