2017年コンサート・マイ・ベスト10



 今年もたくさんのコンサートに行くことができました。残念ながらチケットを買いながらも行けなかったコンサートもいくつかありました。魅力あるコンサートが同時刻開催ということもあり、新潟の音楽環境のすばらしさも感じました。

 順位付けは難しいので、日付順に、記憶に強く残っているコンサートを列挙したいと思います。県外で聴いたコンサートは除いて、新潟に限定して選びます。

 なお、毎年感動の涙を流している新潟市ジュニアオーケストラ教室の演奏会は別格ですので、ここでは除いておきます。ちなみに、今年で松村先生の指揮は最後となりましたが、2011年9月の伝説の「チャイ5」に勝るとも劣らない演奏に感動し、アンコールの「威風堂々」に涙しました。


2017年1月7日(土) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
NHK交響楽団演奏会 新潟公演

 広上淳一さん指揮による「新世界より」のほか、小曽根真さんとの共演による「ジュノム」に、満席のホールが興奮に包まれました。


2017年1月17日(火) 新潟市民芸術文化会館 スタジオA
小黒亜紀 ピアノ・リサイタル

 2台のスタインウェイから繰り出されるラフマニノフのピアノ協奏曲の鮮やかな色彩感とパワーあふれる音楽に感動の涙が流れました。


2017年3月5日(日) 長岡リリックホール コンサートホール 
モーツァルト レクイエム 長岡演奏会

 長岡リリックホール開館20周年を記念しての演奏会であり、7ヶ月間鍛え上げられた市民合唱団の渾身の演奏に熱い感動をいただきました。


2017年3月19日(日) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
東京交響楽団第100回新潟定期演奏会

 飯森さん指揮による100回記念のコンサートサーでした。豪華絢爛、総天然色の音絵巻。オルガンやバンダを加えた壮大なオーケストラサウンド。アクセル全開でも一糸乱れぬ東響の見事さ。管のソロもお見事。圧倒的大音量でも音が飽和しないコンサートホールの音響の素晴らしさ。これらが相まって、オーケストラを聴く喜びを存分に堪能しました。


2017年4月29日(土) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール 
ラ・フォル・ジュルネ新潟2017 辻 彩奈(Vl)、シンフォニア・ヴァルソヴィア

 今年で最後となったLFJ新潟の公演の中からこれを選びました。当初の出演予定者に代わっての突然の代演にもかかわらず、20歳とは思えない堂々とした演奏で魅了した辻さんに感激しました。


2017年7月2日(日) 長岡リリックホール コンサートホール
長岡交響楽団第58回定期演奏会

 ドヴォルザークの交響曲第8番の生き生きと生命感溢れる演奏に心は揺り動かされました。ホールを埋めた聴衆にプロの演奏でも味わえない感動を与え、異次元の夢幻の音楽世界へと誘いました。


2017年9月24日(日) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
東京交響楽団第102回新潟定期演奏会

 前半の「新世界より」にも感動しましたが、後半の東響定期でもなければ決して聴けない日本初演の「ラッパ達が鳴り響く」とヤナーチェクの「シンフォニエッタ」でトランペットの魅力を存分に、お腹いっぱいに堪能できました。


2017年10月1日(日) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
新潟メモリアルオーケストラ第27回定期演奏会

 ホールいっぱいに響き渡るオーケストラサウンド。音響に身をゆだねていますと、精神的高揚感が湧き上がってきます。目を閉じていれば、これがアマチュア・オケの演奏とは信じられず、東響定期を聴いているのではないかという錯覚を感じました。


2017年10月22日(日) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
新潟交響楽団第100回定期演奏

 潟響の演奏は鬼気迫るもので、神憑り的名演とでもいいましょうか、音楽の神様が降臨し、一期一会の演奏を作り上げてくれました。アマチュアという限界を超越した、プロでもなかなか聴けない感動的演奏だったと思います。


2016年12月3日(日) 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
東京交響楽団第104回新潟定期演奏会

 音楽監督のノットさん指揮による「英雄」はスピード感に溢れ、心躍らせ、精神的高揚を生み出し、東響の演奏の素晴らしさに驚嘆しました。弦のアンサンブルの美しさは特筆すべきであり、極上のオーボエをはじめとして、管も素晴らしかったです。



 この中からベスト1を挙げるとしますと、東京交響楽団第100回新潟定期演奏会を選びたいと思います。そして次点は、新潟交響楽団第100回定期演奏です。
 ともに100回記念というのは偶然でしょうか。栄えある記念公演に相応しい演奏だったと思います。