今日は朝から爽やかな快晴。さすがに9月も半ば、朝晩は風が涼しく、ずいぶんと過ごしやすくなりました。今日は毎回楽しみにしているジュニアオケの定期演奏会ということで、万難を排して駆けつけました。
早めに会場入りして列に並び、Cブロック正面に席を取りました。その後すぐにホワイエのバルコニーに上がって、ロビーコンサートを聴くべく、お気に入りの場所を確保しました。この場所いいですよね、と偶然隣に来た人と言葉を交わしました。
金管ファンファーレでロビーコンサートの開演。響きの良いホワイエに見事な金管アンサンブルを響かせてくれました。続いて、コントラバスの六重奏の珍しい演奏で楽しませ、木管五重奏の軽快なリズムで盛り上がりました。最後の弦楽合奏は意表をついてピチカートの見事なアンサンブルを聴かせてくれました。毎度ながら、このロビーコンサートも楽しくて、聴き逃せません。
客席に戻るとかなりの入りです。私の後ろの席には御妙齢のオバサマ方がずらり。いやな予感がしました。子供たちのご家族、親族が多数来られているようです。孫の晴れ姿を見ようというオバサマ方も多いものと思います。
最初は初級者のA合奏です。藤井先生の指揮の下、初々しい演奏を聴かせてくれましたが、今年のA合奏はなかなか良い音を出しており、ちゃんとしたオーケストラ演奏になっていて、十分に聴き応えがありました。良かったです。ブラボーの声もありましたが、A合奏でのブラボーは珍しいかも・・。
次は、30回記念ということもあって、上野先生の指揮で、A合奏と上級のB合奏の合同演奏で、ペルシャの市場にてが演奏されました。さすがにB合奏が加わるとレベルアップします。迫力満点、オーケストラの醍醐味を味わえる演奏でした。
休憩後は、B合奏によるチャイ5です。8月の東京遠征でも演奏した曲であり、高レベルの仕上がりでした。少し速めのテンポで、弦も管も良くまとまっていました。2楽章冒頭のホルンソロも頑張ってくれました。
目を閉じて聴くと、これがジュニアの演奏とは思えないのではないでしょうか。7月に新大オケもこの曲を演奏しており、その演奏も良かったのですが、その上を行っていたのではないかと思います。今日の演奏に限って言えば、潟響もかなわないかも・・・。気合の入らないプロオケより感動できたかもしれません。
毎年春・秋と演奏を聴いていますが、今回のチャイ5は、これまででも屈指の名演奏じゃなかったでしょうか。細かなニュアンスがどうのとか、ロシアの陰影がどうのと御託を並べるのは意味がないこと。これだけノリノリの演奏を聴かせてくれて、何の不満がありましょう。
カーテンコールの間にオルガンが準備され、いよいよ私が毎年楽しみにしている威風堂々です。今年は30回記念で、OB、OGも演奏に加わり、準備の間、上野さんの挨拶がありました。
カーテンコールでの気分の高まりから、そのままアンコールへなだれ込む方が感動的なのですが、今日は上野先生の長い挨拶があって、クールダウンさせられてしまいました。
でも、演奏はすばらしいものでした。卒団する高校3年生にとっては最後の演奏です。万感の思いを込めての演奏は聴く方の胸にも思いが伝わってきます。感動が胸にこみ上げ、最後にオルガンが加わる頃には涙があふれてきて、感動の嗚咽をこらえるのに必死した。
最後に全員で一礼して終演。爽やかで良かったです。やっぱりジュニアはいいですねえ。4万円出してベルリン・フィルを聴くより、こっちの方が数倍感動できるんじゃないかと真剣に感じています。
付記: ひとつだけ残念だったことがあります。それは前記した、私の後方のオバサン方です。チューニングが終わってシーンとしてもおしゃべりをやめず、せがれの嫁がどうのと話しこんでいました。演奏中はビニール袋をガサゴソさせて、落ち着きがありません。何度か睨みつけましたが、気にする様子もありません。自分が迷惑をかけているという自覚が全くないのでしょう。静かに聴くことができないというのは嘆かわしいです。
長年のコンサート通いでの経験で、70歳前後のオバサンで、帽子をかぶっていて、2人連れ以上だと危険です。今日もまた、このことを再確認しました。威風堂々の演奏の真っ最中にステージ前の席から出て行ったマナーのないご婦人方も帽子をかぶっていましたなあ・・・。
女性の皆さん、不快に思われましたらお詫びします。私も、あまりにも今日は不快だったので、思いを書かせていただきました。申し訳ありません。
(客席:2階C2-8、無料) |