社会 |
フィリピンの社会について気づいた点を紹介します。 |
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■ 未熟なインフラ |
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全体的に社会インフラが未熟です。 こういった環境ですが、フィリピン人は特に困った様子もなく幸せに暮らしています。 |
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■ 貧富の差 |
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生活していると、人々の貧富の差が大きいことがわかります。日本人と変わらない生活をしている人もいれば、ストリートチルドレンもいます。立派な家に住んでいる人もいれば、国鉄線敷地内や政府用地内に小屋を建てている不法占拠者もいます。 失業が多いようで、平日の昼間でも何もせずぶらついている大人をみかけたりします。大学生に、卒業したら「何の仕事をするのか?」と聞いたところ、「わからない。もし仕事がみつかったら働きたい。」との答えが返ってきました。仕事を持つことは容易ではないようです。 配属先の教職員は、比較的恵まれた生活をしており、中流階級以上のように見られます。彼らは車やパソコンを所持しており、生活は特に困ってはいないようです。 |
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■ 家族優先、コネ社会、学歴社会 |
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フィリピン人は家族をとても大事にします。休日は家族とともに過ごすことが多いようです。しかしながら、よいことだけではありません。職場は一般企業も政府機関も身内だけで構成されているところが多いです。いわゆる縁故です。 フィリピンではコネが重要になってきます。私の配属先ではそれぞれの機関にコネを持っている人がいます;市長、警察、軍隊、企業など。私のアパートも、配属先のコネのおかげで安く借りています。フィリピンではコネを持っていると生活が豊かになります。 フィリピンは学歴社会です。自己紹介の際にに必ず学歴や資格を尋ねられます。大学院を出ていたりエンジニア資格を持っていると尊敬されますが、そうでない場合は格下に見られてしまいます。仕事をする上では学歴は重要なステータスになっています。 フィリピンは汚職が多いとされていますが、こういったところに原因があるものと思われます。 |
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■ 信用できない警察 |
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フィリピンの警察はあまり信用できません。 私は警官にお金をせびられたことがあります。マニラ空港では入口でIDを提示します。IDを見て日本人だとわかった警官が、私の腕をつかみ日本語で「お金ちょうだい」とせがみました。その場は適当にやりくりしたので無事でしたが、大変びっくりしました。 また、ある日本人は警察に賄賂を支払いました。マニラ首都圏マカティ市は路上禁煙地域です。彼はマカティ市内で煙草を吸い、警官に捕まりました。連行される途中、警官に「賄賂を払ったら解放してくれるか?」とたずねたところ、Yesとの返事がありました。警官は人気のいないところに彼を連れて行き、そこで賄賂1,000ペソを渡したところ、無事解放されたということです。 こういったことから、警察であっても信用はできません。汚職や賄賂もなくならないわけです。 |
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■ 本は高級品 |
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フィリピンでは、マニラなどの大都市を除いて、本屋をほとんど見かけません。数少ない本屋で扱っている書籍は、古本がほとんどだったりします。また、置いてある書籍は輸入物が多くたいへん高価です。学校の図書館も本が少なく、数百冊しかありません。フィリピン人は読書をしたり、本を読んで勉強するといった習慣がないようです。 |
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■ 物価の違い |
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物に対する価値が日本とは異なります。 フィリピンでは食料は非常に安いです。食堂では20〜50ペソ(=約40〜100円)も払えばおなかがいっぱいになるくらい食べることができます。 逆に日用品は食料と比べると非常に高価です。たとえばシャンプーは200ml入りのものが100ペソです。そのため、人々はまとめ買いをせずにバラ売りのものを購入して生活しています。シャンプーはボトル入りではなく、1回分ずつ小分けにしたパックが売られています。煙草も箱単位ではなく本単位で購入しています。 |
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■ 交通事情 |
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フィリピンの交通マナーは非常に悪いです。 |
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■ ほとんど日本車 |
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フィリピンで見かける自動車(一般車、バス、トラック、バイク)は、ほとんどが日本の中古車です。日本から中古車を輸入して、それを改造して左ハンドルにして利用しています。恐ろしいことに公共バスも左ハンドル、右ドアに改造したものが走っています。 フィリピンで人気No1はトヨタ。壊れにくいことと、パーツが入手しやすいのが人気の理由です。 車を見ただけでも、日本という国がフィリピンでいかに大きな存在かということがわかりますね。 |
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■ フィエスタと葬式 |
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各バランガイ(自治体の最小単位、集落)では毎年決まった日にお祭りを行います。このお祭りは「フィエスタ」と呼ばれます。 フィリピンの葬式は日本とは明らかに異なります。 |
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