第2号報告書 |
第2号報告書(赴任6か月目)として、以下の項目について報告します。 |
1. 任国での生活 2. 任国の業務水準 3. 配属の現状の変化について 4. 活動報告 5. 今後の活動計画 |
※ 文中には「付録参照」とありますが、付録は掲載していません。ご了承ください。 |
1. 任国での生活 |
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1.1. 生活環境 (1) 住居環境
隊員のアパートは、配属先と同じバランガイ*1)にあり、トゥゲガラオ市中心街より約7km離れています。配属先へは徒歩で15分、トゥゲガラオ市中心街までトライシクルまたはジープニーで約15分、5ペソで到着します。 *1) 自治体の最小単位。集落。 (2) 生活上特に問題の無い点
(3) 創意工夫した点
1.2. 生活状況 (1) 任国の人との交際
人国での人間関係はとても良好です。配属先、大家、周辺の住民など幅広く付き合っています。 (2) 余暇の過ごし方
余暇は遊んだり、勉強したりと充実した時間をすごしています。 1.3. 語学の習熟度 (1) 英語
聞き取りの能力は上達しており、フィリピン英語を普通に聞いてわかるようになりました。フィリピン英語は独特の発音であったりタガログ語が混じっていたりしますが、今では問題なく理解できるようになりました。 (2) タガログ語
タガログ語は簡単な会話ならできるようになりました。自分の意思を伝えること(おなかがすいた、眠い、好き、嫌いなど)や、買い物、値下げ交渉をすることができます。 |
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2. 任国の業務水準 |
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2.1. 情報システム (1) 情報システムの状況
配属先には情報システムと呼べるものはありません。教職員はオフィスソフトを使って文書を作成し、紙ベースで情報管理を行っています。中にはMS-ExcelやMS-Accessなどを使って情報管理をしている人もいますが、あくまで個人利用であり、組織としての情報管理は紙ベースで行っています。 (2) 日本との比較
情報システムの費用対効果は、日本とフィリピンにおいては大きく異なります。 2.2. コンピュータ利用水準 (1) エンドユーザ
エンドユーザ*2)のコンピュータ利用能力、技術は高水準です。彼らは自在にオフィスソフトを使いこなし、業務に役立てています。ドキュメント作成が中心ですが、中にはMS-ExcelやMS-Accessなどを用いて情報管理を行っている人もおり、その利用水準は日本以上と考えられます。 *2) 情報システムの利用者、一般ユーザのこと。 (2) コンピュータ技術者
豊富な技術、知識を持つ優れたコンピュータ技術者は少ないです。
2.3. 今後協力が必要な分野 (1) インフラの整備
コンピュータ技術に関するインフラの整備に関して技術協力が必要です。インフラを整備することで、情報システムの導入促進、新しい技術の普及、コンピュータ技術者の技術向上が期待できます。
(2) コンピュータ技術者への技術指導
コンピュータ技術者への技術指導が必要です。 2.4. 協力する必要がないと思われる分野 (1) エンドユーザへのコンピュータ基礎教育
仕事でコンピュータを利用しているエンドユーザは、すでにコンピュータを使いこなしています。物怖じせず好奇心が強いため、新しい技術に慣れるのが早いです。コンピュータ基礎教育における協力の必要はありません。 (2) 機材の購入支援
配属先や周りの機関では、少ない予算ながらも工夫して機材を購入しているようです。 2.5. コンピュータ技術以外における協力の必要性
フィリピン人と一緒に生活、行動するなかで、特に必要と思われる協力分野は見当たりません。任地トゥゲガラオは失業率が低く、治安も悪くありません。そのためかストリートチルドレンもほとんど見かけません。道路のような経済インフラは日比友好道路など日本の協力ですでに整備されています。
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3. 配属先の現状の変化について |
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3.1. 人事異動
第1号報告書で報告したとおり、大規模な組織変更が行われました。 3.2. 機材について
前学部長の退任時に、彼の部屋で埃をかぶっているサーバ1台、Hub1台を発見しました。使っていないのはもったいないと思い、これらの機器を活用することにしました。彼の話ではこれらの機器は故障したため使っていないとのことでしたが、調べてみたところ異常はありませんでした。現在、学部内ネットワークを構成する機器として活用しています。 3.3. 予算について
第1号報告書で予算について報告しましたが、組織変更後に予算状況が変わりました。 |
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4. 活動報告 | |||||||||||||||||||||||||||
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4.1. コンピュータ教室の環境再整備 (1) 背景と問題点
工学部内にはコンピュータ教室があり、コンピュータ学科を中心にコンピュータを使った授業が行われています。
(2) 活動目標
(3) 活動内容
(4) 活動成果
(5) 今後の課題
4.2. 学部内LANの再構築 (1) 背景と問題点
学部内にはLANがありますが不完全であり、次の問題点を抱えています。
(2) 活動目標
(3) 活動内容
(4) 活動成果
(5) 今後の課題
4.3. インターネット接続方法の調査
インターネット接続方法の調査と検討(表4-i参照)を行い、電話会社PLDTのDSLサービスを申し込みました。
配属先の地域は現在DSLサービス提供外となっています(なお、トゥゲガラオ市街地は既にサービスが開始されています)。電話会社PLDTによると、この地域は官庁街であるため将来的にサービスを提供する予定とのことです。サービス提供開始時期は未定です。2月開始予定と聞いていましたが、今のところその気配はありません。
LANとインターネットを接続するルータには、Linuxを用いたIPマスカレード機能を利用することにしました。 4.4. Linuxの紹介 (1) 背景と問題点
情報システムやネットワークサーバにLinuxを導入することで、コストの削減が期待できます。 (2) 活動目標
実際にLinuxの動作を見せて触らせることで、どのようなことができるのかを紹介します。また、配属先におけるLinuxの活用方法を探ります。 (3) 活動内容
(4) 活動成果
(5) 今後の課題
4.5. Web技術の紹介と指導 (1) 背景と問題点
カウンターパートや教員たちはWeb技術に興味を持っていますが、Web技術を身につけている技術者がいないため、満足な勉強ができないでいます。 (2) 活動目標
Webシステムの構築手法を紹介します。 (3) 活動内容
(4) 活動成果
(5) 今後の課題
4.6. 国家経済開発庁第2地域事務所内LANの敷設 (1) 背景と問題点
国家経済開発庁第2地域事務所(National Economic and Development Authority Regional Office No.02、略称 NEDA RO2、以下略称)では、2年前より、情報共有を目的としたLANの敷設を計画していました。 (2) 活動目標
(3) 活動内容
(4) 活動成果
なお、この活動に対してNEDA RO2より礼状と感謝状をいただきました。 (5) 今後の課題
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5. 今後の活動計画 |
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5.1. 予定している活動 (1) 学部内LANの再構築(継続)
学部内LANを完成させ、すべてのコンピュータをLANに接続します。 (2) インターネットへの接続
DSLが設置され次第、LANのインターネットへの接続を行います。 (3) Web技術の紹介と指導
PostgreSQLまたはMySQLを用いて、データベースの操作方法を指導します。 5.2. 計画中の活動 (1) 全コンピュータのLinux化
全コンピュータのOSをLinuxにすることを検討しています。
問題点は次のとおりです。
(2) Web利用によるイントラネットシステム構築
学部内の情報システムを、Webを利用したイントラネットシステムとして構築することを検討しています。 (3) 管理棟、他学部のLAN構築
学部内のLAN構築とインターネットへの接続が完了したら、他の校舎;他学部、管理棟のLAN構築を行うことを考えています。 |
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