ラ・フォル・ジュルネ新潟2012 第2日
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2012年4月28日(土)   新潟市民芸術文化会館 ほか
 
 


211 ”0才からのコンサート” ルーディン(指揮・チェロ)、ムジカ・ヴィーヴァ

221 パスキエ(ヴァイオリン)、ドマルケット(チェロ)、コロベイニコフ(ピアノ)

212 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

242 川久保賜紀(ヴァイオリン)、エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)

213 ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール

243 成嶋志保(ピアノ)

214 川久保賜紀(ヴァイオリン)、ムジカ・ヴィーヴァ、アレクサンドル・ルーディン(指揮)

224 アンリ・ドマルケット(チェロ)、アンドレイ・コロベイニコフ(ピアノ)

215 ムジカ・ヴィーヴァ、アレクサンドル・ルーディン(指揮)

 
 
 
 幸い今日の土曜日は休みが取れたので、昨夜に引き続いて、LFJ新潟2日目に参戦です。LFJを祝うかのごとく、空は晴れ渡り、まさに行楽日和となりました。日差しは暖かく、春爛漫です。

 LFJ成功の評価には、有料入場者数が重要な尺度となることは間違いありません。私が貢献できることは、できるだけたくさんの公演を聴くこと。せっかくの休みですので、朝一番から聴くことにしました。

 9時半前に会場入りすると、交流ステージでは1組目の演奏が始まるところでした。皆川直子さん、渡辺美樹さんという美人ピアノデュオの演奏でした。途中でピアノの弦が切れるというアクシデントがありましたが、素晴らしい演奏に感激しました。お二人ともピアノの先生をされているようですが、また聴いてみたいですね。

 そして、最初のコンサートは「0才からのコンサート」。赤ちゃんの大合唱が予想され、最初は聴くつもりはなかったのですが、10時からの公演はこれのみでしたので聴いた次第です。
 予想通りの展開になったのは言うまでもありません。音楽に集中できず、私にとっては精神修養の場となりましたが、演奏は手を抜かないしっかりしたものでした。

 交流ステージに行くと、小学校5年生という刈谷優さんのショスタコーヴィチのプレリュードが演奏されていましたが、目を閉じれば小学生の演奏とは信じられませんでした。これから大物に育っていくんじゃないでしょうか。

 劇場に移動し、2公演目は、パスキエ、ドマルケット、コロベイニコフによる三重奏を聴きました。コロベイニコフは昨夜に引き続いて情熱溢れる演奏で、他の2人も迫真の演奏で、ブラボーの嵐となりました。

 交流ステージに行くと、ジュニア合唱団の演奏中でした。おなじみのロシア民謡を歌っていましたが、さすがに素晴らしいですね。タイミング良く聴けて良かったです。

 続いて3公演目は今回のLFJ新潟の注目公演であるベレゾフスキーのピアノです。期待通りの聴き応えある演奏でしたが、期待しすぎていた分、期待した範囲内という気もしました。

 交流ステージでの大正琴の賑やかな音を聴きながらハラショー広場に急いで昼食。屋台がたくさん出ていて、大賑わいでした。カレーと生ビールで腹ごしらえ。青空の下で爽快でした。

 そして4公演目は川久保賜紀さんのヴァイオリンです。この人の演奏を聴くのは何年かぶりですが、容姿端麗、流麗な演奏にうっとりしました。

 移動時間がギリギリとなり、大急ぎでコンサートホールに向かい、5公演目は今回の目玉ともいうべき「ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール」です。マルタンさんのお勧めアーチストをまとめて聴けるというものです。
 ルーディンさんのチェロの弾き振りも良かったですが、美人ピアノデュオ・ビジャーク姉妹の熱演に感激し、ロシア大司教座合唱団の重厚な歌声に圧倒されました。

 交流ステージでは、出演者は当日のお楽しみということでしたが、ロシア民族楽器のテレム・カルテットの演奏が行われていました。珍しい楽器による演奏を聴けて良かったですが、三角形の巨大なコントラバラライカには驚きました。

 続く6公演目は、新潟出身の成嶋志保さんのピアノです。ペルトを演奏するというので聴くことにしたのですが、珍しい曲を生で聴けて良かったです。ペルト以上にラフマニノフにも感動しました。

 そして7公演目は川久保賜紀さんによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。真紅のドレスが麗しく、スリムな容姿に見とれましたが、ムジカ・ヴィーヴァの好サポートもあり、情熱溢れる演奏に精神的高揚感を感じました。これまで聴いたこの曲の生演奏では一番だったかも・・。

 8公演目はドマルケットとコロベイニコフです。音量豊かに朗々と鳴り響き、激しく燃えるチェロ、それに応えるピアノのせめぎあいはすさまじいもので、ブラボーの嵐となりました。

 本日の最終公演は「悲愴」です。交響曲を演奏するには、コンバスが3本から4本に増強されましたが、ムジカ・ヴィーヴァの8型の編成は弦が弱すぎるように思いました。しかし、このハンディを感じさせないほどの演奏で、このオケの実力を感じさせました。第3楽後の拍手は予想されましたが、フライングがなく最後の無音を共有できたのは良かったです。
 
 これで2日目は終了。お尻が痛くなって、疲労困憊ですが、心地よい疲労です。明日も頑張るぞ−!