北区フィルハーモニー管弦楽団第8回定期演奏会
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2019年7月14日(日) 14:00 新潟市北区文化会館
指揮:長谷川正規
ゲストコンサートマスター:阿部智子
 
13:00〜 ロビーコンサート

 金管アンサンブル
    ワーグナー:「タンホイザー」序曲

 木管五重奏
    ラヴェル:クープランの墓 より「メヌエット」

 クラリネット五重奏
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 第4楽章

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ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
              リムスキー=コルサコフ改訂版(1886)

ビゼー:「カルメン」第1組曲、第2組曲 ホフマン版 より 抜粋
           闘牛士、プレリユード、アラゴネーズ、ハバネラ、
           闘牛士の歌、ジプシーの踊り

(休憩15分)

ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」作品55

(アンコール)
ベートーヴェン:トルコ行進曲
 

 昨日・今日と、新潟市内では「新潟ジャズストリート」で盛り上がっています。そして、今日の夕方は「東京交響楽団第114回新潟定期演奏会」が控えています。行きたいコンサートはいろいろありますが、体はひとつ。悩ましい日曜日になりました。

 東響ロビーコンサートを聴き、新潟ジャズストリートを回って東響新潟定期に臨むというのが時間的にも楽であり、いろいろ楽しめて良いと思います。
 しかし、2011年5月のデビューコンサート、2011年10月の第1回ファミリーコンサート、2012年6月の第1回定期演奏会と、このオケの誕生から見守っているファンとしましては、このコンサートも外せません。
 このコンサートの終演時間と東響新潟定期の開演までの時間的余裕が微妙であり、移動距離を考えますと、やはり避けるべきとは思いましたが、何とかなろうとチケットを買ってしまいました。

 この定期演奏会のメイン曲は、、第1回が「田園」、第2回が「新世界より」、第3回が「ベト7」、第4回が「ブラ2」、第5回が「運命」、第6回が「チャイ5」、第7回が「ドボコン」つ続き、今回は「英雄」です。指揮は当初からの長谷川さん。聴くたびに目覚しい進歩を続けている北フィルが、どんな演奏を聴かせてくれるのか、期待は高まりました。


 早めに家を出て、某所に立ち寄り、13時前に会場入りしました。ロビーでひと休みしていますと、ちょうどロビーコンサートが始まりました。
 響きの良いロビーに美しいハーモニーを響かせていましたが、特にクラリネット五重奏曲は聴き応えある演奏で素晴らしかったです。

 開場時間となり、終演後の駐車場ダッシュを想定して、出口近くに席を取りました。客席は次第に埋まり、最終的にはかなりの入りとなりました。盛況で何よりです。

 開演時間となり、団員が入場。.弦5部は賛助出演で増強されて、13-12-8-9-4です。ステージは広くないですので、ちょっと窮屈そうです。第1ヴァイオリンには、仕事でお世話になっている某氏のお姿もありました。お疲れ様です。コンサートマスターは、前回同様に、ゲストコンマスの阿部さんです。

 長身の長谷川さんが登場し、最初は「はげ山の一夜」です。最初のおどろおどろしい出だしから演奏に引き込まれました。なかなかのアンサンブルで、さすが北フィルと感心しました。

 続いては、「カルメン」組曲です。最初の前奏曲(闘牛士)がバッチリと決まり、聴衆の心を引き付けまた。以後、各楽器の聴かせ所を無難にこなし、一番目立つトランペット・ソロもお見事。弦のアンサンブルも乱れることなく、アクセル全開でフィナーレへと駆け抜け、感動の中に休憩に入りました。

 休憩後の後半は「英雄」です。これも良い演奏でした。楷書で書いたような指揮に合わせて、演奏もきちっとしたものでした。アマチュアですので、余裕を持ってテンポや強弱を揺り動すことは難しいと思いますが、十分に聴かせてくれました。
 壮大な第1楽章をしっかりとまとめ、第2楽章の葬送行進曲はゆっくりと、一歩一歩踏みしめるように進みました。一転して第3楽章は軽快に進み、聴かせどころのホルンのファンファーレも良かったです。アタッカで第4楽章へ突入し、興奮と感動のフィナーレを迎えました。

 アンコールを楽しく演奏して終演となりましたが、オーケストラの醍醐味を十分に聴衆に知らしめてくれたと思います。
 今後の益々の発展を祈りつつ、東響新潟定期に行くべく、急いで駐車場へと駆け足しました。

  

(客席:11-25、¥1000)