北区フィルハーモニー管弦楽団第4回定期演奏会
←前  次→
2015年6月28日(日) 14:00  新潟市北区文化会館
 
指揮:長谷川正規
 

(ロビーコンサート:木管五重奏)
アナと雪の女王(レット・イット・ゴー)
となりのトトロ メドレー


ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲 作品84

チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」 作品66a

(休憩15分)

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
 
 

 創立5周年にもかかわらず、活発な活動と演奏水準の高さで、奇跡のオケと称される北フィル。設立当初の公演前のデビューコンサートからのファンであり、その成長を見守ってきた私としましては、感慨深いものがあります。

 今日は他の公演と重なり、どうしようかと悩みましたが、出演されるK先生からチケットをいただいたこともあり、万難を排して駆けつけました。

 冷たい雨が降る生憎の日曜日となりました。気合を入れてコンサートに臨むときの私の常ですが、西区某所でラーチャンを食べて、早めに会場入りしました。

 ロビーの椅子に座って時間をつぶし、開場の列ができた頃を見計らって、私も列に並びました。列が伸びた所で、ロビーコンサートが始まりました。フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの五重奏で、お馴染みのナンバーが演奏されましたが、響きの良いロビーに美しいアンサンブルがこだまし、楽しく聴かせていただきました。

 開演時間となり、団員が入場。最初はベートーヴェンです。最初の音で、今日のコンサートの成功が確信されました。美しい弦楽に載せて、管楽器もきれいであり、聴き映えする演奏を聴かせてくれました。

 続いてのチャイコフスキーも良くまとまっていたと思います。音の厚みもあり、アマオケであることを忘れるほどに、安心して音楽世界に身を委ねることができました。

 本当はここで帰らせていただいて、次の演奏会に向かうはずだったのですが、前半の演奏の素晴らしさから、後半も聴かないではいられなくなりました。

 休憩後はブラームスの2番。つい先日、OEKの演奏を聴いたばかりです。前半には感じられなかったアンサンブルの粗さを若干感じましたが、十分にまとまった演奏だったと思います。OEKと比べるのは酷かもしれませんが、終楽章などは、OEKとも十分対抗できるような高揚感を感じることができました。

 アンコールはハンガリー舞曲。これも良い演奏でした。期待に違わぬ演奏に満足気分で会場を後にしました。

 演奏水準が聴くたびに上がっていく北フィル。わが子の成長を見守るかのような気分になります。老舗の潟響を追い越す日も近いように思います。今後の益々の発展を応援したいと思います。
 

(客席:11-8、¥1000)