2005年11月から2006年3月まで、尾道水道の夕景をほぼ毎日、渡船から撮影しました。そのなかから約70枚の写真をセレクトし、マイクロソフト社の「フォトストーリー3」を使って動画にしてみました。
動画投稿サイトはYouTubeを利用しています。画面内の矢印をクリックすると開始します。(音が出ます。)
渡船で通学していた人たちにとって、渡船から見る尾道水道の夕景は懐かしいものです。
一日の終わりに、家路へと急ぐとき、渡船でほっとするひとときは、何物にも代え難い思い出として残っているかもしれません。
狭隘な海峡に沈む夕日は、空と海とを同時に照らし、色相をシンクロさせています。薄紅色に染まれば海も応え、黄金色になればそれに倣います。
澄み切った冬空に浮かび、また流れ行く雲の形は多様です。時として同じものはなく、低くたなびく夕雲のほとりは、輝いています。
惜しんではみても、瞬く間に、落日は幸崎の山の端に隠れてしまいます。
渡し場の水銀灯が次第に明るさを増すとき、海にとって代わったかのように空は薄紫色になります。
(2006年5月7日 金森国臣)
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