ラ・フォル・ジュルネ新潟 2013 第3日
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2013年4月28日(日)   新潟市民芸術文化会館 ほか
 
 


311 香港シンフォニエッタ、イプ・ウィンシー(指揮)

312 セレール(Fl)、吉野直子(Hp)、セヴェール(Cl)、オーヴェルニュ室内管弦楽団
    ヴェセス(指揮

343 レジス・パスキエ(Vl)、リディア・ビジャーク(Pf)


313 マタン・ポラト(Pf)、香港シンフォニエッタ、イプ・ウィンシー(指揮)

344 サンヤ・ビジャーク(Pf)、リディア・ビジャーク(Pf)

314 パスキエ(Vl)、シュトロッセ(Vla)、オーヴェルニュ室内管弦楽団、ヴェセス(指揮)
 
 
 LFJ新潟3日目です。天候は回復して、青空が気持ちよいですが、風が強く、気温も低めです。でも昨日よりは過ごしやすくなりました。

 今日も朝から参加しようと早めに会場入りをしたのですが、陸上競技場で大会があり、駐車場は早くから満車状態になっていました。

 今年は余裕を持ったスケジュールを組み、まず交流ステージを楽しみました。ポッチャリーノ弦楽四重奏団の見事な演奏に酔いしれ、MINAMI&MIKIの面白い編曲による演奏を楽しみました。新潟大学管弦楽団弦楽四重奏団のフレッシュな演奏も良かったです。

 そして最初の公演は香港シンフォニエッタの「ジュピター」。躍動感ある演奏に心躍りました。昨日も感じましたが、このオケは小編成でありながらも厚みのある良い音を出しており、ウィンシーさんの指揮に応えて、軽快な音楽を作り出していました。

 その後交流ステージに戻り、片山さんのピアノと中野さんの歌を聴き、破竹の皆さんの尺八演奏の途中で「モナミ広場」に行き、腹ごしらえ。再び交流ステージに戻ってジュニアオケの見事な演奏に拍手しました。

 午後の最初はオーヴェルニュ室内管弦楽団と吉野さんらが共演する名曲を堪能。フルートとハープのための協奏曲もすばらしかったのですが、圧巻はクラリネット協奏曲。まだ10代というのが信じられないセヴェールのクラリネットに心奪われました。振り返って、今年のLFJ新潟のベスト演奏にあげたいと思います。

 公演時間が延びたため、BLACK BOTTOM BRASS BAND の賑やかな演奏を横目に音楽文化会館に急ぎ、名手パスキエと美しきビジャークの共演を楽しみました。ヴァイオリンソナタは日頃聴かないのですが、落ち着きのある美しいヴァイオリンの響きを楽しみました。

 次はコンサートホールで香港シンフォニエッタ。日頃演奏を聴く機会のない交響曲第23番を聴けてよかったです。ポラトとの27番の協奏曲も春風のような爽やかさを感じました。

 交流ステージでのフルート四重奏を聴いて、音楽文化会館に行き、ビジャーク姉妹による連弾と2台ピアノによる演奏を楽しみました。息もピッタリの驚異的パフォーマンスで、譜めくり大変そうでした。特に2台ピアノのためのソナタはすばらしかったです。

 最後の交流ステージを聴き、ついに最終公演です。ラストは大いに盛り上がることを期待したのですが、さすがに客も疲れたのか、空席が多かったです。大オーケストラで賑やかにフィナーレというのが私の希望ですが、テーマがモーツァルトではそうはいきません。渋い演目ということもあってか、最後まで残ってくれた人は少なかったようです。でもパスキエとシュトロッセの協奏交響曲は熱演であり、ラストを飾るにふさわしい熱気ある演奏でした。

 モーツァルト漬けの3日間。モーツァルト以外の演目はないという徹底ぶり。飽きてしまうんじゃないかと危惧していたのですが、予想以上に楽しめました。
 でも、もうちょっと多彩な演目があったほうが集客できたんじゃないかと思います。音楽好きな私ですが、モーツァルトだけだと正直言って単調感は否めず、熱狂的に盛り上がるということにはならないように思います。渋く静かにというのも良いのですけれど。

 天候的には残念でした。せっかくの土曜日は肌寒く、外で食事という状況ではなかったです。今日も晴れたとはいえ風が強くて大変でした。1日ずれてくれたら良かったのですけれど。この辺が集客に影響したかもしれませんね。

 とはいえ、赤ちゃんからご老人まで、日頃クラシックコンサートに来ないお客さんがたくさん来られていたのは良かったと思います。新潟の文化向上に欠かせないイベントに育ちつつあるのは間違いないです。

 さて、来年のテーマは何でしょうか。開催されるものと信じていますが、今から楽しみです。他地区ではこれからLFJが始まろうというのに、気が早いですかね。

 今日は、LFJのまっさなか、県民会館では毎回行っている新潟ウインドオーケストラの定期演奏会、だいしホールでは小黒亜紀さんのリサイタルが開催されました。特に小黒さんのリサイタルには是非とも行きたかったのですけれど、苦渋の選択でLFJに参加しました。何でこの日なのと悔やまれます。日取りが違えば必ず行くのですけれど・・・。