音楽文化会館1階から大急ぎでエレベーターで3階に上がり、後方の扉からホールに入場しました。席に着きますと、チューニングが終わって、演奏を開始するところでした。
アンサンブルフィーデルは、新潟市西区の西新潟市民会館を拠点に活動されている弦楽アンサンブルで、新潟のヴァイオリン界の重鎮・鈴木和子さんが指導され、ピアノ/チェンバロの村山和子さんも参加されて、毎年楽しい演奏を聴かせてくれます。
職場で大変お世話になっている某氏が毎回参加されており、私も毎回聴かせていただいておりますが、昨年に引き続いて今年も聴かせていただくことにしました。
今回の編成は、第1ヴァイオリンが4人、第2ヴァイオリンが4人、ヴィオラが2人、チェロが2人という編成で、ヴィヴァルディでは村山和子さんがチェンバロで参加されます。そして、今回の指揮者は増永雄記さんです。
1曲目は、モーツァルトのディヴェルティメント第3番です。コンマスは増永花恵さんで、鈴木さんは2列目におられました。鈴木さんは昨年8月に喜寿を祝う演奏会が開催されて、私も参加させていただきました。今日もお元気そうなお姿で演奏されていました。
ちなみに、増永花恵さんは鈴木さんの娘さんでいらっしゃり、現在は関西フィルの第2ヴァイオリン主席を務められておられ、土曜朝のエンター・ザ・ミュージックでその活動が紹介されたりもありました。指揮の増永雄記さんは、増永花恵さんのご主人でいらっしゃり、日本センチュリー交響楽団のヴィオラの副主席奏者を務められ、指揮活動もされています。
これまでの演奏会と異なり、コンマス席に増永花恵さんが座り、指揮も増永雄記さんということで、強力な布陣から、これまでになく素晴らしいアンサンブルが生み出され、これまでに聴いた中でも最高の演奏に感じました。モーツァルトの音楽を理屈なしに楽しめました。
ここでアンサンブルを主宰する鈴木和子さんの挨拶がありましたが、その途中で緊急地震速報が一斉に流れ、数秒後に大きな揺れを感じました。特に混乱はなかったですが、20分ほど経過を見てから演奏が再開されました。
中断を挟んでの2曲目は、ヴィヴァルディの「春」です。独奏は増永花恵さんで、コンマス席には鈴木さんが座り、チェンバロに村山和子さんが加わりました。
実力と実績のある増永さんのソロであり、安心して音楽に没頭できました。バックの弦楽アンサンブルもお見事。ヴィオラが元気すぎた場面もありましたが、いい演奏だったと思います。
増永花恵さんは、昨日(4日)、マルタケホールでのコンサートを終えたばかりで、今度はこのコンサートと、大変ごお疲れ様でした。新潟Aフィルにも参加されておられ、昨年6月に引き続いて、今年の6月に開催される新潟Aフィルの第2回演奏会にも出演されます。関西を軸足に、新潟でも活動されていることを頼もしく思い、敬意を表したいと思います。
鈴木和子さんのご健康をお祈りし、アンサンブル・フィーデルのさらなる発展を祈念しながらホールを後にしました。
(客席: 16-4、1日フリーパス:\2000)
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