音楽文化会館3階から1階に降り、続いては練習室11での「庭野リコーダー with フレンズ」の公演です。しばし開場待ちをして、開場とともにスリッパに履き替えて入場し、中央前方に席を取りました。
入場しますとまだリハーサル中で、通しの演奏をたっぷりと聴かせていただき、開演前から楽しませていただきました。定員70名の会場ですが、次第に席は埋まり、大盛況となりました。
時間となり、庭野さんの挨拶と曲目紹介があり、テレマンのトリオソナタで開演しました。リコーダーは庭野さん、ヴァイオリンは井口さん、チェロは瀬高さん、ピアノは佐藤さんと、それぞれ様々な場面で演奏を聴かせていただいている面々です。バロック奏法による柔らかな、素朴さも感じさせる音楽が、時空を超えて、古き時代へと誘ってくれました。
続いては、現代に立ち返り、Fumiharu Yoshimine(吉嶺史晴)の「caravan」です。リコーダーの曲のはずですが、庭野さんはリコーダーではなく、カホンを演奏しました。かっこいい洒落た曲で、ノリノリの音楽で楽しませてくれました。
次は、ヘンデルのトリオソナタから第3・第4楽章です。素朴なリコーダーの調べが優しく響き、優雅なひと時を楽しみました。
そして、最後は、庭野さんの編曲による「瑠璃色の地球」です。前半は、ヴァイオリン、チェロ、ピアノだけでしたが、後半にリコーダーが加わって、感動の中に演奏会は終演となりました。
庭野さんの人柄がにじみ出るような、温かな音楽が会場を満たし、聴く者の心を和ませてくれるような演奏会で、穏やかな気分で会場を後にしました。
(客席: 正面前方、1日フリーパス:\2000)
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