今日は山の日の振り替え休日。毎年この時期に恒例の、新潟中央高校の管弦楽部とコーラス部のジョイントコンサートに行ってきました。これまでも何度か聴かせていただいていますが、一昨年以来、2年ぶりに聴かせてもらいました。
三吉屋で中華大盛りをいただき、三越で開催中の「岩合光昭の世界ネコ歩き2」を鑑賞し、りゅーとぴあに着きますと、すでに開場されており、2階正面に席を取りました。
開演時間となり、第1部はオーケストラステージです。最初はP席にコーラス部が出てきて、校歌が演奏されました。中田喜直作曲による校歌は曲としても美しく、コーラス部の透き通るようなハーモニーに、うっとりと聴き入りました。
コーラス部が退場してオーケストラのみでの演奏となり、最初は「軽騎兵序曲」です。先月開催された全国高等学校総合文化祭佐賀大会で演奏したとのことで、最初のファンファーレからバッチリと決まり、素晴らしい演奏でした。
その後、「中央アジアの草原にて」、「仮面舞踏会」より「ワルツ」が演奏されましたが、良い演奏だったと思います。弦の人数が少なく、入学後に始めたという初心者も多いためか、管打楽器に比して弱く感じましたが、頑張りは伝わってきました。
休憩後の第2部は、コーラスステージです。コーラス部については、これまで様々な機会で聴かせていただいており、この春にも聴いています。県内最高レベルの実力で、毎回感動をいただいています。
今日の最初の2曲は、それぞれ今年のNHK全国学校音楽コンクール、全日本合唱コンクールの課題曲です。コンクールに出場する直前での演奏であり、素晴らしい仕上がりになっていました。コンクール本番でも頑張っていただきたいと思います。
続いては、ベネズエラの作曲家・グラウによるスペイン語の曲が2曲、アカペラで歌われました。透明感のある清らかな歌声にうっとりと聴き入りました。
最後は寺山修司と谷川俊太郎の詩による曲で、コーラス部の素晴らしさを知るにふさわしい、美しいハーモニーに魅了されました。
個人的にはアンコールに定番の「Hail Holy Queen」でも歌ってくれたら最高でしたけれど、持ち時間もありましょうから、これで十分に満足です。
2度目の休憩後の第3部の最初は、管打楽器アンサンブルです。管打楽器アンサンブルって何だろうと思いますが、要するに吹奏楽のポップスステージです。お揃いの黒いTシャツに着替えた団員が、学生指揮により、ノリノリの演奏で楽しませてくれました。
平成の名曲メドレーを懐かしく演奏し、盛り上がり必至の曲「宝島」を振りも加えて楽しく演奏し、心もウキウキしました。演奏する喜びが伝わり、聴く喜びを感じました。
続いては弦が加わって、オーケストラ演奏です。学生指揮により「アラジン」が演奏されましたが、映画の場面が思い浮かぶような、いい演奏だったと思います。
最後は、P席にコーラス部が登場し、オーケストラと合唱の合同演奏です。OB/OGも加わって編成が大きくなり、不朽の名曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」を美しくも力強く演奏し、感動を誘いました。
アンコールは「瑠璃色の地球」。コーラス部がしばしば歌ってくれて、何度も聴いていますが、美しい演奏に涙しました。
合唱は、ステージで歌うときとP席で歌うときとで響きや厚み、音量が全く異なり、P席での歌声がより素晴らしく感じました。
一度にオーケストラ、吹奏楽、合唱をまとめて聴ける内容豊富なコンサートです。それも無料で聴けるというのは良いですね。
ホールを埋めた聴衆のほとんどは、中央高校関係者やご家族だと思いますが、私と中央高校とは直接的な関係はありません。従いまして、特に思い入れもないのですが、素直に感動をいただきました。
オーケストラの3年生は今日の演奏で終わりだそうです。合唱もコンクールが終われば3年生は引退と思います。こういう3年生の熱い思いも伝わってきたのかもしれません。
今後の更なる発展を祈念して、感動を胸にホールを後にし、束の間の夢の世界から、猛暑の現実世界へと戻りました。
(客席:2階C6-3、無料) |