(1)組織による用語の使い分け
必ずしも当該組織がその用語を組織全体で用いているとは限りませんが、一応の目安として参考にしてください。クライアントからの要望があれば、それに従います。
例:prime contractor @【陸自】主契約者A【空自】プライム・コントラクターB【海自】主契約業者
(2)説明文の付記
誤訳を避ける一助として、「説明文」を付記しています。
本来であれば「定義文」にすべきであると思いますが、誤訳を防ぐことが目的であり、内容もそのようになっているため、「説明文」にしています。
典拠が示されている場合、説明の内容は、当該の典拠内でのみ有効です。また、英語の見出し語、対訳の日本語そして説明文の間に、少しずつ意味のずれが生じていることがあります。したがって、技術的な引用には適していません。
例:guerrilla《国家または国外勢力組織の意志を強要するために行動する武装民間人(不正規軍)をいう。典拠:統合訓練資料1-4》
(3)用例の付記
必要に応じ、用例を示しています。
前版の最新軍事用語集では、見出し語をなるべく開くようにしていましたが、使い勝手を考慮して、新訂版では、関連する用語は、用例として組み込むようにしています。
見出し語数は、前版では約3万9千語でした。新訂版では、約3万8千語に減少しています。約1千語を用例として組み込んだためであり、全体の用語数としては、ほぼ同数を維持しています。
例:Ground Staff Office (GSO) ◇用例: 陸上幕僚長= Chief of Staff, GSDF;陸上幕僚副長= Vice
Chief of Staff, GSDF
(4)難読漢字への読みの追記
難読漢字には、読み方を示しています。自分自身が、いままでに何回か恥ずかしい思いをした経験があるためです。
常用漢字表に載っていない漢字は、使用を避けるのが通例です。しかし、最新軍事用語集では、意味を正確に伝えるため、使用しています。代わりに、読み方を追記しています。
例:deflection @たわみ;偏差;偏向;ふれA左右苗頭(さゆうびょうどう)
(5)英語の略語への読みの追記
英語の略語には、読み方を示しています。これも、自分自身に黒歴史があるためです。
確認した略語にのみ読み方を示しています。
例:General Security of Military Information Agreement (GSOMIA)《GSOMIA =
ジーソミア》
(6)日本語索引の作成
日本語索引を作成しています。一種の和英対訳として、お使いいただけます。
本来は、和英対訳編を作成すべきだと思いますが、膨大な編集作業が必要になり、出版の目処が立たなくなること、また総ページ数が1,300程度になることが予測されたため、日本語索引を作成することにしました。
コンピュータ処理の技術が向上し、ページ番号の自動取得が可能になっていることも、この判断を後押ししました。
索引という考え方を取り入れることにより、英和対訳編と非対称であることが許容されます。これを活かして、日本語索引に収録する用語は、軍事との関連性がより深いものに絞り込んでいます。
例:空中威力偵察→ aerial combat reconnaissance・・・ 17
日本語索引の実例をPDFファイル(約1MB)で示しています。
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