何事かにつけて、「概念」とか「テーマ」が大事であると聞かされ続けてきました。社内会議であれ、何であれ、会議と名のつくものでは、これらが中心の議題になっています。
一般的に、物事を大きく捉えたがる、大きな意味を持つ言葉を使いたがる傾向があり、これは致し方のないことかもしれません。しかし、情報を引き出す上では、かえって妨げになってしまいます。
意味的に大きく括ってしまった場合、そこから踏み出すことが難しくなり、煮詰まった状態になってしまうことがよくあります。
例えば、企業の理念や製品のコンセプトから何かを引き出そうとすると、行き詰まってしまいます。そうではなく、身近なテーマあるいは小さな意味合いの言葉をキーワードにしてみてください。次々に情報が引き出せるはずです。
仮に喫茶店を経営していたとします。その場合は、「喫茶店」という大きなテーマをいきなり持ち出さないようにします。「小さな意味を持つ言葉」ということでは、「メニュー」がよいかもしれません。おそらく、ひとつひとつの品書きについて、語るべきことは多くあるはずです。
身近であるがゆえに、そこには「取るに足らない」と思える情報があるかしれません。しかし公序良俗に反しないかぎり、その判断はホームページの読者に委ねてみることをおすすめします。実際に提供し、反応をみなければ、その可否は判断できないはずです。
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