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カネモリ流ホームページ作成術(情報を引き出そう!)

情報を引き出そう! 補足説明

ホームページを作成するためには、何らかの情報が必要です。その情報を引き出す方法については、「情報を引き出そう!」で基本的なことを述べました。ここでは、もう少し掘り下げて説明してみます。


「カネモリ流ホームページ作成術」は、次の四つで構成されています。

(2010年4月 金森国臣)


物事を大きく捉えようとしない

何事かにつけて、「概念」とか「テーマ」が大事であると聞かされ続けてきました。社内会議であれ、何であれ、会議と名のつくものでは、これらが中心の議題になっています。

一般的に、物事を大きく捉えたがる、大きな意味を持つ言葉を使いたがる傾向があり、これは致し方のないことかもしれません。しかし、情報を引き出す上では、かえって妨げになってしまいます。

意味的に大きく括ってしまった場合、そこから踏み出すことが難しくなり、煮詰まった状態になってしまうことがよくあります。

例えば、企業の理念や製品のコンセプトから何かを引き出そうとすると、行き詰まってしまいます。そうではなく、身近なテーマあるいは小さな意味合いの言葉をキーワードにしてみてください。次々に情報が引き出せるはずです。

仮に喫茶店を経営していたとします。その場合は、「喫茶店」という大きなテーマをいきなり持ち出さないようにします。「小さな意味を持つ言葉」ということでは、「メニュー」がよいかもしれません。おそらく、ひとつひとつの品書きについて、語るべきことは多くあるはずです。

身近であるがゆえに、そこには「取るに足らない」と思える情報があるかしれません。しかし公序良俗に反しないかぎり、その判断はホームページの読者に委ねてみることをおすすめします。実際に提供し、反応をみなければ、その可否は判断できないはずです。


「できる」ことについて考える

「恥の文化」とも言える環境に育っているためか、日本人には「できない」ことに対するコンプレックスが一般的に強くあるように思われます。これは英語教育に顕著に現れていると言われています。

そのためか、情報を引き出す際にも、往々にして「できない」ことを中心に考えがちです。

しかし、ホームページは、どのようなサービスを提供しているのか、どのような商品を販売しているのか、いわばホームページの開設者が「できる」ことを知るためにアクセスされています。「できない」ことを知るためではありません。

まずは、いま現在「できる」こと、いま「やっている」ことをリストにして書き出してみてください。意外に多様であることに気付かされると思います。

この場合も、「大きなテーマ」では考えないようにするのがコツと言えばコツです。メッキを主体とする会社であれば、「メッキができる」と大きく括るのではなく、「〜へのメッキができる」あるいはメッキの下準備として必要な「バフ研磨ができる」といった視点で捉えるようにします。そうすれば、研磨にもいろいろな種類があり、その技術についてPRできるはずです。


ノイズ情報であるテレビや新聞を遠ざけてみる

テレビや新聞をみる機会を少なくしてみてください。できれば、いっさい見ないようにしてください。

いかに劣悪な情報、劣化した情報を提供しているか、実感できるようになるはずです。こうした情報に接し続けていると、感性が麻痺してしまう可能性があります。ある種の防御反応が働くと言ってよいのかも知れません。

ニュースは、インターネットの速報をざっとチェックするだけで十分です。生活するうえでは、何らの支障もありません。

ノイズを取り除いてしまえば、いままで気付かなかった貴重な情報が容易に見いだせるようになると思います。


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