|
新潟クラシックストリートの最後を飾る公演として、昨年からりゅーとぴあコンサートホールを会場に、スペシャルコンサートが設定され、1日フリーパス券でこのコンサートも参加することができます。
昨年は北区フィルハーモニー管弦楽団で、記念すべきりゅーとぴあデビュー公演となりましたが、今年はりゅーとぴあ専属オルガニストの濱野芳純さんです。
朝の10時半からスタートして、全部で9公演を聴き、さすがに疲労困憊しましたが、いよいよ今年のクラシックストリートの最後を飾る濱野さんのパイプオルガンのコンサートです。このホールのみでの最終公演ということもあって、たくさんの観客が集まりました。
開演時間となり、主催者代表の高坂さんの挨拶がありました。朝は開会の挨拶を聞き、最後の〆の挨拶も聞けて良かったです。
高坂さんに呼び出された濱野さんが登場し、曲目紹介を交えながら演奏が進められましたました。1曲目は、バッハの「トカータ ハ長調」です。明るい音色の速いパッセージで始まりました。そして荘重に力強く、足鍵盤を激しく多用しての演奏が繰り広げられました。長調の曲ということで、明るく華やかに楽しめました。
2曲目は、ブクステフーデの「パッサカリア」です。正面に見えているプリンシパルというパイプだけを使用して演奏するとの説明がありました。重低音が心地良く、ゆったりとして爽やかな音楽でした。
3曲目は、エルガーの「インペリアルマーチ」です。管弦楽曲をオルガンに編曲したもので、オルガンの前方に突き出している水平トランペットを使うとの説明がありました。まさに「インペリアル」で、大英帝国の栄華を感じさせるような、力強く明るく華やかな演奏でした。
4曲目は、フォーレの「シシリエンヌ」です。フルートの音色のパイプで演奏するとの説明がありました。まさにフルートを聴くような、優しく透明感のある音楽にうっとりしました。
5曲目は、バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」です。バッハのオルガン曲の中で、最も知られた曲であり、誰もが聴いたことがある曲です。りゅーとぴあでも何度も演奏され、歴代のオルガニストの演奏を聴いてきました。濱野さんの演奏は、滑らかでスピーディで、ストップの選び方もあるのかもしれませんが、これまで聴いたことがないような新鮮な響きを感じました。特に後半のフーガでの斬新な響きに感動しました。まさに濱野さんならではの演奏だったと思います。
そして最後は、ヴィエルヌの「ウエストミンスターの鐘」です。弱音からオルガンの最大音量まで出すとの説明があって演奏が始まりました。ウエストミンスター寺院のお馴染みの鐘のメロディが、弱音から何度も何度も繰り返されて音量を増し、最後はホールが飽和するような大音量で終わりました。
決して録音では味わえないホールならではの豪華絢爛な音の洪水を味わいました。この曲は、2024年7月の濱野さんの初リサイタルでも演奏していますが、やはり濱野さんならではの明るさと華やかさを感じました。
ホールを埋めた聴衆に、りゅーとぴあが誇るオルガンの魅力を知らしめてくれて、大きな拍手が贈られて、最後を飾るにふさわしい盛り上がりの中に終演となりました。
これでクラシックストリートの長い1日が終わりました。今年もい演奏に出会えた喜びと疲労感ともにホールを後にしました。
(客席:2階C4-5、フリーパス券:¥2000) |