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以前、私のパソコン通信仲間であるヒロアキさん(球磨郡錦町)宅で育つメロンの様子をビデオで見たり、いただいたメロンを食べたりしたうちのクラスの子ども達の反応や感想などを、この学級通信でもご紹介しましたね。その様子をパソコン通信の「電子掲示板」にも書き込んでいたところ、いろいろと思わぬ反響をいただきまして、先日は「農業くまもと」にもちょっとした紹介の文章を書かせていただきました。
さて、そんな折りもおり、今度は八代市の鶴山さん(今年2月に私も登場した「週刊山崎君」での「こまちトマト」の送り主)から電話がありました。
鶴「先生んとこに、メロン(肥後グリーン)を送るからね」
上「ええっ、まだメロンがあるんですか?」
鶴「あるよ。来週の火曜までなら」
上「今度の日曜、ビデオを撮りにおじゃましていいですか!!」
かくして、今年度のメロン第2弾、名付けて「『つるやまさんのメロン』を食べて」と相成ったのです。鶴山さん宅では、まずヒロアキさん宅で撮ったビデオを見ていただき、それとの違いを念頭に置いた説明をお願いしました。こういう場数をたくさん踏んだ経験をお持ちの鶴山さんだけあって、カメラの前でも緊張することなく、たいへん的確な説明をして下さいまして、立派なビデオが撮れました。もちろん、見るからにおいしそうな「肥後グリーン」もいただいて・・・。
そして今週水曜日(14日)、いよいよ実践。初めに復習を兼ねて「ヒロアキさんメロン」のビデオを見せ、それとの比較を促す中で「つるやまさんのメロン」の実物を見て感じたことをメモに取らせた後、発表させました。子ども達は、「ヒロアキさんのメロン(プリンスメロン)」と比べる中で、「つるやまさんのメロン(肥後グリーン)」からどんなことを感じ、どんなことを発表したと思われますか。いろいろありましたが、主な2つを挙げると、
○網のようなもようがある(=手ざわりがざらざらしている)
○先の方に(T型の)ツルがついている
まさに、こちらが気づいてほしいところを、しっかりととらえてくれました。
さあいよいよ、この疑問点を解決するためにビデオを見ます。
○「網のようなもようがある(=手ざわりがざらざらしている)」については、
○「先の方に(T型の)ツルがついている」については、
かくして、子ども達はビデオの中からこちらが、気づいて欲しいところをしっかりととらえてくれました。もちろんそのほかにも、
○「交配の時、ミツバチが活躍する」
○「実の重さによって、L,M,Sと分ける」
これらのビデオを見て分かったことは、各項目ごとに5行程度のメモにまとめさせました。多い子は、それが7枚にもなりました。そのメモを使って一昨日、作文へのまとめを始めました。何しろ書くことは苦手な今のクラスですが、素材がよかったおかげで、わずか45分のうちに少ない子でも300字ほど、多い子では900字以上も書けていたのでびっくりしました。
今日この作文をあらかた書き上げました。今後は、班ごとに代表の選抜、ワープロ入力、推敲・・・と、今回は練り上げも重視してやっていく予定です。どんな作文が仕上がるか、本当に楽しみです。
肝心なことを言い忘れていました。鶴山さんからのメロンの味に、みんなが感動したことは言うまでもありません。
「鶴山さんのメロンを食べて」作文つくり・・・春竹小のみなさんがワープロを前にして頑張っている姿が目に見えてきそうです。
こんなみなさんの温かい声にも励まされながら、子ども達も一生懸命に作文用紙やパソコンに向かい、自分のあるいは班の作文をよりよいものへと練り上げていきました。その結果、以下に紹介するような作品を、自分達だけの手で書き上げることができました。そして今日、パソコン通信の電子掲示板にも書き込みをすませました。〜学級通信「はばたけ」第13号(6/17発行)の続き〜
ビデオの中の鶴山さんの説明には、2つの疑問に対する答えがズバリ出てきます。
・初めは、プリンスメロンと同じようにつるりとしている。
・それが大きくなるとひび割れができ、そこが盛り上がって網のような模様(ネット)ができる。
というのを、花に始まって収穫までの実のそれぞれの段階が、実物のアップ入りで説明してありますから、とてもよく分かります。子ども達は、模様(ネット)がずっと後の方になってついてくることに、とてもびっくりしていました。
もっともこれには裏話があって、このビデオを子ども達に見せる前夜に、「南部地区国語部会」があり、今回の私の実践指導計画を検討してもらったのです。その中でこのビデオも見ていただいたのですが、ほとんどが主婦でもある列席の先生達が「知らなかった!!」と一番驚いたのが、このことだったのです。
・「アンテナ」といい、商品価値を高めるためのものである。
・放っておくと、上の方から垂れ下がってしまうので、吊り具を使ってT型になるよう固定する。
というのを、吊り下げる実演入りで説明してありますから、これまた子ども達にはよく分かりました。もちろん、「商品価値を高める」というところで、教師である私がちょっとだけ活躍したのは言うまでもありませんね。
鶴山さんからお借りした写真をビデオの中に取り込みましたので、より強いインパクトを与えたことでしょう。
鶴山さんの実演と、秤のアップで理解が深まったことでしょう。〜学級通信「はばたけ」第15号(7/1発行)から〜
先日来取り組んでいた「鶴山さんのメロンを食べて」の作文つくり、今日ようやく一応の完成をみました。
いやあ、予想外に時間も手間もかかりましたねえ。振り返ると、鶴山さん宅にビデオ撮りに伺いメロンをいただいて来てから、明日ではや4週間。鶴山さん初めパソコン通信ネットワークの仲間達も、作文が書き込まれるのを今か今かと待ち続けていたようで、水曜日(28日)夜に書き込んだ途中経過には、さっそく同夜のうちに山中先生(九州東海大教授)から、以下のようなメッセージを子ども達へいただいたくらいです。
(ClassR)「うちの学校」を読む 961 of 961 95/06/29 01:30:29 38 line(s)
from 0013 YAMANAKA
題名(Title): 春竹小のみなさんへ!
ところで,ワープロ入力はどうですか? 藤本菜津希さんはすごいですね。もう終わってしまったようですね。中村春奈さん、北本梢さんもがんばりましたね。中山達也くん、松本雄大くん、まだ調子がよくないようですね。
みなさんの作文を、楽しみにしていますよ。
山 中
もちろん、改めて読み返してみますとまだまだ不十分なところは多いですが、でも3年生という発達段階や学年当初のあの様子からすると、本当に立派な作品ばかりだと思います。折しも、夏休みに入ってすぐの研究会で、私が国語の発表をすることになりましたから、今回のこの取り組みの中で子ども達が見せた様々な表情やつぶやき、そして作品などを、たくさん紹介したいと思っています。
よろしかったら、おうちの方からも、作文を読まれての感想などを聞かせていただけますと、たいへんありがたく思います。