「肥後グリーン」って、こうやって育つんだね


鶴山正行さん鶴山正行さん  肥後グリーン肥後グリーン


 わたしたちがビデオで見た、熊本県八代市の鶴山正行(つるやままさゆき)さんのビニルハウスで「肥後グリーン」が育つ様子の中で、とくに心に残った場面をまとめてみました。


ハウスの全景鶴山さんのビニルハウス

ハウスの内部

 鶴山さんのビニルハウスは、八代平野の「金剛干拓(こんごうかんたく)」というところにあります。100年くらい前は、ここは海の底だったのだそうです。

 このハウスの大きさは、たて110m、よこ18mです。この中におよそ2400本の「肥後グリーン」のなえを植えて、育てています。



立体作り「肥後グリーン」の作り方

ミツバチ

 鶴山さんのビニルハウスでは、メロンをたなにつって、立てて作っています。これを、「立体(りったい)作り」と言います。そのたなに、表面にギザギザのある「ネットメロン」というしゅるいのツルをはわせています。そして、1ツルに1つの実だけをならせます(ほかの実は、とってしまいます)。

 それから、このメロンをつけるには、ミツバチを使って「交配(こうはい)」をさせています。だから、ハチミツのように甘いメロンに仕上がるのです。



1週間目「肥後グリーン」の育ち方

17日目

 め花(向かって右がわの花)が交配すると、1週間くらいでピンポン玉くらいの大きさ(向かって左がわの実)になります。

 そしてさらに10日ぐらいすると、ボールのような大きさになります(右の写真)。でも、まだネットはありません。色はちがうけど、ひろあきさんの送ってくれたプリンスメロンのように、表面がつるつるしていますね。



「ネット」のできるまで17日目


 それがさらに大きくなると、表面にちっちゃなひびが入ります(左の写真)。

 これが、時間がたつにつれて、きれいなあみの目のようなもようになります(右の写真)。これで、交配から60日くらいたっています。もうすぐしゅうかくです。



アンテナの説明「アンテナ」のひみつ吊り具の説明


 ネットメロンでは、このアンテナがとても重要です。くだもの屋さんの1番おくに、くだものの王様としてデンとすわっているネットメロンには、必ずこのアンテナがついています。

 このアンテナを、きれいな「T(ティー)」の形にして、上品な高級感を出すために「つりぐ」を使います。そうしないと、ツルが立って「I(アイ)」の形になってしまうのです。


収穫の様子選果の様子「肥後グリーン」のしゅうかく・しゅっか


 大きくりっぱに育ったメロンは、大切にしゅうかくしていきます。

 そして、1こずつ重さをはかって、「L」「M」「S」などに分け、はこづめをします。


箱詰め こうして大切に育てられた、鶴山さんの「肥後グリーン」が、みなさんのもとに届くのです。



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最終更新日 : 平成8年2月15日