ジョイントコンサート DANCE!
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2017年5月7日(金) 14:00  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール
 
桑野 彩(ソプラノ)、小林浩子(ピアノ)、田村亮太(サックス)、中森千春(メゾソプラノ)、
野口万佑花(ヴァイオリン)、本間 優(ピアノ)、室井まりか(ピアノ)、山内睦大(チェロ)
 
ロー:「マイ・フェア・レディ」より 踊り明かそう (桑野、野口、本間

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より 花のワルツ (室井)

ビゼー:「カルメン」より ハバネラ (中森、本間)
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」より
          あなたの声に私の心は花開く (中森、
本間、山内

ラヴェル:「鏡」より 道化師の朝の歌 (小林)

ドヴォルザークピアノ三重奏曲 第4番「ドゥムキー」より
          第1、4、6楽章 (野口、山内、本間)

(休憩15分)

モンティ:チャールダーシュ (野口、田村、
小林

グルック
(クライスラー編):「オルフェオとエウリディーチェ」より 精霊の踊り (野口、室井)
シベリウス:ヴァイオリンとピアノのための5つの小品 より
            マズルカ、ロンディーノ (野口、室井)

ボノー:ワルツ形式によるカプリス (田村)
グラズノフ:サクソフォン協奏曲 変ホ長調 Op.109 (田村、
小林

プッチーニ:「ラ・ボエーム」より 私が街を歩くと(ムゼッタのワルツ) (桑野、
本間
ドォボルザーク:わが母の教えたまいし歌 (桑野、
本間、野口、山内
 
 GWの最終日。昨日の雨から一転して、青空が広がる好天となりました。GW前半にあったLFJ新潟が遠い昔のように思えてしまいますが、そのLFJ新潟の関連イベントの最後を飾るコンサートに行ってきました。

 このコンサートは、新潟の若手音楽家が集うジョイントコンサートであり、回を重ねてGWに恒例のイベントとなりました。2014年にLFJ新潟の関連イベントとして始まり、2015年2016年と、その年のLFJ新潟のテーマに沿って形を変えながら毎年開催され、今年が4回目となります。
 今年はLFJ新潟のテーマである「ラ・ダンス」にちなんで、「DANCE!」というテーマでのジョイントコンサートです。出演者は毎年入れ替わりがありますが、地元縁のたくさんの音楽家を知ることができる興味深いイベントであり、楽しみにしていました。

 ゆっくりと昼食を摂り、バイパスを快適に飛ばし、家から信号4つで江南区文化会館に到着しました。図書館で時間調整し、早めに開場待ちの列に並んで、正面前方に席を取りました。混み合うかと予想したのですが、それなりの入りでしょうか。

 ヴァイオリンの野口さん、ピアノの本間さんが登場して演奏開始し、遅れて桑野さんが歌い、踊りながらステージに登場しました。ミュージカルということでスカート丈の短いカジュアルなドレスで登場。スカートが翻り、一瞬ドキッとしたりしました。オープニングを飾るに相応しい明るく華やかな歌いぶりに、大きな拍手が贈られました。

 続いては、室井まりかさんのピアノ独奏で、チャイコフスキーの「花のワルツ」です。薄いティファニーブルーのドレスで登場。若干緊張したような表情をされていましたが、昼下がりに相応しい優美なワルツを聴かせてくれました。ちなみに、今日はチャイコフスキーの誕生日だそうです。

 次は中森さんによるオペラのアリアです。ピアノは本間さんで、2曲目は山内さんのチェロも加わりました。中森さんはアズキ色のドレスで、落ち着いた風格を漂わせていました。
 声量豊かで安定感のあるドラマティックな歌声は艶もあり、オペラの場面が眼前に広がるようでした。中森さんは何年も前から聴かせていただいていますが、聴くたびに成長され、声楽家として熟成されています。今年も素晴らしい歌声に感動しました。

 続いては小林浩子さんのピアノ独奏で道化師の朝の歌です。力強さと華やかさを併せ持ち、色彩感あるラヴェルの音世界を、見事に具現化しました。伴奏ピアニストとしての活動が目立つ小林さんですが、独奏の素晴らしさも再認識しました。ますますの活躍を期待しています。

 前半最後は野口さん、山内さん、本間さんによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲です。野口さんは濃紺に銀色の模様入りのドレスで、本間さんは伴奏のときは紺色の衣装でしたが、今度は上が黒、下が銀色のドレスに着替えて登場しました。
 始めは3人の微妙な距離感が感じられましたが、次第に熱を帯び、緊張感あふれる演奏を聴かせてくれました。聴き応えある本格的なプログラムに大きな拍手が贈られました。

 休憩後の最初は、野口さんと田村さんによる「チャールダーシュ」で、ピアノ伴奏は小林さんです。田村さんはソプラノサックスを使用しました。ヴァイオリンでの演奏はしばしば聴きますが、ヴァイオリンとサックスの組み合わせは初めてです。編曲の良さとサックスのうまさもあって、楽しく聴かせていただきました。

 続いては野口さんのヴァイオリンで3曲演奏されました。ピアノ伴奏は室井さんです。精霊の踊りを優しく、しっとりと演奏し、胸に染み入るような感動を誘いました。一転してシベリウスでは力強さも感じさせました。野口さんは、2013年9月の、伝説のコンチェルト・インストアライブ以来注目しているヴァイオリニストですが、聴くたびに大きく成長していて、親父目線でうれしく思いました。

 次はサックスの田村さん、ピアノの小林さんというお馴染みのコンビです。これまで多彩な活動をされており、その実力と人気は今さら紹介すまでもないでしょう。
 アルトサックスの独奏では、超絶技巧に驚嘆し、小林さんとのサクソフォン協奏曲はボリュームもあり、聴かせどころ満載であり、サックスの魅力を存分に知らしめてくれました。もちろん、小林さんのピアノもすばらしく、丁々発止のコンチェルトを聴かせてくれました。

 最後は桑野さんの歌です。今度は白いドレスで登場。「ラ・ボエーム」のアリアで、コロラトゥーラソプラノの本領を発揮。ミュージカルも良かったですが、こういうアリアでで魅力全開です。
 続く「わが母の教えたまいし歌」は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏をバックに、しっとりと、切々と歌い、静かな感動の中に終演となりました。

 カーテンコールでは全員登場し、本間さんの挨拶があってお開きとなりました。来年も開催したいとのお話があり、楽しみに待ちたいと思います。