りゅーとぴあでのコンサートを終えて、カトリック青山教会に向かいました。大ファンである山本さんのコンサートです。音楽もさることながら、教会という場所で、汚れた私の心を清めようというのも大きな目的です。
西区の西大通沿いにある青山ショッピングセンターの裏に青山教会があります。三角屋根が目印です。この教会の聖堂には2011年に、日本オルガン社製のBENEDIKT
T-223 という24ストップの教会型電子オルガンが導入され、以来毎年山本さんを招いてのコンサートが開催されており、今回が5回目となります。私は昨年に引き続いて2回目の参加です。
寸志を募金し、昨年と同様の中央3列目に席を取りました。時間となり私のすぐ横を山本さんが入場。山本さんの至近距離で演奏を聴くことができ、ファンとしましてはこの上ない幸せです。
最初のヴィエルヌを賑やかに演奏して開演となりました。つづくフランクは一転してしっとりと演奏し、私の汚れた心が癒されました。ワーグナーは多彩な音色変化で、壮大な音楽世界を創り出しました。ブルーナの2曲は、1曲目はしっとりと、2曲目は華やかに演奏して楽しませていただきました。
ここで一旦山本さんが退場し、教会の聖歌隊による歌声が披露されました。これがまたきれいなハーモニーで、うっとりと聴き入りました。
再び山本さんが入場し、J.C.Fバッハの変奏曲を演奏。18の変奏からなりますが、変奏ごとに音色を変え、このオルガンの多彩な響きを堪能しました。
続いてJ.S.バッハを静かに演奏し、最後はお馴染みのトッカートフーガ ニ短調をダイナミックに演奏し、コンサートを締めくくりました。
曲ごとに音色をメモリーに記憶させなければならず、その都度の入力操作が大変そうでしたが、小型の電子オルガンから大型パイプオルガン並みの多彩な音色を引き出していました。
木造の聖堂で、響きはほとんどなく、音響的にはオルガン演奏に向かないようにも思えましたが、山本さんの見事な演奏に酔いしれました。
教会の聖堂という神聖な空間で聴くオルガンで、私の心は癒され、元気をもらったように思います。りゅーとぴあの大オルガンも良いですが、こういう狭い空間でのアットホームな演奏会も良いですね。
(客席:3列目中央、¥寸志) |