りゅーとぴあ・1コイン・コンサート 魅惑の美声“テノール”
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2015年11月1日(日) 11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
テノール:中井亮一
ピアノ:釣 由美
 

チレア:歌劇「アドレアーナ・ルクブルール」より “あなたの中に母の微笑みが”

ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より “女心の歌”

ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より “もし私の名前を知りたければ”

湯山 昭:電話

クライスラー:愛の喜び (ピアノソロ)

中田喜直・作曲/サトウハチロー・作詞:ちいさい秋みつけた

小林秀樹・作曲/野上 彰・作詞:落葉松

デンツァ:フニクリ・フニクラ

カルディッロ:カタリ・カタリ

ディ・カプア:オ・ソーレ・ミーオ

(アンコール)
中山晋平:砂山

 今日はたくさんのコンサートが重なり、どこに行くか悩ましい日曜日になりました。長岡交響楽団、エベーヌ弦楽四重奏団、アンサンブル・オビリー、水谷川優子さんに大滝 俊さんなど、各地で魅力あるコンサートが並んでしまいました。
 いろいろ考えた末、市外への遠征はやめにして、新潟市内で開催されたこのコンサートと、次の山本真希さんのコンサートに行くことにしました。日時がずれてくれたら良かったのになあ、と残念でなりません。

 ということで、りゅーとぴあ恒例の1コイン・コンサートに出かけました。通常は平日開催で行くことができませんが、今年度の6公演のうち今日だけが休日の開催であり、このチャンスを活かしたいと思いました。

 500円を払って入場。いつもは2階席で聴きますが、声楽ですので、今日は1階正面5列目に席を取りました。客の入りはほどほどというところでしょうか。

 中井さんが黒地に大きな花柄のドレスの釣さんとともに登場して開演です。トークを交えながら演奏が進められました。お二人は名古屋を拠点に活動されておられ、昨夜新幹線を乗り継いで新潟入りされたそうです。

 最初はオペラのアリアを3曲。明るく声量豊かなテノールで、ホールが一気に華やぎました。今日初めて聴かせていただきましたが、素晴らしい歌い手と感銘しました。
 ロッシーニは最近佐渡裕さんの指揮で日本語上演したときに出演されたそうで、ギターを弾きながら日本語で歌って、芸達者振りを披露しました。「電話」は小道具を使ってコミカルに演奏し、客席を沸かせました。

 釣さんのピアノ演奏をはさんで、後半は日本の歌曲をしっとりと情感豊かに歌い、最後はイタリア歌曲で盛り上げました。声質からいっても、イタリアの明るい歌はぴったりで、大いに楽しませていただきました。

 アンコールは新潟にちなんで「砂山」を歌い、1時間のコンサートは終演となりました。ご本人はまだステップアップの途中だと話されていましたが、素晴らしい歌手を知ることができて、来た甲斐がありました。明るい気分でホールを出ることができて良かったです。

 

(客席:1階5-23、¥500)