雨がしとしと日曜日。今日もいろいろとコンサートがあります。一番の目玉はユンディ・リなんでしょうけど、高額チケットに恐れをなしてパス。見附の鈴木美奈子さんのリサイタルも魅力ありますが、ちょっと遠いです。
ということで、今日は日頃の悪行を反省すべく、教会で懺悔することにしました。じゃなくて、大ファンである山本さんのオルガンを聴くことにしました。
この教会は初めて行きましたが、分かりやすい場所で、迷わずたどり着けました。玄関でスリッパに履き替えて入館。チャリティーとして寸志を募金箱に入れて聖堂へ。三角屋根の大変きれいな聖堂で、ステンドグラスがきれいです。正面にオルガンが置かれていましたので、その前方に席を取りました。
神父さんの挨拶があったあと、後方から山本さんが入場。いつもりゅーとぴあのオルガン席を遠くから眺めるだけですので、私のすぐ横を通る山本さんに早くも感激しました。
フローベルガーのトッカータで演奏開始。小型のオルガンですが、至近距離ですので迫力は十分。日本オルガン製のBENEDIKT
T-223 という教会型電子オルガンで、24ストップです。パイプオルガンではありませんが、全く違和感はなく、りゅーとぴあの大オルガンとは違った味わいが感じられます。その後、山本さんによる曲目紹介を挟めながら、演奏が進められました。
「トッカータとフーガ」などは、小型オルガンとは思えないような音量と迫力で圧倒されました。「みんなのためのオルガンガイド」は、りゅーとぴあでも聴いたことがありますが、この教会のオルガンの多彩な音色を紹介してくれて楽しかったです。
間に、一旦山本さんが退場して、青山教会聖歌隊が登場。ピアノとヴァイオリンの伴奏による「いのち」は、歌詞の良さもあって、感動的な歌声でした。
オルガンの伴奏による「アヴェ・ヴェルム・コルプス」もしっとりとしたハーモニーで心に染みました。12人の編成で、男は2人だけでしたが、歌声は素晴らしかったです。
後半も山本さんの素晴らしい演奏が続きました。「アイーダ」は迫力満点。デュリュフレの2曲は、先日のリサイタルで聴いたばかりですが、そのとき同様の感動をいただきました。
休憩なしで、1時間半近くのボリューム満点の内容。オルガンリサイタルとしても十分なプログラムだったと思います。山本さんの素晴らしさを再認識しました。
演奏もさることながら、山本さんのお姿を至近距離で拝見できて幸せでした。そして聖歌隊のコーラスも感動的でした。教会の聖堂という演奏環境も良かったです。また機会がありましたら聴かせていただきたいと思います。
(客席:3列目中央、¥寸志) |