新潟出身の成嶋さんの演奏です。交響曲第７番のピアノ版がメインであり、オーケストラとの聴き比べが売りの公演です。私もこの比較を楽しみにしていました。

　ピンクのドレスがきれいな成嶋さんが登場。黒いステージにピンク色が映えます。ロンドで開演しましたが、最初から調子が上がらない様子でした。何かトラブルがあったのでしょうか。

　続いて、目玉のベト７。この曲のピアノ版は、「のだめ」でランランのピアノ演奏が使われ、私もCDを持っていますのでが、どうしても比較してしまいます。

　第１楽章は乱れまくり。私のような素人が聴いてもアレッと思ってしまいます。最後まで演奏できるのかと、聴く方もハラハラしてしまいました。第２楽章からは、少しずつ落ち着きをみせ、最後はうまくまとめてくれました。ちょっと弾き込みが足りなかったのでしょうが。

　アンコールは見違えるほどにすばらしかったです。得手不得手があるのでしょうね。有料公演なので、正直な感想を書かせていただきましたが、もう少しの頑張りが欲しかったように思いました。仙台フィルの快演で高揚した精神をクールダウンするには良かったかもしれませんが。
　

（客席：１階５−２３、1500円）