ラ・フォル・ジュルネ新潟2011
311 仙台フィルハーモニー管弦楽団(指揮:三ツ橋敬子)
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2011年5月8日(日) 10:15  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
指揮:三ツ橋敬子
 

ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 op.62

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
 
 
 

 昨夕の竹澤さんと仙台フィルの公演はすごかったと知人は興奮していました。あんな演奏は二度と聴けないのに、何で聴かなかったのかとたしなめられたりしましたが、後の祭りです。迷いながらもプラジャークを聴いてしまいました。竹澤さんはヴァイオリンソナタを聴いたばかりだし、ヴァイオリン協奏曲は先日奥村愛さんで聴いたばかりだし、などと自分を慰めたりしています。後悔しても仕方ないので、今朝のコンサートに気合をこめて参戦いたしました。
 
 昨夜からの雨も上がり、天候が回復し、絶好のLFJ日和となりました。早めに会場入りしたのですが、朝早くから大賑わいでした。チケット完売の、満員のコンサートホールは久しぶりです。当日券を買えなかった人も多かったようです。

 拍手の中、楽員が入場。遅れて美しきコンミスの神谷さんが登場してチューニング。小柄な三ツ橋敬子さんが登場して演奏開始です。
 6日はちょっと危うげな場面も垣間見えた仙台フィルは、見違えるほどの演奏です。キビキビとした三ツ橋さんの指揮に素早い反応で応え、楽員の息遣いが客席に伝わってきました。ものすごい集中力です。全体としてちょっと速めのテンポで、演奏を盛り上げで、クライマックスへと突入しました。

 聴くほうのテンションは上がりっぱなしで、精神的高揚でトランス状態になりました。朝一番のコンサートで、こんなにも感動してしまい、今日はこれで終わってもいいような気分にもなりました。

 東京交響楽団は飽きるほど聴いていますが、これほど興奮する演奏はめったにありません。ホールはブラボーの声が沸きあがり、拍手は鳴り止みませんでした。「ガンバレ仙台フィル」というメッセージを掲げる人もいて、客席とオケとが一体となり、演奏する喜び、聴く喜びをともに分かち合った気分でした。細かいところをいえばいろいろありましょうが、こんな燃える演奏を聴くことができて幸せでした。
 

(客席:1階12−16、2000円)