ラ・フォル・ジュルネ新潟 2011 第2日 | |
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2011年5月7日(土) 新潟市民芸術文化会館、新潟市音楽文化会館 | |
交流ステージ:加藤冴果、片山菜名子 ベートーヴェン:ロンド・カプリチョ ほか 211 0歳からのコンサート ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、オリヴィエ・シャルリエ(Vn)、ドミトリー・リス(指揮) 241 トリオ・ヴァンダラー(ピアノ三重奏) 交流ステージ:Yucca(ボーカル)、長谷川葉子(Pf) ベートーヴェン:交響曲第9番より ほか 212 竹澤恭子(ヴァイオリン)、加藤洋之(ピアノ) 交流ステージ:小黒亜紀(ピアノ) ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」ほか 交流ステージ:アイネ・ハルベ ”新潟シューベルティアーデ” ベートーヴェン:五月の歌、アデライーデ ほか 213 オリヴィエ・シャルリエ(vn)、アンリ・ドマルケット(Vc)、エマニュエル・シュトロッセ(Pf) ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、ドミトリー・リス(指揮) 交流ステージ:高橋由美(フルート)、長谷川紀子(ピアノ) ベートーヴェン:セレナーデ 243 広瀬悦子(ピアノ) 233 プラジャーク弦楽四重奏団 交流ステージ:紫竹友梨(チェロ)、大瀧拓哉(ピアノ) ベートーヴェン:チェロソナタ第3番より ほか 交流ステージ:大谷内陽子(Pf)、渡辺茜(Ob)、林佳保里(Cl)、竹野内菜穂子(Hr)、 金子恭子(Fg) ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲より 215 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、ドミトリー・リス(指揮) |
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ラ・フォル・ジュルネ新潟の2日目です。天候に恵まれて何よりでした。幸い今日は休みでしたので、朝一番のコンサートから聴くことにしました。 まず最初は交流ステージの演奏です。小学生二人による演奏で、実に初々しく、爽やかな演奏でした。技術的に劣るのは仕方ないですが、こういう子供たちも参加できるなんてすばらしいですね。 次は、0歳からのコンサートと銘打ったウラル・フィルの公演です。入り口にはベビー・カーがたくさん。本当に0歳児が多数おられました。予想はされましたが、館内は赤ちゃんの泣き声の競演。とても音楽を聴く環境ではありませんでした。0歳児にオーケストラの音は拷問に近いかもしれませんね。やはり無理があったと思います。でも、オケは、トラの日本人奏者も多かったですが、しっかり演奏してくれました。 ここで、限定50食のベートー弁当で昼食。たれカツ、イタリアン、のっぺなど新潟名物満載の弁当で美味しかったです。(→ブログ) 次はトリオ・ヴァンダラー。2日のコンサートに感動しましたが、今日もすばらしい演奏を聴かせてくれました。 交流ステージに行くと、Yuccaの演奏に大盛り上がりでした。観客の数、盛り上がり方など今日の交流ステージでは随一じゃなかったかと思います。ファンクラブらしきオジサンたちがブラボーと叫んでいましたが、侮れない歌声です。実は、私もファンだったりしてます。 続いては竹澤恭子さんのヴァイオリン・ソナタです。ピアノは当初はケフェレックでしたが、広瀬さんに変更になり、さらに加藤さんに変更されました。2列目中央のかぶりつきで楽しませていただきました。春は先日枝並さんの演奏で聴いたばかりですが、やはり貫禄を感じさせました。 ここで、音楽仲間と出会い、ビールを飲みながら談笑。多数の飲食ブースがあって、よりどり緑。ベートー弁当を食べたばかりなのに、ホテル・オークラのシチュー弁当を食べてしまいました。これは美味しかったです。 次は、交流ステージでは聴き逃せない小黒亜紀さんの演奏。水色のお姫様ドレスがお似合いで、笑顔がチャーミングでした。悲愴の第2楽章、エリーゼのために、月光が演奏されますたが、期待通りの演奏に感激しました。月光の第3楽章などすさまじかったです。交流ステージじゃなくて本公演でも良い演奏だったと思います。 続いて、新潟シューベルティアーデです。メンバーは6人ですが、今日の出演は3人ということで、アイネ・ハルベ(半分という意味)が付けられていました。メゾソプラノの中森さん、テノールの高橋さん、ピアノの栄長さんの出演でした。高橋先生から是非にと連絡をいただいていましたので、心して聴かせて頂きました。中森さんは聴く度に成長されています。高橋先生はこれまで以上に良い歌声で、ロビーいっぱいに澄んだ歌声が響いていました。終演後高橋先生にご挨拶しようと思ったのですが、教え子さんたちと談笑されていましたので失礼いたしました。 次は、シャルリエ、ドマルケット、シュトロッセらによる三重協奏曲です。実演ではなかなか聴ける曲じゃないので、楽しみにしていました。期待以上のすばらしい演奏で、大満足でした。客の入りが少なかったのが残念でしたけれど。 続いて、交流ステージの高橋さんのフルートを聴き、広瀬悦子さんのコンサートに行きました。最初のソナタ31番は乗り切れなかった感がありましたが、32番はすごかったです。アンコールのアヴェ・マリアも心に染みました。 次は能楽堂でのプラジャーク弦楽四重奏団です。同時開催の竹澤さんと仙台フィル(指揮:三ツ橋敬子)によるコンチェルトにも行きたかったのですが、こちらを選択しました。弦楽四重奏曲の13番と14番という重量級のプログラムであり、公演時間も1時間半に及びました。演奏は緊張感あふれるものであり、これまでの疲れを吹き飛ばしてくれました。昨夜は九州の鳥栖でコンサートしていたのに、今日は新潟。移動の疲れも感じさせない名演奏でした。 その後、交流ステージで、紫竹さんのチェロソナタを聴きましたが、これもお見事。本当なら今日はドマルケットによるチェロソナタを聴くはずだったのにキャンセルになり、残念に思っていましたので、紫竹さんの演奏を聴けて良かったです。 続いては、渡辺茜さんらによるピアノと管楽器による五重奏を聴き、本日最後のウラル・フィルのコンサートに向かいました。 運命が演奏されましたが、良かったです。弦も管もいうことなし。トラも多かったウラル・フィルですが、これほどの演奏をしてくれるとは期待していませんでしたので驚きでした。当然ブラボーの嵐。客の入りも良かったですが、皆さん楽しまれたものと思います。 楽章間には盛大な拍手。クラシックのコンサート初心者が多いものと思いますが、これでいいのだと思います。クラシック・デビューには最適の音楽祭ですし、気軽に楽しむのが趣旨ですので、堅苦しく考えずに、どんどん聴きに来てほしいと思います。 外に出ると予報通りに雨。一応傘は持ってきていたのですが、駐車場へと駆け足しました。明日朝までには天候が回復しますように・・・。 |